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松宮園生です。
(前回のあらすじ)
アメリカでは fat-but-fit (ファット・バット・フィット。
ちょい本格派デブこそ健康! というスローガン)
という言葉が流行っている一方で、
ダイエット産業も活況を呈しています。
アメリカでヒットしている5種類のダイエットを、
日本の戦国大名になぞらえて紹介するシリーズです。
◆◆◆
今回は「ウェイト・ウォッチャーズ」。
戦国大名でいうと、上杉謙信に該当します。
いま NHK で日曜夜にやってる「風林火山」では、Gacktが上杉謙信役をやっててなかなかカッコイイです。
上杉家は室町時代から続く、歴史の古い名家でした。
戦国時代には越後(新潟県)あたりを支配していましたが、もともとは室町幕府から任命されて「関東管領(かんとうかんれい)」という要職を担う家系だったのです。
関東管領というのは、関東地方では2番目にエライ人でした。
1番エライ人は「鎌倉公方(かまくらくぼう)」と呼ばれる人で、関東地方における室町将軍の代理役です。
で、2番目にエライのが関東管領。
要は、上杉謙信は歴史のある家柄だったということです。
ウェイト・ウォッチャーズも歴史のある家柄です。
まず、歴史があります。
ウエイト・ウォッチャーズは、「どうやって体重を減らすか」というテーマで人々がグループを作り、定期的に集まったのが始まりとされています。
いまから半世紀近く昔、1960年代のことです。
その過程でいくつか減量プログラムが誕生しました。
1978年にトマトケチャップで知られるあのハインツ社がこのプログラムを買い上げ、「ウエイト・ウォッチャーズ」という会社を作って子会社にしました。
1999年、それまでハインツの子会社だった「ウエイト・ウォッチャーズ」はついに株式上場を果たし、独立会社となりました。
いまでは、減量に役立つ様々なダイエット製品やサービスを世界30ヵ国に提供しています(日本をのぞく)。
次に、家柄もよいです。
イギリスの皇族に支持されているみたいです(全員かどうかは分からないけど)。
ウエイト・ウォッチャーズのダイエット方法は2つのプロセスに分かれています。
* 第1プロセス:3つのおもなプランから1つ選ぶ
* 第2プロセス:定期的に開かれるミーティングに参加し、モチベーションを高める
なお、痩せてる人はこのプランに参加するのを制限される場合があります。
3つのおもなプランというのは、
* フレックス・プラン:いろんな食品にポイントをつけ、ポイントを管理しながらダイエットを進めます。食事の質を制限しない代わり、ポイントにより量を制限します。
* コア・プラン:健康に良い食品を中心に食べることにより、ポイントを数えることなく食事を管理します。食事の量を制限しない変わり、質を制限するわけです。
* ターンアラウンド・プラン:これはある程度ダイエットに成功した人を対象とした、ライフスタイルを整えるプランで、8つのガイドラインにより成り立っています。2004年に開発されました。
フレックス・プランで食品にポイントをつけると書きましたが、このポイントのつけかたが凝ってます。
熱量(カロリー)とか脂肪の量とか食物繊維の量とかを調べ、ものすごく複雑な数式を使ってポイントを導き出すのです。
この数式は、特許になっています。
(以下次号)
松宮園生です。
(前回までのあらすじ)
先進国の飽食。
恵まれない国の飢餓。
神様は
「メタボ地獄」
「ウエルネス天国」
を作って人間界に警鐘を鳴らそうとしました。
まず閻魔大王をメタボ地獄の長官に任命しましたが、
これが開店以来大盛況。
神様自身が直接統治をするウエルネス天国も、
最初こそ閑散としていましたが、
徐々に住民が増えていきました。
一方、人間界では。
謎の秘密結社「メタボ撲滅同盟ニキータ」が暗躍し、多くのメタボ人間が行方不明になっていました。
ニキータはメタボ人間に予告状を送り、1年以内にメタボから脱却できなかった人を抹殺していたのです。
◆◆◆
阿部マリエは日本食育大学の栄養学部を主席で卒業し、続けて管理栄養士の資格をとりました。
その後1年くらいのあいだに、
* 食育××講座
* フードコーディネーター
* 野菜ソムリエ
* 雑穀ソムリエ
* NR(栄養情報担当者)
あたりの資格を総なめし、食育の女王と呼ばれていました。
その後、彼女は「ニキータ」に狙われたメタボおじさんの救済活動を始めます。
何十人ものメタビー(メタボな人)が彼女のおかげで内臓脂肪を減らし、暗殺を免れました。
救われた人々は、彼女を
「アベ・マリエ、アベ・マリエ」
