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松宮園生です。
アメリカにラザフォードという流しの料理人がいます。
流しですので、日本風にいえば
「包丁1本であちこちを渡り歩いている」
ような感じです。
そんなやつですから、いまも独身です。
ラザフォードとの出会いについては→ 「料理500ドル勝負」
http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/09/500.html
ラザフォードと僕はいわゆる悪友というやつで、お互い軽口をたたきあう仲です。
たとえばこんな風に。
↓
日本人には B と V の区別とか、L と R の区別とかがつかない、と言われます。
とくに L と R 。
僕も区別がつきません。
努力してるんですけど。
たぶん「脳」ではなくて「脊髄」レベルで英語を身につけないとできないのかもそれません。
(ラザ) 「なあマツミヤ。Love Me Tender っていう歌、知ってるか?」
(松宮) 「知ってるよ。こんな曲だろ? ♪(歌詞を歌う)」
(ラザ) 「ワハハハ。オマエが歌ったのは Rub Me Tender だ。やっぱりオマエはホモだったな。攻めじゃなくて受けのほうのホモだ」
(解説)
どっちも「ラブミーテンダー」と聞こえますが、
Love Me Tender: 「優しく愛して」という意味です。
Rub Me Tender: Rub は「こする」という意味になります。
オトナはもうお分かりですね。
分からないオコチャマは、ご両親以外のオトナに教えてもらってください。
なんにせよ、からかわれた僕は怒り狂い、
「ヤマトダンジをからかいやがって。L だの R だの知るか。こんど戦争するときは、てめーらアメリカ人を全員、叩き潰してやるからな」
という不穏な捨てゼリフを残して立ち去るのでした。
ところがです。
たいへんなことが判明しました。
当時の僕は査証(ビザ)というものをもらってアメリカで仕事していたんですけど、これによると、アメリカ政府は僕を軍隊に徴兵する権利を持っているんだそうです。
つまりですね、日本とアメリカが戦争した場合、僕はアメリカ軍に編入される可能性があるということで…。
「アメリカ人を叩き潰せねえじゃねーかよ!」
なので慌てて帰国してきました。
◆◆◆
さて、その生意気なラザフォードを誘って、僕はいちど「健康セミナー」というやつに出かけたことがあります。
食べるものに気をつけないと大変なことになる、という主旨のセミナーでした。
満員御礼の会場に、スーツ姿の講師は上機嫌。
ラザフォードと僕はいちばん前の席に座っていました。
「今日集まっておられる皆さんは、食べるもののことを真剣に心配されておられる。そうですね?」
と、壇上に上った講師はおごそかに、マイクに向かって切りだしました。
「皆さんがご存知のように、いま、食の安全性が危機にさらされています。
どうやって育てたか分からない牛の肉。
市販されている飲み物には発がん性物質。
野菜だって安心しては食べられません。
それに、毎日飲んでいる水に、どんな種類の細菌がはびこっているか、誰も気がついていない!」
さらに講師は続けました。
「しかし、何よりももっとも危険な食べ物があります。我々をむしばむ、危険な食べものです。何だと思いますか?」
問いかけられて しん、 とする会場。
わざと時間をおき、聴衆を見まわす講師。
すると、驚いたことにラザフォードが手をあげました。
彼はいいました。
「オレの爺さんは今年で75歳なんですけど、先生。男にとってこの世でいちばん危険な食べものは、ウェディング・ケーキだと言ってましたぜ」
おあとがよろしいようで。
<参考図書>
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図解入門ビジネス 最新食品販売の衛生と危機管理がよーくわかる本
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