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松宮園生です。
泣く子も黙る日本食育大学。
キャンパスがどこにあるのか、誰も知らないという
意味不明の大学です。
その日本食育大学が、
「あまり使えない食育ことわざ辞典」
を発行しました。
あまり使えないというのは間違いですね。
まったく使えません。
ではどんなことわざが載っているのか、
いくつかピックアップしてみましょう。
■朝ごはん食わねど栄養教諭
食育の立役者になるべき栄養教諭は、朝ごはんを食べていなくても、食べていることにしなくてはならないという意味。
「武士は食わねど高楊枝」
と
「医者の不養生」
との中間の意味。
よく分かりません。
■うどんの腹ふくれ
うどんのような炭水化物は消化が早いので、代謝の良い食べ盛りの人たちなんかはすぐにお腹が空いてしまいます。
それが転じて、一時しのぎの対策のことを指します。
(用例)オバマ政権はリーマンショック後の経済混乱を防ぐために数千億ドル規模の財政支出を行ったが、一部のエコノミストからは「所詮、うどんの腹ふくれではないか」と言われている。
■口は食育手は椎茸(くちはしょくいく、てはしいたけ)
「農家の苦労を知るべきだ」
「形の悪い野菜だって、味は同じだ」
と言われると、
「そうよそうよ。政府は何をやってるのよ」
と怒りだすのだが、スーパーマーケットでは値段の高い有機ホウレンソウより値段の安い普通のホウレンソウを買い、痛みやすいシイタケを触りまくってその中から最も形のいいものを選ぶ。
転じて、言うこととやることが違っているのに、それに気がついていない状況を指すことわざ。
■腐ったら鯛にあらず
「腐っても鯛だから食べる」という、食品安全的には認められない行動を防ぐスローガン。
たしかに、腐った鯛を食べたらえらいことになると思われます。
「腐っても鯛だから、ちゃんと残さず食べなさい」
と言われたら、超怖い。
■象子の集会
剛腕の管理栄養士、佐久間象子。
彼女にむかって、食の大切さを説く人はいませんね。
なぜなら、佐久間象子は食の大切さをじゅうぶんに分かっているからです。
ところが、世の中の、食育をテーマとした集会を見てみると、
「食の大切さがよく分かっている人ばかりが集まり、お互いに、食の大切さを主張している」
そんな集会がけっこうあったりして。
聞いてほしいというより、とにかく喋りたい。
このような、犬が鏡に映った自分に向って激しく吠えているような集会のことを、「象子の集会」といいます。
◆◆◆
「あまり使えない食育ことわざ辞典」
(日本食育大学出版) 1,260円
ほしい方は、日本食育大学まで直接お問合わせください。
松宮園生です。
アメリカに住んでいたころの話ですが、オリンピック半島の
先端にあるポート・アンジェルスという小さな町に、朝早く
出かけました。
仕事が午前中で終わってしまったので、ひと休みしようと
酒場に入ったところ…。
スーパーマリオみたいな風貌の男がひとり、暗い表情で
ビールを飲んでいました。
まっ昼間のことでもあり、酒場にはその男しかいませんでした。
根がシャイな僕は、話相手がほしかったわけでもないので、男と離れたテーブルを選びました。
酒場の店主が奥から出てきました。「何にする?」
「サミュエル・アダムズ」
「サミュエル・アダムズはないね。バドワイザーでいいか」
「ミラーはないの?」
「ミラーならある。3ドル50だ」
店主がミラーのボトルをテーブルに置き、僕はチップを含めて4ドルを手渡しました。
「ごゆっくり」
店主はこんどはスーパーマリオのほうに歩みよりました。
「あのさあ」店主は言いました。「ウチで飲んでくれるのは商売としちゃ、ありがたいんだけど、でもあんた、大丈夫? こんな天気のいい日に、こんなところで飲んでちゃいかんよ」
それから、店主は僕のほうを振りかえっていいました。「あんたもだ」
大きなお世話です。
すると、スーパーマリオが顔をあげました。「こんなところで悪うござんしたね、旦那」
「それはおれのセリフだろが」
「男にはね、昼間から飲んだくれたい日もあるんでがすよ。今朝は、人生で最悪の朝だったんだ」
スーパーマリオは、大きくため息をつきました。
「何か困ったことでもあったのか、あんた?」と、店主。
「聞いてくんなさる?」
「いいとも」
「じゃあ、バドワイザーをもう1本」
「まだ飲むんかい」
「こんな話、飲まずには話せませんや」
というわけでスーパーマリオは店主を相手に身の上話を始めます。
僕はミラーをちびちび飲みながら、聞くともなしにその会話を聞いていました。
バドワイザーが運ばれてきます。
