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2010.08.24 17:16

21世紀神様の悩み 第9話 食育ロボコップ(前編)

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このシリーズの目次はこちら

前回までのあらすじ)
飽食をむさぼる先進国に鉄槌を下すことにした全能の神様は、
「ウエルネス天国」
「メタボ地獄」
を作りました。
ストイックに生涯を全うしたらウエルネス天国行き。
飽食におぼれメタボのまま死んだらメタボ地獄行き。

一方、人間社会のほうでも、2XXX年に
「メタボ基本法」
が可決され、メタボな人は
「メタボ刑務所」
に送られて保健指導を受けるようになりました。
「刑務所に送られてたまるか」と逃げ回るメタボな人々を、
「メタボ警察」
が執拗に追い回します。

そんな世界観で展開される人間ドラマをお送りします。

◆◆◆

メタボ警察。
またの名をメタポリス。
メタボ、すなわち腹回りが85センチを超えている男性を取り締まる警察です。
むろん女性も取り締まりの対象ですが、女性の場合は
腹回り90センチが基準なので、検挙者の数は男性ほどではありませんでした。

メタポリスの警官はピーポくんブランドのメタボメジャー(腹回りを測定する巻尺)を所持しています。
目を爛々と光らせた警官が、音をたててメタボメジャーを引き延ばしたり縮めたりしながら、獲物を探し求める姿に、人々は怯え、逃げまどいました。

しかし何といっても飽食の現代日本。
メタボの数が多すぎます。
メタポリスの警官の数も限られています。
このままでは十分な取り締まりができないと考えたメタポリスは、日本食育大学のロバート・シトピッチャン教授が開発した食育ロボット、「アンドリュー77型」を改造して使うことにしました。
どのように改造したかというと、電子頭脳のなかに「メタボセンサー」を組み込んだのです。

腹回りの大きな人がアンドリューの100メートル以内に近づくと、メタボセンサーが反応。
ただちに追跡を始める、という仕組みです。
これも天才ロバート・シトピッチャン教授の発明であることは言うまでもありません。

◆◆◆

繁華街をパトロールするアンドリュー。
おおぜいの老若男女が、往来していきます。

プシュー!
そんなアンドリューの耳から突如、蒸気が噴き出しました。
両眼が交互に点滅しはじめました。
メタボセンサーが反応したのです。
近くに、メタボがいる。

「あ、あたしじゃないわよね」
「お、オレじゃねーよな」
「わ、わしじゃないとよいがのう」
通行人が、不安な表情でアンドリューの動作を見つめます。

ゆっくりと周囲を見回すアンドリュー。
その眼が、歩きながら携帯電話で談笑している中年の容疑者をとらえました。
アンドリューの存在に気がついていないようです。

アンドリューは腹部にある格納ボックスからメタボメジャーを引き出すと、それを片手に100メートル13秒くらいの実力で走りはじめます。
蜘蛛の子を散らすように逃げ去る通行人。
容疑者は何が起こったのか分からないうちに、アンドリューのメタボメジャーを巻かれてしまいます。

「89センチ。大問題です。あなたを逮捕します」
言うが早いか、アンドリューは容疑者の上着の襟をつかみ、どこかへ引きずっていきました。

◆◆◆

市民側も負けてはいられません。
メタポリスに対抗し、「アンドリュー・レーダー」が開発され、飛ぶように売れました。
アンドリューがあなたの100メートル以内に近づくと、レーダーが反応。
ブルブルと震えて(=バイブレーションで)、あなたに合図を送ります。
メタボ気味なあなたは、ただちに逃げの態勢に入るというわけです。

アンドリューが早いか、人間が早いか。
日本列島のあちこちで、ロボットと人間の追いかけっこが展開されました。

かくいう筆者も秋葉原でアンドリュー・レーダーを買いました。
赤・黒・メタルの3種類あったのですが、メタルにしました。
消費税込みで42,000円でした。
安くはありませんが、仕方がありません。

買ったばかりのアンドリュー・レーダーを内ポケットにおさめた筆者。
これでひと安心だと思っていたのですが…。

その後に、予想外の災難が待ち受けていたのでした。

 

(以下次号)

 

 

   

食育の講師になりたい人、食育の教室を開きたい人にお勧めです。
(セミナー受講券つき)

 

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