と呼び、感謝し、崇拝しました。
阿部マリエはあっというまに時代の寵児となり、大金持ちになりました。
(松宮園生は阿部マリエの母校、日本食育大学のダメ助教授です。自分はあの有名な阿部マリエと親しい、と豪語していますが、阿部マリエいわく、「松宮って、誰?」)
◆◆◆
ところがその阿部マリエのところに、ニキータから予告状が来たものですから大変です。
世間は大騒ぎになりました。
「阿部マリエはニキータとつるんで荒稼ぎしてんじゃね?」
まあ疑われても仕方がないというか、そういう疑惑を追及しているマスコミもいまして、
「今回の事件は阿部マリエが疑いを晴らすための茶番劇だ」
という批判も噴出したりしました。
疑惑が本当かウソかはともかく。
不可解だったのは、阿部マリエはメタボではなかったことです。
にも関わらず、マリエのところには毎日、ニキータからメールが届きました。
「あと291日」
「あと205日」
「あと134日」
「あと80日」
「あと17日」
「あと5日」
「あと4日」
「あと…」
マリエはメタボではないので、こんなカウントダウンされてもどうしていいか分かりません。
「マリエ様を救え」
「ニキータを探しだせ」
マリエファンも必死に、あの手この手でニキータを見つけようとしました。
警察も動きました。
しかしニキータを見つける試みはすべて失敗。
ついに1年のデッドラインがやって来ました。
はたして阿部マリエは抹殺されてしまうのか?
マリエを守るために厳重な警備体制が敷かれました。
大勢のファンが集まり、マリエの住居を取り囲みました。
しかしそうした努力にも関わらず、阿部マリエは夜中に忽然と消えました。
抹殺されてしまったのです。
2度と彼女が人々の前に姿を見せることはありませんでした。
◆◆◆
ひゅるるるる…。
「メタボ撲滅同盟ニキータ」の魔の手ににかかったマリエは、メタボ地獄に落ちました。
行ってみると、メタボ地獄は、マリエにとっては意外に住みやすいところでした。
というのは、スレンダーなカワイコちゃん(←死語)がメタボ地獄にやって来るのは初めてだったので、閻魔大王も大喜び、彼女をたいへん優遇したからです。
マリエも最初はメタボ地獄に落ちたことに戸惑っていましたが、閻魔大王が気さくな関西系のオッチャンだったことや、彼女に救いを求めるメタビーがここにはめちゃ大勢いることを知り、メタボ地獄での生活にすぐに慣れました。
神様が異変に気づいたのは、阿部マリエが人間界から姿を消してから1ヶ月もたったころでした。
神様は人間界の新聞をどきどき読んでいたのてすが、ここしばらくは忙しくて読むのをサボっていました。
久しぶりに読んでビックリ。
阿部マリエがニキータに抹殺されているではありませんか。
神様は「メタボ撲滅同盟ニキータ」本部に電話をかけ、どうなっているのか問いただしました。
ニキータのスボークスマンも驚きました。
阿部マリエをニキータが狙う理由がなかったからです。
「か、神様」ニキータのスボークスマンは早口で言いました。「な、なにかの間違いかと思います。し調べますのでおおおお待ちください」
調べた結果、ニキータが阿部マリエに予告状を送り抹殺したのは、ニキータ担当者のパソコン入力のミスによるものだと分かりました。
(ちなみにこのパソコンのOSは、使いにくいウィンドウズビスタでした。どうやらそのせいで入力ミスが起きたんじゃないかと言われています)
いずれにしても、マリエは手違いでメタボ地獄に落ちたことが判明。
その報告を受け、神様はマリエをメタボ地獄からウエルネス天国に移そうとしました。
ところがです。
閻魔大王が、彼女を手放そうとしませんでした。
* 食育××講座
* フードコーディネーター
* 野菜ソムリエ
* 雑穀ソムリエ
* NR(栄養情報担当者)
の資格を持つ彼女は、メタボ地獄のアイドルになっていたのです。
「てなわけで神さん」閻魔大王は電話の向こうで言いました。「いくら神さんの仰せとはいえ、阿部マリエはお渡しできまへんなあ」
「じゃが、彼女は本来、ウエルネス天国に行くはずの人間じゃぞ」神様は辛抱づよく言いました。「本来行くべきところに行くべきじゃないかね」
「どない言いはっても阿部マリエはお渡しできまへん」
「わしがこれほど言ってもか」神様は机をたたきました。「このわからず屋(←死語)め。見ておれ、議会に訴えて、阿部マリエを天国に移すための行政処分をさせてやる」
「議会。行政処分。さいでっか。よろしいおま、やってみなはれ」閻魔大王はニヤニヤして答えました。「議会議会いいますがな、あんたは、議員の先生がたがそもそも普段どこにいてはると思っとりまんねん?」
松宮園生です。
今回はお笑いなしだス!
