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松宮園生です。
料理の世界にも CIA があります。
Culinary Institute of America
(カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ)
という名前の有名な料理学校です。
ニューヨーク(東海岸)とサンフランシスコ(西海岸)近辺に校舎があります。
略して CIA。
あのスパイの CIA と同じ略称になります。
何度か書いたように僕は料理まったく詳しくないので、この学校がどのくらいスゴいのかちゃんと説明できないんですけど、なんかかなりスゴいらしい。
ニューヨークのトップ10レストランのうち7軒のシェフは CIA 卒業だそうです。
ある食育講座の先生が言うには、
「料理の世界に東大があるとしたら、CIA がそうだ。でも東大に比べるのは、CIA に失礼だな」
だそうです。
日本の大学と比べるとアメリカの大学は勉強がえらく厳しいのですが、この CIA も同様、厳しいことでも有名です。
知り合いの食品メーカー社長がこのあいだCIA を見学し、帰国してこう言ってました。
「わて、あんなレベル高い料理学校、見たことあらへん。生徒やのうても分かる。せやから来年、息子を留学させよ思てましてな。うちの息子、CIA に留学してまんねん、て言うたら、みなさんビックリしはるやろなあ」
と感激してました。
「松宮はんも、CIA で根性叩きなおしてもろたらどないですやん」
大きなお世話です。
◆◆◆
さて、こっちはスパイのほうの CIA の話。
「ジェームズ・ボンドに負けたらあかん」
そんなキャッチフレーズで以前 CIA がスパイを1名募集したところ、なんと1000人を超える応募がありました。
(ジェームズ・ボンドはイギリスの諜報員ですからね、ボンドだけモテモテでは、アメリカとしても悔しいところでしょう)
しかし1000人もの応募にはCIA も戸惑いました。
「1000人も来てもうた。どないせーっちゅうねん」
ブツクサ(←死語)言ってもしかたがありません。
採用できるのは1名のみです。
そこで CIA 側はさまざまな適正試験を行い、候補者を最終的に3人に絞りました。
心技体、そろった3人です。
「最後の試験やで」
3人にピストルを手渡しながら CIA の教官は言いました。
「自分の名前が書かれたドアがありまっしゃろ。ドアを開けたらあんたらの配偶者が座っとる。配偶者を殺せまっか? それが最終試験ですがな」
じつはピストルには実弾がこめられていなかったのですが、それは内緒でした。
要は、本気で引き金を引くだけの非情さがあるかどうかの試験です。
最初の候補者(男性)がドアの向こうに消えました。
しばらくして彼は涙を流しながら戻ってきました。
「オレにはできない、妻を撃つなんて」
彼はピストルを投げ捨て、妻を連れて CIA のオフィスから走り去っていきました。
2番目の候補者(男性)がドアの向こうに消えました。
彼もほどなく戻ってきて、
「愛する妻を射殺なんて、できるわけがない。あんたは鬼だ」
そう言い残し、ピストルを放り出し、妻の手をとって CIA を去っていきました。
3人目は、キャサリン・ゼタ・ジョーンズによく似た女性でした。
彼女がドアをくぐってしばらくすると、
ガチャン!
ガチャン!
と何かの壊れる激しい音がします。
やがてそれがおさまり、静かになりました。
ドアが開き、キャサリン・ゼタ・ジョーンズが汗を拭きながら出てきました。
はぁはぁ言ってます。
彼女は真っ赤な顔をして教官に食ってかかりました。
「ピストルの点検はちゃんとしていただけないと困りますわ」彼女は言いました。「引き金を引いたのに、弾(たま)が出なかったんですのよ。しょうがないから花瓶やら椅子やらを使ってやっと任務完了したんですから」
<参考書籍>
「少年料理博士テンサイクロペディア」
http://astore.amazon.co.jp/shokuikuprodu-22/detail/4093107556