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松宮園生です。
「食育といえば、アタシたちの出番でしょ」
そういうプライドを持っているのが、管理栄養士です。
管理栄養士は国家資格です。
「そのへんの資格講座で、片手間で勉強しただけの人とは違うのよ」
そう思っています。たぶん。
ま、実際、管理栄養士になるための勉強は、大変そうですし。
管理栄養士の国家試験の合格率って、3割くらいだそうです。
管理栄養士の資格保持者は全国に十数万人いて、毎年5000人くらいずつ国家試験に合格して(=増えて)いるみたいです。
女性が多いですが、男性もいます。
名称ですが、
* 栄養管理士
* 管理栄養士
どっちだったかなー、とアヤフヤな気分のアナタ。
正解は、「管理栄養士」です。
「管理」が先。「栄養士」が後。
↑
男性諸君、ここを間違うと機嫌を損なう管理栄養士さんは少なくないので、彼女が管理栄養士だったら間違えないように。
* 管理栄養師
* 管理栄養士
これはどっちが正解でしょうか。
↑
医師や保健師が「師」なので、よく混乱しますが、正しくは「士」です。
多くの管理栄養士さんは「士」よりも「師」のほうが格が上だ(=自分たちも「師」がいいのに)と思っているみたいです。
でも、同じように世間から尊敬されている弁護士や公認会計士は「士」なわけですし、ま、あまり気にしなくていいんじゃねーの?
◆◆◆
管理栄養士はカンタンに言えば栄養指導のプロです。
似たような資格はアメリカなど海外にも存在していますが、世界で初めて栄養士が誕生したのは今から80年前の日本です。
世界初です。
佐伯博士という人がいまして、この人の尽力で日本初=世界初の栄養士が生まれました。
日本が世界に先駆けて「栄養士のいる国」となったのには理由があります。
日本政府(当時は大日本帝国)は「富国強兵」を旗印に、軍隊を強くしたいと考えていましたが、そのためにも日本人の体格を改善しなければなりませんでした。
欧米人に比べて、日本人の体格は非常に小さかった。
そこで、
(1)工場などの職場、学校などで集団給食を実施する
(2)集団給食のメニューを栄養学にもとづいたものにし、体格改善につなげる
ということが試みられたわけです。
その後、日本は第2次世界大戦の敗戦国になりました。
憲法も変わり、「富国強兵」をやかましく言う必要はなくなりました。
じゃあ栄養士みたいな仕事も不要になったかというと、そうではありません。
敗戦後の食糧不足から栄養失調の危険が高まり、少ない食糧を有効利用できる知識を持つ栄養士は引き続き必要とされました。
てゆーか、引っ張りだこだったようです。
「栄養士法」なんて法律もできてます。
◆◆◆
その後、ご存じのとおり、敗戦から立ち直った日本は逆に世界有数の経済大国になりました。
食べものに困らない国になりました。
困らないどころか、残りものを捨てるほどの国になった。
もともと、
「栄養不足を改善する」
のが栄養士の仕事だったことからすると、ここで栄養士の役割は終わります。
事実、1980年代くらいには
「栄養士の資格制度なんていらねーじゃん」
という動きもあったようです。
ところが今度は
「飽食がもたらすマイナス」
がいろいろ表面化してきました。
あらためて書くまでもないですが、飽食は生活習慣病のリスクをもたらしました。
メタボリック・シンドロームなんて言葉が流行語にもなりました。
栄養管理のスペシャリストである管理栄養士の重要性が、再び認識されるようになったわけです。
ただし
* 食料不足のときの栄養士(昭和型)
と
* 食料過多のときの栄養士(21世紀型)
とでは仕事の内容がゼンゼン異なります。
前者(昭和型)は、献立を考えるのが主な仕事でした。
後者(21世紀型)は、本を書いたりセミナーをしたりするのが、主な仕事になっています。
それもあってか、昭和型の栄養士は良妻賢母みたいな人が多く、これが21世紀型になると、ちょっとしたタレントみたいな人が増えてきています。
(以下次号)
<オススメ書籍>
「管理栄養士のキャリアデザイン」
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