悲しそうに受け取るスーパーマリオ。
自分は山で酪農をしているのだが、とスーパーマリオは前置きをして、言いました。
「今朝、いつものように牛の乳しぼりをしてたんでがすが…。ようやくバケツがいっぱいになったと思ったら、牛のやつ、左足でバケツをひっくり返しやがりましてね」
「そりゃ災難だったね」店主は言いました。「でも昼間から飲んだくれるほど、ひどい出来事じゃないだろ?」
「いやいや続きがあるんでがす」酪農家は言いました。「聞いてくんなせえ」
「いいとも。で、それでどうなった?」
「牛の左足を、柱にくくりつけたんでがす」
「それで?」
「乳しぼりをやりなおしました。ようやくバケツがいっぱいになったとたん、牛のやつ、今度は右足でひっくり返しやがったんで」
「またやったのか」
「またやったんでがす」
「困った牛だね。でもそれだって、昼間から飲んだくれるほど、ひどい出来事じゃないだろ?」
「いやいや、旦那、まだ続きがあるんでがす」酪農家は言いました。「聞いてくんなせえ」
「もちろん。で、どんな続きなんだ?」
「牛の右足を、べつの柱にくくりつけたでがす」
「それで?」
「もういちど乳しぼりをはじめましてね。やっとバケツがいっぱいになったんでがすが、あの牝牛め、またでがす、今度は尻尾をつかってバケツをひっくり返したんでがすよ」
「ふーむ」
「まだ続きがあるんでがす。聞いてくんなせえ」
「まだ続きがあるんだな?」
「そうでがす」酪農家は続けました。「尻尾をどこかにくくりつけたかったんでがすが、ロープが足りなくてね。自分のベルトをはずして尻尾を柱に結びつけたんでがす」
「ふむふむ」
「そのときなんでがすよ」酪農家の目に涙が浮かびました。「オレのパンツがずり落ちてね。そこにカミさんが入ってきやしたんで…」
<参考書籍>
「ビールの科学」
http://astore.amazon.co.jp/shokuikuprodu-22/detail/4062576325
松宮園生です。
泣く子も黙る日本食育大学。
この大学には附属小学校があります。
日本食育大学附属食育小学校。
漢字13文字。
学校名を書くだけでも大変です。
しかも、「付属」ではなく「附属」です。
さて、この学校の児童の文集を読む機会があったのですが、こんな作文があったのでご紹介します。
◆◆◆
5年A組 篠塚千鶴
「運動会の思い出」
わたしは運動が得意じゃないので運動会はあまり好きじゃありません。
だけど今年の運動会はすこし面白かったです。
<クラス対抗メタボ体操>
いつも校長先生がおっしゃるように、メタボはだめです。
メタボにならないための専門体操が、世間にはたくさんあるのです。
午前中はクラス対抗メタボ体操でした。
A組の演目は:「ハラヘコムくんのウエストサイズ物語」。
B組の演目は:「ちかもんくんと一緒にメタボリック解消体操」。
C組の演目は:「きたろう体操」。
優勝はB組の「ちかもんくんと一緒にメタボリック解消体操」だったです。
恥ずかしい気持ちをかき捨てることができた点がよかったそうです。
わたしのA組は負けましたが、みんなでヘンな体操ができて面白かったです。
(松宮註)
これらの体操はすべて実在します。
<お弁当>
午前の部が終わったら、お弁当の時間になりました。
食育小学校では、お弁当はすべてお母さんの手作りと決まっています。
コンビニ弁当はだめです。
コンビニ弁当の中身を違う弁当箱に移し変えてちょろまかしたものもだめです。
お母さんが作った弁当を、担任の先生が厳しくチェックします。
わたしのお母さんと、長谷川君のお母さんが先生に呼び出されて叱られていました。
わたしたちがお弁当を食べているあいだ、先生たちと父兄がパン食い競走をしました。
食育小学校では、パン食い競争のパンは米粉のパンを使うことに決まっています。
お米を食べて、地産地消をするのです。
<借りもの競走>
お弁当のあと、借りもの競走が始まりました。
あこがれの沢口哲也君が出場しました。
キャー沢口君、がんばれー。
沢口君は5年C組です。
走るのが早いのです。
きっと一等賞をとるでしょう。
用意ドン!で沢口君も走りだします。
「借りもの」が書かれているカードを手にした沢口君、なぜか首をかしげています。
他の子が「借りもの」を探して散り散りになっても、首をかしげています。
しばらくそのまま首をかしげていましたが、やがてまた走りはじめました。
キャー沢口君、がんばれー。
がんばる沢口君はどこかへ走り去っていきました。
そのまま、待てど暮らせど沢口君は戻りません。
運動会が終わり太陽が沈みかけても、沢口君は戻りませんでした。
みんな心配しました。
沢口君のお母さんが泣きました。
先生がたもあたふたと行ったり来たりしています。
