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2010.07.02 16:52

21世紀神様の悩み 第2話 ねらわれたメタボ

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前回のあらすじ)
急遽、地獄をもうひとつ増やすことにした神様。
名づけて「メタボ地獄」。
親からもらった大事な体なのに、運動不足と飽食にまみれてダメにした罪。
そんな罪人が行くところです。
その代わり、親からもらった体を大事にして天寿をまっとうした人間には新しい天国が用意されました。
「ウエルネス天国」です。

◆◆◆

で、「メタボ地獄」「ウエルネス天国」が開店し、徐々に賑わいだしたころ…

人間世界では謎の失踪事件が相次いで発生していました。
しかもその失踪事件はすべて予告状つきのものでした。
こんな予告文が、どこからか郵送されてくるのです。
「葱桜俊造殿。貴殿はメタボであると判定されました。いまから1年後すなわち××年××月××日までにメタボを治しなさい。治せなかった場合、命はないものと心得よ」

その日から毎日、葱桜俊造氏のところにメールが届きます。
「メタボ撲滅結社」というところから発信されるメールでした。
メールを開くと、こう書いてある。
「あと229日」
「あと228日」
カウントダウンされていくわけです。

人々は震え上がりました。
メタボを治せなかったために、実際に失踪した(おそらくは殺害された)人が、何人もいたからです。
予告状を受け取った人はみな、あわててメタボを脱却するためのダイエットを始めました。
メタボを減らしたかった厚生労働省も、内心では大喜び。

さて、1年たって無事メタボから脱却したとしましょう。
すると、また「メタボ撲滅結社」からメールが来ます。
「葱桜俊造殿。おめでとう。貴殿のメタボは解消された。命拾いをしたな。しかし油断は禁物だ。むこう1年間でメタボがリバウンドした場合、やはり命はないものと心得よ」

人々はふたたび震え上がり、努力してリバウンドを防ぎました。
厚生労働省も大喜び。
「大きな声では言えんけど、『メタボ撲滅結社』さんのおかげで、いろいろ大助かりですわ」

◆◆◆

それにしても、犯人は誰なのか?
「メタボ撲滅結社」とは何なのか?
なぜメタボな人々の命をねらうのか?
警察も、FBIも、古畑任三郎も、首をかしげました。

天上界から、その様子を隠しカメラで見ていた神様。
「愚か者めが。犯人はワシに決まっておろうが。そんなことも人間は気がつかんようになったのか」
と、寂しそうに呟(つぶや)きました。

(以下次号)





読者の皆さんへ。
「メタボ撲滅結社」はこの物語に出てくる架空の組織ですが、
「メタボリック・シンドローム撲滅委員会」
という組織がほんとうに実在しています。
http://metabolic-syndrome.net/committee/
真面目な団体です。

それにしても、「撲滅」 という言葉はインパクトあるよね。





 

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