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2009.02.11 21:25

食育三国志 その1

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変化を求める人間、松宮園生です。

三国志。

名前を知らない人は少ないと思いますが、いちおうカンタンに解説。
「三国志」というのは、今から1800年昔の中国大陸を舞台にした
歴史物語です。
物語というか、事実をもとに書かれているので「戦記」でもあるのですが。

200年のあいだ中国大陸を支配した「後漢」という大帝国が滅び、
劉備(りゅーび)という人の率いる「蜀」(しょく)という国
孫権(そんけん)という人の率いる「呉」(ご)という国
曹操(そーそー)という人の率いる「魏」(ぎ)という国
が、中国大陸の覇権をめぐって競う
という話です。

ロール・プレイング・ゲームの題材にもよく使われます。
「レッド・クリフ」という映画は、この三国志を題材にしています。

さて、一昨年、「食育基本法」という名前の法律ができたのですが、
どんな法律かというと、
「国家予算を使って食育をしなさい」
という命令の書かれた法律です。

それ以降、国家予算の分配をめぐって競争がはじまりました。
どこで誰が競っているかというと、
「霞ヶ関」で
厚生労働省
文部科学省
農林水産省
の3省が「食育」競争をしているのです。

この状況がちょっと「三国志」に似ているところがあるので、
ムリヤリ「三国志」っぽく語ってみたいと思ってます。

(霞ヶ関: 中央官庁がひしめきあっているところ。東京都千代田区の地名)

なぜこの3省が競っているかというと…

アメリカにはFDAという名前の、「食の安全」を管轄する強力な役所があります。
日本には最近までそういう役所は存在しませんでした。

日本の中央官庁のうち、食べ物に関係しそうな役所といえば、厚生労働省か農林水産省です。
あと、学校での家庭科の授業とか、給食とかは文部科学省のテリトリーです。
しかし厚生労働省は病気を治すことや病気を予防することを担当し、農林水産省は農家を守ることを担当しています。
文部科学省は、教育が本業ですよね。
つまりどの役所も、食べるものの安全を管轄するのが本業ではなかったわけです。

(数年前にようやく「食品安全委員会」という役所ができました。あんまり目立ちませんけど…)

話を戻します。
「食の安全」がどの省庁の管轄になるのかあいまいだった経緯があるため、その影響で「食育」もどの省庁の管轄になるのかがあいまいでした。
じつは、今でもあいまいなままです。

そのため、
厚生労働省
文部科学省
農林水産省
の3つが、それぞれ独自に「食育活動」を展開しています。
ややこしいですね。

これを、勝手に「食育三国志」と呼ぶことにしましょう。

それぞれの省庁が、だいたいどのくらいのおカネを「食育」に使うのか、を書いておきます。

厚生労働省:年間9億円くらいの予算。
文部科学省:年間18億円くらいの予算。
農林水産省:年間70億円くらいの予算。

面白いことに、この数字は、本物の「三国志」のそれぞれの国の規模と似たような比率になっています。

劉備の率いる「蜀」: 強いけど小さな国でした。厚生労働省の食育予算に似ています。
孫権の率いる「呉」: おおらかな国柄で、「蜀」よりちょっとだけ大きい国でした。文部科学省の食育予算に似ています。
曹操の率いる「魏」: 飛びぬけていちばん大きな国でした。農林水産省の食育予算に似ています。

本物の「三国志」では、「蜀」と「呉」が手を組み、大国「魏」に対抗しています。

「食育三国志」ではどうでしょうか?

次回(その2)以降、それぞれの省庁の「食育作戦」の特徴について、おもしろおかしくレポートします。

 

 

 

 

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