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2008.12.13 04:32

食の世界のスーパーパワー その11

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シンプル・イズ・ベスト、松宮園生です。

もうすぐオバマ大統領が誕生しますね。
「ブッシュ大統領の任期は12月31日に終了し、1月1日から
オバマ大統領の任期が始まる」
と思っている人は多いかもしれません。
じつは、ブッシュ大統領の任期が切れるのは来年1月20日の正午です。
つまり、1月20日の午前中まではアメリカを統べるのはブッシュ大統領で、午後からはそれがオバマ大統領になります。

政権交代となる1月20日、オバマ氏は「大統領就任演説」を行うことになっています。
この演説は、アメリカ国民に向けて行なわれるもので、個々の政策がどうかということよりも、大統領自身の哲学が語られるのが普通です。
むかしケネディ大統領が
「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのはやめよう。あなたが国のために何ができるのかを、問おうではないか」
という有名なセリフを残したのは、この「大統領就任演説」のときです。

「大統領就任演説」に加え、1月にはもうひとつ大きな演説があります。
「一般教書演説」と呼ばれているもので、毎年、1月最後の火曜日に行われます。
2009年の場合は、1月30日がそれに当たります。

「大統領就任演説」がアメリカ国民に向けて語られるものであるのに対し、「一般教書演説」はアメリカ議会(上院・下院両方)に向けて語られます。
国の現状についての大統領の見解を述べ、具体的にこれから1年間、どういう課題に取り組むのか、ということを発表する重要な演説です。

「一般教書演説」といえば、いまのブッシュ大統領が2002年1月29日に行ったものを今でも覚えています。
多くの人命が犠牲になった同時多発テロ(2001年9月11日)の約4ヶ月後に行われた演説で、このときブッシュ大統領はこう言いました。
「…このような国々(イラン、イラク、北朝鮮のこと)と、そのテロリスト協力者は、世界平和を脅かすために武装した、悪の枢軸である」

「悪の枢軸」という言葉が誕生した瞬間です。
ブッシュ大統領自身は演説中にこの言葉を1回しか使っていませんが、世界的に有名なキャッチコピーになるのに時間はかかりませんでした。

◆◆◆

じつはここからが本題です。

「悪の枢軸」。
英語の原文は、Axis of Evil です。

良いことなのか悪いことなのかは別として、
「このキャッチコピーを借用してレシピブックを出版しよう」
と考えた人がいました。

「悪の枢軸」と「レシピブック」がどうして繋がるのか、謎ですが、発案者の頭のなかでは両者はリンクしていたわけです。

で、その人(正体不明)、よせばいいのに本当にレシピブックを作ってしまいました。
その名も
「カンタンおいしい悪の枢軸ごはん」。
2004年のことです。

表紙にドーンと「悪の枢軸」って書いてあるレシピブックです。
イラン料理、イラク料理、北朝鮮料理のレシピが紹介されています。
ざっと見たところ、たしかにカンタンではあるようです。
おいしいかどうかは、よく分かりません。

このレシピブック、2004年時点ではまだ市販されておらず、インターネットでダウンロードできるようになっていました。
去年だったか今年だったか、それがついに書籍化されています。

「Axis of Evil Cookbook (意訳:カンタンおいしい悪の枢軸ごはん)」

The Axis of Evil Cookbook

興味のある方は、アマゾンで買うことができます。
http://astore.amazon.co.jp/shokuikuprodu-22/detail/0863566316

この「カンタンおいしい悪の枢軸ごはん」ですが、中身のほとんどはイラン、イラクのレシピで占められています。
当時「枢軸」の1つと名指しされていた北朝鮮のレシピは、申しわけ程度に、2つしか載っていません。
手抜きもいいところです。

参考までに、その2つとは、
* 肉団子スープ
* 鶏肉のリゾット
です。
見たところ、どこが北朝鮮的なのかが分かりにくいレシピでした。

「2つしか載ってねえじゃないか。我が国を軽く見やがったな」
というクレームが北朝鮮からあがったかどうかは、定かではありませんが…。

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