食育に関する新聞記事を読んでると、
「なんだかなー。平成なのに、しかも21世紀だというのに、
昭和っぽいことをやってるなー」
と思う記事もあれば、
「おっ。さすがだな」
と思う記事もあります。
<昭和っぽい記事の例>
■生きる力育む「食」を探求?○×町PTA研究大会で
第**回○×町PTA研究大会が*日、○×小学校で開かれ、集まった関係者100人が食育や学校・地域・家庭が一体となったPTA活動の推進に結束を強めた。
今年の大会主題は
「子どもの生きる力をはぐくむ食について考える。家庭・学校における食育のあり方」。
開会式では、△村※太郎PTA連合会会長のあいさつに続き、○×中吹奏楽部が「ブルースカイ」など4曲を披露した。
基調発表に移り、○×小の☆山×子養護教諭が
「児童生徒の生活習慣と健康等に関する実践調査研究」
と題し、アンケート結果から得られた町内の子供たちの様子を解説。
「○×町の児童生徒は、朝食は食べているが食事内容に課題もある」
「食事、睡眠を整えることが心の健康にもつながっているようだ」
などと述べた。
大会主題をテーマにグループ討議や全体会も行われ、参加者らは食生活について活発に意見交換していた。
↑↑↑
この記事、こういうところが昭和っぽいです。
* なぜ○×中吹奏楽部が「ブルースカイ」など4曲を披露したのかが分かりません。食育と何の関係があるの?
* 「食生活について活発に意見交換」って書いてあるけどさ、実際はみんなが無秩序に自説を披露して終わってるんじゃないの? だって「意見がまとまった」とは書いてないし。
* 要は、このイベント、何をしたかったの?
<21世紀を感じさせる例>
■“弁当の日”九州が最先端 大学生や父母らも企画 全国7割強の55件
子どもたちに弁当づくりを体験させることで、生きる力を身につけさせ、感謝する心を育てようという“弁当の日”の実践が九州で広がっている。
2005年3月末時点でゼロだった九州の実施件数は、この1年半で急増。50件を突破して、全国の7割強を占めるほどになった。
小中高校や教育委員会など教育機関が主体になるだけでなく、大学生が仲間を集めたり、父母らが企画したりと、「九州方式」ともいえる新たな流れも生まれている。
“弁当の日”は、受験勉強ばかりが重視され、生活の中から生きる力を学ぶことが軽視されている現状を危ぶんだ高松市立国分寺中学校の竹下和男校長(58)が提唱。
01年、香川県でスタートした。
九州では06年春、本紙の長期企画「食卓の向こう側」で紹介されたこともあって、8月末現在で55件までに増えている。
今年4月には、九州大学、西南女学院大学短期大学部、福岡教育大学の学生らが実行委員会をつくって、ワークショップ形式で開催、80人を集めた。
10月27日には、福岡県内の10大学の学生が協力し、300人規模に拡大した実施を予定している。
実行委員長の九大4年、有村恵さん(23)は、
「食を学ぶことで、私も周りもハッピーになる。この喜びを友だちに広げたい」
と意気込んでいる。
また、大分県日田市の地域と学校でつくる同市連合育友会母親部は
「食育は本来、家庭の問題。学校に任せるだけでなく、自ら動こう」
と、市内43の小、中学校に呼びかけを始めた。
3日、実施した同市立大明中学校では、個性あふれる弁当が並び、親子双方から「やってよかった」という声が上がったという。
竹下和男・高松市立国分寺中学校長の話。
「質、量ともに九州の実践が群を抜いている。学校や教育委員会主導でない九州の動きは画期的で、この方式が全国に広がってほしい」
↑↑↑
これはさすがだなと思います。
関わっている人たちがさまざまに創意工夫をこらし、この企画が広がっていく努力をしているなあと感じます。
◆◆◆
食育の講座とかイベントとか見てると、
* もっぱら「やる側」が楽しんでいるだけのケース
* ひとりよがりの価値観の押しつけ
そんな企画けっこう多いス。
たとえば前者の記事は、読む側からするとなんだかイベントの意味がよく分からなくて興醒めの感じがします。
