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2008.12.17 12:13

ベジコン2008 前編

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作る喜び、壊すつらさ、
ともに生きる糧としている松宮園生です。

自分自身はとくに菜食主義ではないにもかかわらず、「アメリカのベジタリアン文化」というものに強い興味を持っています。
つまり、僕はベジタリアン・ウォッチャーです。
大和言葉(やまとことば)でいうと、ベジタリアン研究家です。

西暦2000年の時点で、アメリカにいるベジタリアンの数は570万人と推定されていました。
あれからベジタリアンの数も急増しているようなので、今頃は1000万人近くいるんじゃないかと思ってます。
(2000万人を超えているという説もあります)

こんなにたくさんいると、文化が成立します。
オタクがたくさんいるから「オタク文化」が成立しているのと同じ。
マンガ好きがたくさんいるから「マンガ文化」が成立しているのと同じ。
ベジタリアンがたくさんいるので、「ベジタリアン文化」が成立しています。

どういう点が「文化」なのかというと、たとえばこんな感じ。
* ベジタリアンの有名人が増える
* ベジタリアン専門の恋愛・結婚ビジネスが生まれる
* 商業ベースに載るようなベジタリアン雑誌が発行される

◆◆◆

ベジタリアンというと、
「野菜好きの肉嫌い」
を連想しますよね、ふつう。
しかし実際には、アメリカのベジタリアンの多くは「肉好き」です。

肉好きなのにベジタリアン?
どういうことかというと、
「ホントは肉好きなんだけど、動物愛護の観点から、肉食を死ぬまで我慢することを決意した」
こういうベジタリアンです。
好きなものを我慢しているわけですから、なかなかストイックです。

そういう方々が欲望に負けて肉を食う(=破戒する)ことがないように、肉の代用品が開発されています。
おそらく皆さんもご存じ、
「グルテン・ミート」
というやつです。
大豆や小麦などの植物タンパクから作られた、
「肉そっくりさん」
のことです。

  詳しくは→ 「食育は英語で何というの? その16」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2008/06/16.html

◆◆◆

アメリカのベジタリアン社会は意外に怖いところです。
なぜなら、「階級」が存在しているからです。
階級ですので、上に行くほどエライ。
下にいくほど、肩身が狭い。

病院ではときどき、
「重症患者ほど地位が高く、症状の軽い患者は肩身が狭い」
みたいなことがあると聞きます。

ベジタリアンの階級もそれに似ています。
* 厳密に植物性のものにこだわる人は地位が高い
* キホン植物性だけど、たまには肉を食べたりする人は地位が低い
* ベジタリアンであらずんば、人にあらず(←平家物語か)
こういう感覚が、存在しているのです。

どういうときに「階級の壁」にぶつかるかというと、たとえば
「ベジタリアンどうしの合コン」
に出てみると分かります。
モテ方が違うのです。

  僕は無謀にも、ベジタリアンの合コンに2度、参戦しました。
  そのときのトホホな顛末はこちらを参照してください。

  (1回目)「合コンから学ぶベジタリアンの世界 その1」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/05/post_21.html
  
  (2回目)「合コンから学ぶベジタリアンの世界 その2」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/11/post_90.html

◆◆◆

アメリカのベジタリアンのあいだに存在する階級意識。
これは、ベジタリアン内部だけにあるわけではありません。
ベジタリアンは、非ベジタリアンのことを「違う人種」だと思っています。
ひどい場合は、「違う生き物」だと思っています。

非ベジタリアンのことを、僕は「プレデター」と呼んでいます。
「プレデター」という映画、ありますよね。
もともとは狩りをする猛獣のことをプレデターというのですが、転じて、ベジタリアンでない人のことを指す場合があるようです。

  (参考)「ベジタリアン vs プレデター」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2008/06/_vs_1.html

ベジタリアンは、ベジタリアンどうしで恋愛とか結婚とかしたがります。
肉を食うやつとはつきあいたくない、と心の底では思っています。
口に出して言うことはあまりありません。
あるいは、「素敵な人だったら、ベジタリアンじゃなくてもいい」と意識では思っているかもしれません。
しかし、無意識では、プレデターとは接したくないと思っています。

なので、「ベジタリアンとプレデターの恋愛」は、わりと早々と破局をむかえます。
多くの場合、ベジタリアンがプレデターに別れを告げるという終わり方をします。

  松宮園生が描く、ベジタリアンの悲しいラブ・ストーリー、珠玉の3部作!(笑)

  「恋するベジタリアン その1」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/05/post_30.html

  「恋するベジタリアン その2」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/05/post_35.html

  「恋するベジタリアン その3」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2008/03/post_131.html

◆◆◆

今回はここまで。
次回は、アメリカのベジタリアン文化の真髄に迫ります。

(後編につづく)

 

 

 

 

<おススメの1冊>

「ベジ・ダイニング ― アメリカ栄養学による世界のヘルシーメニュー200選およびフードガイドピラミッドとベジタリアンについて」
http://astore.amazon.co.jp/shokuikuprodu-22/detail/4434123874

ベジ・ダイニング―アメリカ栄養学による世界のヘルシーメニュー200選およびフードガイドピラミッドとベジタリアンについて

 

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