警察が来ました。
わたしも沢口君のことが心配でしたが、先生が
「みんな帰りなさい」
といったので、しかたなく帰りました。
沢口君の行方は分からないまま、何日も何日も過ぎました。
数か月後、ボロボロな姿で沢口君が学校に帰ってきました。
「沢口君が帰ってきたぞー」
誰かが大声をあげ、学校のみんなが運動場に出てきました。
運動場にたたずむ沢口君。
知らないオカマの人と一緒にいます。
みんなのなかから担任の山村先生が進み出て言いました。
「沢口君。心配したよ。今までどこで何をしていたの? この人は誰?」
「だって先生」沢口君は答えました。「あのカードには『松宮園生の女性ファン』って書いてあったから…」
<おススメ書籍>
「すぐに役立つ子どものスポーツ栄養学入門」
http://astore.amazon.co.jp/shokuikuprodu-22/detail/4381079582
松宮園生です。
なにより食育を重んじる独裁国家、ザイオン共和国。
モーフィアス大統領は若いころ日本に留学し、食育を学びました。
帰国後、2006年にクーデターを起こし、ザイオン共和国の大統領に就任。
大統領として、彼はさまざまな食育政策を推し進めました。
ザイオン共和国は人口40万人の小さな国ですが、地下資源に恵まれた国でした。
モーフィアスは地下資源をすべて国有化し、外国企業の国内参入を禁止しました。
資源が豊かだったのと、モーフィアスが商売上手だったことで、ザイオン共和国は栄えました。
さて、某国の指導者が後継者を指名したのに刺激されてか、モーフィアス大統領もぼちぼち後継者を決めようと考えました。
モーフィアスには4人の子どもがいました。
長男:アリ
次男:オリ
長女:ハベリ
三男:イマソカリ
あるとき、モーフィアスは長女ハベリをのぞく3人を集めて言いました。
「おまえたち、これから海外に留学するのだ。どの国へ行ってもいい。ただし別々の国に行きなさい。そこでもっとも食育的な知恵を体得して帰ってきた者を、後継者として指名しよう」
長男アリは、父親が日本に留学したのにちなみ、自分も日本に留学しました。
他の兄弟も日本に行きたがったのですが、長男の特権だとかなんとか言いながら、さっさと旅立ってしまいます。
そのため、他の兄弟は日本に行けなくなりました。
次男のオリは「メタボ大国のくせに栄養学先進国のアメリカ」に、三男のイマソカリは「地中海式ダイエットの国ギリシャ」に、それぞれ留学しました。
◆◆◆
長男のアリですが…。
「食料自給率の低い東京では食育は無理だ」
そう考えたアリは、自給率の高い北海道で食育を学ぶことにしました。
北海道には
「函館イカマイスター」
「北海道フードマイスター」
という資格講座がありました。
アリは、これらを取得することで、父親に認められようとしたのです。
「函館イカマイスター」
http://www.hakodate.cci.or.jp/jigyo/ikamystar.htm
「北海道フードマイスター」
http://www.shokuiku-pro.com/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=695&forum=12
そんなある日、資格取得を目指し修行中のアリのところへ、妹であるハベリ(長女)から電報が届きました。
「ハハキトク」
と書いてあります。
「母さんが、危篤?!」
マザコンでもあったアリ。
電報を読んでびっくり仰天です。
急いでニュートリ・エアライン(栄養航空)11便に飛び乗り、本国に向かったところ…。
エプロンシアター国際空港で、アリは軍隊に拘束されてしまいました。
「何をする。おれを誰だと思っている。大統領の息子だぞ。長男だぞ。離せ。離さんか」
わめき散らすアリの前に、長女ハベリが現れます。
「アリ兄さんアンタ、何をしに帰ってきたのよ」
「何をっておまえ、母さんが危篤だって言うから…」
すると、ハベリが笑い出しました。
「何がおかしい。母さんはどこだ」
「バカね、アリ兄さん。日本に留学しておきながら、ハハキトクの意味も分からなかったの?」
「は?」
「ハハキトクというのはね、有名な食育言葉よ。
ハ : ハンバーグ
ハ : ハムエッグ
キ : ギョウザ
ト : トースト
ク : クリームシチュー
つまり子どもが大好きなメニューだけど、カロリーが高くて生活習慣病になりやすい料理のことを言うのよ。アリ兄さん、日本で食育を勉強してたのに知らなかったの?」
「し、知るかい、そんなの」
「そんなんじゃ、後継者は無理ね。不合格よ。…ものども、アリを処刑しなさい」
可哀そうに、長男アリは粛清されてしまいました。
