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2009.01.05 10:12

農業コンチネンタル その4 雷鳴編

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物は食べよう、松宮園生です。

世界中で景気後退といわれる昨今でも、
日本食ブームは健在のように見えます。
ブームというより、日常生活に定着しつつ
あるのかもしれません。
たとえばアメリカでは、子どものころに寿司を経験した人が、今では大人になって自分のお金で普通に寿司を食べています(※)。

日本食といえばお米。
「ブーム」を支えるほどの量のお米、アメリカの日本食店はどうやって入手しているのでしょうか?

なぜこんな心配をしているかというと、
(1) アメリカは「米国」と言われるくせに、お米の国ではない。
(2) 日本で生産されている米は、ちょっと特殊。
(3) 日本からはあまり米が輸出されていない
なので、アメリカの日本食店がお米を入手するのは、難しいんじゃないかと思ったりするわけです。

もう少し詳しく解説しますと…。

◆◆◆

(1) アメリカは「米国」と言われるくせに、お米の国ではない。

そりゃそうですよね。
アメリカはパン文化の国です。

じゃあ、なぜ「米国」と言われるかというと、もともとは「アメリカ」に「亜米利加」という漢字をムリヤリ当てていた(※※)影響で、2文字目の「米」がアメリカを指すようになった。
食べる米(コメ)とは無関係。

パンを主食とするアメリカ。
なので、アメリカの農業も、小麦の生産がメインです。
小麦ときどき大麦。
最近は、バイオ燃料になるっつーことで、トウモロコシもせっせと作っています。
(あと、大豆ね)

いずれにせよ、アメリカが米(コメ)を大量生産しているというイメージはありません。
水田とか、見ないし。

◆◆◆

(2) 日本で生産されている米は、ちょっと特殊。

ご存知かと思いますが、日本でふつうに生産されている米は、長さが短く、粘りの強い「短粒種」の米です。
短粒種は寿司に向いている種類です。

ですが、じつはこれ、世界的にはマイナーな種類でして。

タイ米みたいに、細長くて粘りのない、パラパラした「長粒種」のほうが世界ではメジャーなのです。
長粒種は、チャーハンやリゾットなどに向いています。

◆◆◆

(3) 日本からはあまり米が輸出されていない

日本から海外に輸出されている米の量は、年間数十トン。
輸出されていないも同然です。

なぜ輸出されていないかというと、日本の米は値段が高いからです。

◆◆◆

以上3つの理由から、たたでさえパン文化のアメリカにいながら、短粒種の米を入手して寿司を握るのはさぞかし大変なんじゃないかと、心配になるわけです。

では実際にアメリカの日本食店はどうしているのか?
その話は、次号にて。

(以下次号)

 


(※)アメリカに住んでいる日本人は、よくこういうセリフを口にします。
「アメリカの寿司は寿司じゃねえ。SUSHI と呼ばれる別種の食べ物だ」

(※※)漢字をムリヤリ当てる、というのには弊害もあります。
たとえば、万有引力で有名なアイザック・ニュートンという科学者がいますよね?
彼の名前「ニュートン」には、「牛頓」という漢字が当てられています。
ニュートンは希代の天才だったのに、漢字にするとちょっとね…。

 

 

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