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葉竹乃木夫さんというオッチャンがいます。
「農業コンサルタント」
という仕事を20年もやっている人がいます。
日焼けして顔が真っ黒です。
「農業指導」
とか
「産地開発」
とかいうのをしているのだそうです。
農業指導とは…。
二宮尊徳(二宮金次郎)というエライ人が昔いたそうです。
そういえば小さいころに学校の宿題で伝記を読んだ気が…。
二宮尊徳(二宮金次郎)は、農業をやりたい人々のリーダーとなって、
「農法」を工夫したり、
「農作業の道具」を考えたり、
「草ぼうぼうの荒れた土地をどうやって田んぼや畑に変えるか」
を一生懸命考えたりした人です。
宮沢賢治というエライ人もいました。
カンパネルラが出てくる「銀河鉄道の夜」という話を書いた人ですね。
ほかには「セロ弾きのゴーシュ」とか、「注文の多い料理店」とか。
宮沢賢治は作家であり詩人でしたが、二宮尊徳(二宮金次郎)と同じく、
「肥料」を工夫したり、
「農作物が病気にならない方法」を考えたり、
「限られた農地からもっと収穫を上げるにはどうしたらよいか」
を一生懸命考えたりした人でもあります。
二宮尊徳(二宮金次郎)や宮沢賢治がやっていた、こうした仕事のことを
「農業指導」
といいます。
「産地開発」というのは…。
たとえばあなたがレストランを開く決心をしたとしましょう。
ちょっと食材にこだわるレストランで、
農家さん直送の野菜とか、果物とか、ミルクを使って料理を作るとします。
さて、決心をしたのはいいけれど、
どの農家さんから
何をどれだけ
いくらで仕入れる
のでしょうか?
そういう、食材を供給してくれる農家さんを見つけ、交渉することを
「産地開発」
といいます。
実際の「産地開発」はそんなに単純なものじゃなくて、
たとえばメチャメチャ美味しいトマトを作っている農家さんに出会ったとします。
その農家さんのトマトを買いたいとします。
農家さんに「おたくのトマトを買いたい」と言ったら、
「買うなら、ウチの畑から出るトマト、全部買ってくれよ」
と要求されたとします。
こういうのを「畑買い」というようですが、
あなたは「畑買い」ができるでしょうか?
あなたのレストランはそんなにたくさんトマトを仕入れて、大丈夫なのでしょうか?
使い切れずに余ったりしないのでしょうか?
逆に、不作の年はほんの少ししかトマトが収穫できないかもしれません。
そんなとき、トマトが足りない状態を、あなたはどうやって解決しますか?
というような問題を解決することも、「産地開発」です。
葉竹乃木夫さんは、そういう
「農業指導」
「産地開発」
を20年もコンサルタントとしてやってきたわけです。
自分自身が農業をするわけではないけど、肥料とか農薬とか栽培方法とか土づくりとかにやたら詳しい。
農産物の売り方にも詳しい。
そんな人です。
この葉竹乃木夫さん、
「宵越しの金は持たねえ」
という、少々べらんめえなところがありました。
そのせいで、いつもピーピーしていました。
そんな葉竹乃木夫さんには、往年のライバルがいました。
この物語は、葉竹さんとライバルとが、アグリビジネスの現場で火花を散らす、あくなき闘いの物語です。
(以下次号)
食育の講師になりたい人、食育の教室を開きたい人にお勧めです。