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2009.08.30 16:52

食育ロボット序曲

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松宮園生です。

日本食育大学の天才科学者、ロバート・シトピッチャン教授。
ノーベル食育賞に最も近い日本人だと言われています。

(日本人だったの?)

シトピッチャン教授は数々の食育的発明を成し遂げましたが、なかでも代表作は、
「食育ロボット アンドリュー77型」
でしょう。

  アンドリュー77型については→ 「食育ロボ発進!」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/11/post_92.html

  「食育ロボコップ」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2008/05/post_138.html

◆◆◆

アンドリュー77型を開発するには、莫大な開発資金が必要だったはずです。
そのお金を、シトピッチャン教授はどこから調達したのでしょうか?
じつはシトピッチャン教授にはスポンサーがいました。
有名なIT企業「オレンジソフト」の社長、A・アダムズ氏です。

毎日があまりに忙しく、食生活が不規則になっていたアダムズ社長は、気がついたらすっかりメタボ体型になっていました。
これをなんとかしようと焦ったアダムズ社長。
最初、剛腕の管理栄養士、佐久間象子に相談をもちかけたのですが…。
どうも相性がたいへん悪かったらしく、さんざんな目に遭って逃げ出してきたそうです。
噂では
「腕がもげた」
とか
「頭蓋骨にびびが入った」
とかささやかれていましたが、さすがにそんなことはありません。

アダムズ社長が佐久間象子のもとから逃亡したことは新聞にも載り、オレンジソフトの株価は急落しました。
「オレンジソフト社長アダムズ氏、メタボ対策に失敗!」
というわけです。

そこに登場したのが、シトピッチャン教授です。
シトピッチャン教授は科学の天才でしたが、世渡りもなかなか上手でありました。
彼はまず、オレンジソフトの株をちょこっと買いました。
オレンジソフトが、株主限定で料理イベントをしたり、健康セミナーを開いたり、グリーンツーリズムをしたりしているのを、知っていたからです。
そこに何気なく参加したのです。

有名なシトピッチャン教授が株主イベントに来たことを知ったら、オレンジソフト側も放ってはおけません。
逆に、シトピッチャン教授を講師として健康セミナーに招くようになりました。
ちなみに、株主と良好な関係を結ぶことは、社長さんの重要な仕事のひとつです。
なので、株主イベントを開くならば、ときには社長のアダムズ氏がみずからイベントに顔を出すこともあります。
つまり、シトピッチャン教授とアダムズ社長が出会うのは時間の問題だったわけです。
シトピッチャン教授は、これを利用したのでした。

2人が出会ってからの展開はトントン拍子でした。
シトピッチャン教授の
「食育ロボット開発計画」
を聞いたアダムズ社長、即決で開発費用をすべて負担することにしたのです。
じつはアダムズ社長のファーストネームはアンドリューだったのですが、シトピッチャン教授はそれも計算し、ロボットの名前をアンドリューにすることをさりげなく強調しました。
アダムズ氏が大喜びしたのは言うまでもありません。

(こういうのを喜ぶ社長、世の中にはいっぱいいます。コンサルタント志望のかたは覚えておきましょう)

こうして
「食育ロボット開発計画」
は無事にスタート。
2年後にアンドリューが誕生したのでした。

オレンジソフト社がシトピッチャン教授と組んで食育ロボットを開発する、というニュースは株式市場に好感をもって受けとめられました。
佐久間象子のときはオレンジソフトの株価は下がったのですが、今度は株価上昇。
高い株価を生かして「第3者割当増資」を行ったところ、数億ドルという資金がいっぺんに集まり、そのお金を食育ロボットの開発に使うことができました。

めでたしめでたし。

◆◆◆

オレンジソフトの株価が上がったのは、食育ロボットのヒット商品化が期待されたから、という理由だけではありません。
「アンドリュー77型が完成すれば、アダムズ社長の健康についてもアンドリュー77型が面倒をみてくれるだろう、そうなれば、オレンジソフト社も引き続き利益を出してくれるに違いない」
と市場が判断したから、という理由もありました。
つまり、株式市場はアダムズ社長のメタボが改善し、健康を損なうリスクが減少することを期待していたわけです。

たしかにカリスマ的な社長の率いる大企業の場合、その社長がどのくらい長く健康で活躍できるかを投資家は気にします。
社長の出来不出来が業績に直結するからです。
そうした背景から、アメリカでは1970年代から
「社長さん専門の健康管理会社」
というのが存在しています。
(いまでは日本にもあると思いますが)

食育ロボットの話はフィクションですが、社長の健康状態によって株価が上がったり下がったりすることは現実にあります。
最近の例では、マッキントッシュやiPodで有名なアップル社の社長、スティーブ・ジョブス氏が入院して手術を行った際、
「もう彼は引退するのではないか」
と悲観する投資家と、
「まだまだ頑張ります」
と主張するジョブス氏との間で、アップルの株価は大きく揺れ動きました。

今回の話は、そんなスティーブ・ジョブス氏をモチーフに、書かせていただきました。

とっぺんぱらりの、ぷう。

 

 

 

 

 


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