◆◆◆
じつは、後継者になる気まんまんだった長女ハベリ。
男兄弟が留学している隙に、軍隊を掌握してしまったのでした。
娘ハベリから、アリ処刑の話を聞いたモーフィアス大統領。
息子の死をいたく悲しみましたが、「ハハキトク」が分からなかったとあっては、たしかに後継者にするわけにはいきません。
勝手に処刑を行ったハベリを、責めることもできませんでした。
長男アリが粛清されたというニュースを聞いた次男オリと三男イマソカリは、震えあがりました。
長女ハベリが、こんな恐ろしい女だったとは…。
オリもイマソカリも、それぞれが留学中の国に亡命することにしました。
こうして、ザイオン共和国の未来の大統領は、長女ハベリに決まったのでありました。
(以下次号)
松宮園生です。
この業界(=食に関する業界)には
「内食」
「外食」
「中食」
という専門用語があります。
「内食」は、家庭で食事をすることです。
「外食」は、外(たいがい、飲食店)で食事をすることです。
かつて、ほとんどの人は家庭内で食事をしていました。
つまり「内食」です。
食育に関わっていると、
「現代の食は乱れている。家庭で食事をしなくなったのが原因だ。だから家庭に回帰せよ」
という主張の強い人にときどき出会います。
社会が物質的に成熟してくると、人々はレストランで食事をすることが増えました。
つまり「外食」です。
外食産業は日本の経済が発展するのに歩調を合わせて発展しました。
働く女性が増え、「専業主婦」が減ってきたことにあわせ、外食産業が伸びたのです。
その後、たぶん人々はこう思ったんでしょうね。
「外食ばっかりじゃ疲れるなあ。お金もセーブしたいし。でも今さら家で毎日食事を作るっていうのも、ちょっとねえ…」
以前と違い女性が働くようになると、家庭で食事をするといっても大変です。
料理そのものを家庭ですべて行うのも大変ですが、献立を考えなくちゃいけないのも大変ですね。
そんなことはやってられません。
だから「外食」に走ったわけですが、「外食」ばかりというわけにもいかなくなった。
そこで、「中食」が発展しました。
「中食」は、お惣菜を買い、家で食べることです。
「内食」と「外食」の中間です。
この流れは日本もアメリカも同じです。
アメリカでは「中食」のことを
home meal replacement (ホーム・ミール・リプレイスメント)
assembly cooking (アセンブリー・クッキング)
などと言ったりします。
仕事・家事・育児すべてを抱え、分刻みで奔走する現代アメリカ人が、お惣菜を手早く買い、帰宅後に家族の夕飯を整える。
そんな感じです。
さて、「中食」は「内食」と「外食」の中間なわけですが、アメリカでさらに「内食」と「中食」の中間みたいな業態が生まれているのでご紹介します。
meal preparation (ミール・プリパレーション)
meal assembly kitchen (ミール・アセンブリー・キッチン)
などと呼ばれています。
◆◆◆
まず、その会社のウェブサイトにアクセスします。
「店舗を選んでくれ」
と言われるので、自分に都合のよい場所にある店を選び、クリックします。
「メニューを選んでくれ」
と言われるので、お好みのメニューを選びます。
「日時を選んでくれ」
と言われるので、都合のよい日時を選んでクリックします。
申込完了。
インターネットでの操作はここまで。
選んだ日時に合わせて選んだ店舗に出かけます。
そこはキッチンになっており、食材がきちんと並べられています。
インストラクターがあなたを待っています。
あなたはインストラクターの指導に従ってそこで料理を作ります。
ウェブサイトで選択したメニューを作るわけです。
「あとは家で焼くだけ」「温めるだけ」の状態まで作り、自宅に持ち帰ります。
「お客」はあなただけではなく複数いますので、みんなでワイワイ作ります。
* 食材を自分でそろえる手間が省けます。
* 料理したあとの片づけがいりません。
* インストラクターが指導してくれますので、けっこうハイレベルな料理が作れます。
* 大勢で和気あいあいと作る楽しさもあります。
また、「中食」と違い、「子どもに家庭料理を食べさせてあげてる感」をアメリカ人は感じるようです。
このタイプの店、日本にすでにあるのかどうかよく分かりません。
ご存じの方がいたら教えてください。
アメリカではそこらじゅうに出来ております。
需要も大きいがライバルも多く、まるで戦国時代です。
<参考図書>
「惣菜で食育する本」
http://astore.amazon.co.jp/shokuikuprodu-22/detail/4785503459