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松宮園生です。
(前回のあらすじ)
1991年にロバート・ローゼン博士が
「ヘルシーカンパニー」
という本を出したのも影響し、アメリカの会社ではワークサイト・ヘルス・プロモーションが盛んに行われています。
(前回→)http://www.shokuiku-pro.com/production/2009/10/post_86.html
◆◆◆
若いの、よぉく聞くのじゃ。
健康というのは自分で管理するものじゃよ。
わざわざ会社がお金を出して社員の健康管理をするのはおかしいのじゃ。
…と、僕も数年前まではそう思っていました。
そんな僕が考えを改めたのは、とあるアメリカのコンサルタント会社が作った極秘資料を買ってからです。
その極秘資料にはこんなことが書いてありました。
◆◆◆
いやっほう!
みんな元気かい?
今日はバック・ジャウアーお兄さんと一緒にワークサイト・ヘルス・プロモーションのお勉強だよ。
ワークサイト・ヘルス・プロモーションって何のことか分かるかな?
そう。会社がお金を出して、社員のために行う健康管理のことだね。
たとえば、社員食堂のメニューをヘルシーなものに変えるとか。
社内に簡単なスポーツジムを置き、社員は無料で使えるようにするとか。
社員を集めて、食や健康についてのセミナーを開くとか。
そういうのを、ワークサイト・ヘルス・プロモーションって呼ぶんだよ。
社員食堂やスポーツジムやセミナーにはお金がかかるよね。
それを会社が負担するというわけさ。
社員は、無料。
嬉しいね。
イェイ。
でも会社だって慈善事業をやってるわけじゃあ、ないんだよ。
何の見返りもなしにワークサイト・ヘルス・プロモーションをしてると思ったら、大間違いのコンコンチキ。
会社がわざわざワークサイト・ヘルス・プロモーションにお金を払うのには、ちゃあんと理由があるのさ。
どんな理由かな?
きみには分かるかな?
答は、こうだ。
じつは、ワークサイト・ヘルス・プロモーションをすると、会社の業績があがるんだよ。
要するに、儲かる。
なんで儲かるんだって?
「風が吹けば桶屋が儲かる」って、言うよね。
風が吹くと、砂が舞い、目に入る。
↓
砂が目に入ると、失明する人が増える。
↓
失明する人が増えると、琵琶法師みたいになる人が増え、みんな三味線を買う。
↓
三味線が売れると、ネコが減る。
なぜかって?
昔の三味線はね、ネコの皮で作られていたからなんだ。
ネコ好きには辛い話だね。
↓
で、ネコが減ると、ネズミが増える
↓
ネズミは桶をかじる
↓
だから、新しい桶が飛ぶように売れ、桶屋が儲かる
なるほど!
だから「風が吹けば桶屋が儲かる」んだ。
感心して思わず膝をたたいちゃうよね。
それと同じで、ワークサイト・ヘルス・プロモーションをすると、会社が儲かる。
どういうことかな?
ワークサイト・ヘルス・プロモーションをする。
↓
社員が健康になる
↓
よく働くようになる
↓
会社が儲かる
こういうわけさ!
イェイ。
思わず膝をたたいちゃうよね。
「本当かなー。本当に儲かるのかなー。なんか怪しいぞー」
そこのきみ。
疑ってるね?
バック・ジャウアーお兄さんは嘘はつかないよ。
それでは証拠をお目にかけよう。
会社が社員の健康管理のためにお金を使ったら、会社の業績はどのくらいアップするのかな。
それをみんなで調べよう、ということになり、1990年代に、アメリカで実験が行われたんだ。
* キャタピラー
* シグナ保険
* ファニイ・メイ
* クアーズ
といった名だたる企業が、その実験に参加したんだよ。
ワークサイト・ヘルス・プロモーションをやって、会社の業績がどうなるか、見てみたんだ。
その結果、こんなことが分かったのさ。
「会社が社員の健康管理のためにお金を使ったら、使ったお金の4倍、業績がアップする」
言い換えたら、
「ワークサイト・ヘルス・プロモーションは、使ったお金の4倍、儲かる」
というわけなんだ。
なるほど!
そうだったのか!
思わず膝をたたいちゃうよね。
イェイ。
4倍儲かるんだったら、やらないほうがおかしいよね。
だって会社は儲かり、社員は健康になるんだからね。
みんなハッピー!
だから、アメリカの会社は、せっせとワークサイト・ヘルス・プロモーションに励んでいるんだよ。
では今日のまとめだ。
ポイントは2つだよ。
ひとつ。
会社が社員の健康管理のためにお金を使うことを、何と言うんだったかな?
そう、ワークサイト・ヘルス・プロモーションというんだったね。
もうひとつ。
ワークサイト・ヘルス・プロモーションは、儲かるのかな?
そう、使ったお金の4倍儲かるんだったね。
イェイ。
みんな、分かったかな?
じゃあ、今日はここまでだ。
また会おう。
バック・ジャウアーお兄さんの、「みんなで楽しくヘルシーカンパニー」でした。
バハハーイ!
◆◆◆
アメリカのコンサルタント会社から入手した極秘資料には、いくつか死語を混ぜながら、そう書いてあったのです。
その内容に衝撃を受けた僕は、それまでの
「健康というのは自分で管理するものじゃよ。
わざわざ会社がお金を出して社員の健康管理をするのはおかしいのじゃ」
という考えを改めました。
さて、1990年代に行われた実験ですが、実際にはどんなことを計測して、どうやって「4倍」という数字を出したのでしょうか?
これを説明するには
「社員1人あたりの機会費用」
「アブセンティーイズム」
「プレゼンティーイズム」
という概念についてまず説明する必要がありますが、専門的になるので、別の機会に譲ることにします。