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2010.02.06 19:38

メタボ狩り その2 怒涛編

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松宮園生です。

(前回のあらすじ)
2XXX年。
「メタボ警察」
が、メタボな人をつかまえ、裁判にかけ、
「メタボ刑務所」
に送り込むというキツーイ時代が始まりました…。

◆◆◆

メタボ警察。
またの名を「メタポリス」。
腹回り85センチを超えた男性が捕らえられるわけです。
むろん女性も取り締まりの対象ですが、女性の場合は腹回り90センチが基準なので、検挙者の数は男性ほどではありませんでした。

メタポリスの警官はピーポくんブランドのメタボメジャー(腹回りを測定する専用巻尺)を所持しています。
目を爛々と光らせた警官が、音をたててメタボメジャーを引き延ばしたり縮めたりしながら、獲物を探し求める姿に、人々は怯え、逃げまどいました。

しかし何といっても飽食の現代日本。
メタボの数が多すぎます。
メタポリスの警官の数も限られています。
このままでは十分な取り締まりができないと考えたメタポリスは、日本食育大学のロバート・シトピッチャン教授が開発した食育ロボット、「アンドリュー77型」に目をつけました。
アンドリューを改造して使うことにしたのです。
どのように改造したかというと、電子頭脳のなかに「メタボセンサー」を組み込んだのです。

腹回りの大きな人がアンドリューの100メートル以内に近づくと、メタボセンサーが反応。
ただちに追跡を始める、という仕組みです。
これも天才ロバート・シトピッチャン教授の発明であることは言うまでもありません。

◆◆◆

繁華街をパトロールするアンドリュー。
おおぜいの老若男女が、往来していきます。

プシュー!
そんなアンドリューの耳から突如、蒸気が噴き出しました。
両眼が交互に点滅しはじめました。
メタボセンサーが反応したのです。
近くに、メタボがいる。

「あ、あたしじゃないわよね」
「お、オレじゃねーよな」
「わ、わしじゃないとよいがのう」
通行人が、不安な表情でアンドリューの動作を見つめます。

ゆっくりと周囲を見回すアンドリュー。
その眼が、歩きながら携帯電話で談笑している中年の容疑者をとらえました。
アンドリューの存在に気がついていないようです。

アンドリューは腹部にある格納ボックスからメタボメジャーを引き出すと、それを片手に100メートル13秒くらいの実力で走りはじめます。
蜘蛛の子を散らすように逃げ去る通行人。
容疑者は何が起こったのか分からないうちに、アンドリューのメタボメジャーを巻かれてしまいます。

「89センチ。大問題です。あなたを逮捕します」
言うが早いか、アンドリューは容疑者の上着の襟をつかみ、どこかへ引きずっていきました。

◆◆◆

市民側も負けてはいられません。
メタポリスに対抗し、「アンドリュー・レーダー」が開発され、飛ぶように売れました。
アンドリューがあなたの100メートル以内に近づくと、レーダーが反応。
ブルブルと震えて(=バイブレーションで)、あなたに合図を送ります。
メタボ気味なあなたは、ただちに逃げの態勢に入るというわけです。

アンドリューが早いか、人間が早いか。
日本列島のあちこちで、ロボットと人間の追いかけっこが展開されました。

かくいう僕も秋葉原でアンドリュー・レーダーを買いました。
赤・黒・メタルの3種類あったのですが、メタルにしました。
消費税込みで42,000円でした。
安くはありませんが、仕方がありません。

「ついでに佐久間象子レーダーも欲しいんだけど」
冗談で店員さんにそう言ったら、何を思ったか、店員さんは奥の倉庫から地震計を出してきました。

さて、買ったばかりのアンドリュー・レーダーを内ポケットにおさめた僕。
これでひと安心だと思っていたのですが…。

その後に、予想外の災難が待ち受けていたのでした。

(以下次号)

 

 

 

 

 

 

 

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