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松宮園生です。
「ダイエット(diet)」はもともと「食事」という意味ですが、
「痩せるために食事をコントロールする」
という意味もあります。
日本ではもっぱら後者の意味で使われていますね。
その「食事をコントロールする」ダイエットですが、
アメリカには5大ダイエットというのがあり、勢力争いにしのぎを削っています。
* サウスビーチ・ダイエット
* ゾーンダイエット
* ウェイトウォッチャーズ
* オーニッシュ
* アトキンス・ダイエット
いよいよ最後の「アトキンス・ダイエット」の話です。
◆◆◆
5大ダイエットのなかで、おそらくもっとも有名なのがアトキンス・ダイエットでしょう。
ダイエットに関心のある人であれば、
「低炭水化物ダイエット」
「ローカーボ(Low Carb =低炭水化物)」
という言葉を聞いたことがあるのではないかと思います。
アメリカでは、
「低炭水化物(ローカーボ)ダイエットといえばアトキンス」
と一般的に言われています。
人間が活動するとき、まず糖分がエネルギーとして消費され、糖分がなくなったら脂肪が燃えはじめる。
なので、糖分がはじめから少なければ、脂肪が燃えはじめるのも早くなるんじゃね?
糖分は炭水化物から作られる。
じゃ、炭水化物をできるだけ少なくしよう。
雑な言い方をすると、これが「アトキンス・ダイエット」の考え方です。
炭水化物は食べない。→ 砂糖は×。パスタとかもキホン×。パンも×。
タンパク質は食べてもよろしい。→ 肉はOK。
この「肉はOK」というところが、肉好きアメリカ人の心に光をともしたらしく、アトキンス・ダイエットは今世紀はじめ、空前のブームになりました。
◆◆◆
どのくらい流行ったかというと。
* ほとんどのサプリメント・ショップ(アメリカにはいっぱいあります)には、「アトキンス」コーナーができた。
* アトキンス博士の顔写真がついた商品(食品)がいろいろ出た。
* パンが×だというので、マ○○○○ドやバ○○○キングなども「パンのないハンバーガー」を開発した。
* 肉OKということで、ステーキ屋が大繁盛した。
* ステーキ屋以外のレストランは、顧客獲得のために、高タンパク低炭水化物の「アトキンス・メニュー」を出すようになった。
* 低炭水化物ダイエットをテーマにした雑誌がいくつも創刊された。。
* アメリカ人の9%がアトキンス博士の信奉者になっている、という調査結果が発表された。
* 砂糖は×ということで、スイーツの会社は軒並み赤字。
* パスタは×ということで、全米のパスタの売上は1割近く落ち、パスタの大手メーカーが倒産した。
すさまじい流行だったようです。
◆◆◆
そんな大ブームのさなか。
2003年だったと思いますが、アトキンス博士が突然、この世を去りました。
たしか、階段でコケて頭を打ち、打ちどころが悪くて亡くなったと聞いています。
ところがその後、
「アトキンス博士は、太りすぎによる心臓疾患で亡くなった」
という噂が全米に流れました。
炭水化物側の人たち(←誰?)の、逆襲が始まったのです。
「聞いた? ダイエットの権威アトキンス先生が太りすぎで死んだっていうのよ」
「そうかい。てことは、死亡したんじゃなくて、脂肪したってことだな」
こんな会話が人々のあいだで交わされたようです。
(そのダジャレ、日本語でしかできないけど)
アトキンス側(アトキンス博士は会社を経営していました)はこの噂を必死になって打ち消そうとしましたが、果たせず。
商品の売り上げはガタ落ち、ライセンス収入も激減し、アトキンス博士の会社は破産してしましました。
◆◆◆
「アトキンス・ダイエットのブームも、これで終わりだな」
誰もが、そう思いました。
ところが、そうではなかったのです。
このブーム、その後、どうなったのか。
次回で解説します。
<参考図書>
「肉食ダイエット」
http://astore.amazon.co.jp/shokuikuprodu-22/detail/4774510424
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