後者の記事は、参加者の広い支持を受けるだけの魅力あるイベントだというのがよく分かります。
こういう記事を読むと、ほっとします。
マジメな話、本気で食育やりたいんだったらさ、
* イベントひとつやるにしても目的をちゃんと明確にしてさ
* 細部にもこだわった魅力あるプランを真剣に考える
そういう癖をつけてくれよー。
「ブルースカイ」の演奏なんかで場をごまかすのはやめようよ。
昭和っぽいイベントしか思いつかないのは、企画を真剣に考えていない証拠だと思います。
熱くなってすみません。
僕って、ダサイ企画とか手抜きイベントとか見ると、怒りがおさまらないタイプなので…。
(以下次号)
松宮園生です。
アメリカでは
fat-but-fit(ファット・バット・フィット)
という言葉をよく聞きます。
「デブだけどいい感じ」
とかなんとか、そういう意味です。
2年前、アメリカの「疾病管理予防センター」というところから
* スタイルのよい人より、「ちょいデブ」のほうが健康だ!
という研究結果が発表され、だいぶ話題になりました。
正確にいうと、ちょいデブのほうが普通の体型の人より
病気になりにくい、のだそうです。
ちなみに
* アメリカの「普通の体型の人」=日本では「ちょいデブ」、
* アメリカの「ちょいデブ」=日本では「ちょい本格派」
です。
僕なんか日本に帰ると知り合いから太ったねと言われますが、アメリカ人には「スキニー(やせっぽち)やんけ」と言われます。
つまり、
* アメリカで「ちょいデブのほうが健康だ!」ということは、
* 日本的な感覚でいうと「ちょい本格派デブのほうがヘルシーだ!」というわけで、
* しかもそれは科学的研究で証明された!
ということになります。
で、これが
fat-but-fit(ファット・バット・フィット)
なんだそうです。
ホント?
◆◆◆
そんな研究があるにも関わらず、アメリカのダイエット産業はあい変わらず絶好調です。
ま、なんだかんだ言っても、痩せたいよね。
ヘルシーなデブと言われても、ちょっとね。
ダイエットはもともと「食事」という意味ですが、
「痩せるために食事をコントロールする」
という意味もあります。
日本ではもっぱら後者の意味で使われていますね。
その「食事をコントロールする」ダイエットですが、アメリカには5大ダイエットというのがあり、勢力争いにしのぎを削っています。
戦国武将にたとえると…
武田信玄型: サウスビーチ・ダイエット
前田利家型: ゾーンダイエット
上杉謙信型: ウェイトウォッチャーズ
伊達政宗型: オーニッシュ
織田信長型: アトキンス・ダイエット
次回以降、この5大勢力の戦国時代の様子を詳しくレポートします。
(以下次号)
松宮園生です。
中学校1年生のとき、英語の授業で
「英吾には単数形と複数形がある。
複数形には s をつける」
と習いました。
そのとき僕は、ピーマンの複数形は
「ピーマンズ」
だと思ってました。
その後しばらくして、
man(マン)の複数形は men(メン)
だと習いました。
そのとき僕は思いました。
ピーマンの複数形はピーマンズではなく、「ピーメン」だ。
どちらも間違ってました。
ピーマンは英語で green bell pepper (グリーン・ベル・ペッパー)なので、その複数形は green bell peppers (グリーン・ベル・ペッパーズ)だそうです。
最近になって知りました。
人生、勉強です。
といいつつ、「じゃあピーマンって、何語なの?」については、調べればいいんだけど、メンドーなので放っておきます。
◆◆◆
食育教室の話に戻ります。
ピーマンをもっと食べてもらおうということで、「全日本ピーマン普及推進協議会」というところがピーマンをテーマに食育講座を開きました。
写真です。
↓
なんか、イマイチ「参加したくないなあ」と思うのは、僕だけ?
◆◆◆
こんな食育講座だったら行きたいなあ。
想像図
↓
いや、しかしこれでは誤解されるかも…(誤解なの?)
(以下次号)