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2008.11.14 11:18

インドア松宮の冒険 エピソード2

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インドア自慢の松宮です。

根が内向的ですので、食育の仕事をしていると自称
しているくせに、食育の現場に出ることは滅多ありません。
あんましイベントなんかも行かないです。
食育は現場で起きているにも関わらず、僕は会議室で
茶をたしなんでいるのです。

まるでご隠居。

しかし、ご隠居な僕にも、ちょっと派手っぽい経験が3つ、あります。
それを順番に、3回シリーズでご紹介しています。

  前回はこれ→ 「インドア松宮の冒険 エピソード1」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2008/11/1_31.html

◆◆◆

<第2回: アラスカ食育秘話>

アラスカに出かけて
「樵(キコリ)の監督」
みたいなことをしていた時期がありました。

アラスカっつーと普通思い浮かぶのは
* オーロラ
* エスキモー
あたりでしょうか。

でもじつはアラスカもそれなりに広くて、オーロラが見えたりエスキモーに会えたりするのはだいぶ北のほうです。
で、僕がいたのは南のほうでして。
南のほうは、オーロラにもエスキモーにもあまり縁がありません。

南アラスカ一帯には針葉樹がところ狭しと生えています。
この針葉樹を日本に運ぶといいお金になりました。
僕もアラスカの針葉樹を切り倒して日本人に売りつけるという、ロハスな皆さんにメチャ叱られそな商売をしていたのです。

ちなみに切り倒した針葉樹は船に積んで日本に運びます。
なので、船に積みやすいという理由で、森林伐採は海に比較的近いところで行われていました。

当時の僕の毎日はどんなだったかというと。
朝早くからキコリの監督をし、午後は適当に切り上げて、野生動物の観察なんかをしていました。
よく出会った哺乳類は
* 灰色グマ
* カモシカ
* ビーバー

海が近かったので
* ラッコ
* クジラ
にもよく出会った。

アザラシに遭遇した記憶はないです。

さっき書いたように、南のほうではオーロラはほとんど見れません。
僕も3年間で1回しか見たことないし、それもなんだかボンヤリしたものでした。

◆◆◆

この話のどこが食育なのかと言うと…。

キコリの現場にはホテルなんかありません。
キコリはどこに泊まるかというと、キコリ専門のキャンプを設営し、そこに泊まります。
エアコン完備、水洗トイレあり、シャワー室あり、携帯電話もネットも繋がるという近代的キャンプです。

キコリとしてキャンプに入ったら、数ヶ月はそこに寝泊まりすることになります。
そのあいだ、禁酒です。
遊びにいくところもない。
加えてキコリという仕事じたいがもともとキツイ。
キャンプは近代的なのですが、生活はなんだか服役中の囚人みたいです。

そんな毎日を強いられますから、給料は高いです。
全米各地から、短期間でたくさん稼ぎたい野郎どもが集まってきます。
たいがい、ケンカの強そうな連中です。
ケンカ防止のために、禁酒令が敷かれているくらいです。
(じつは意外に気の優しいのが多いんだけど)

しかし、給料が高いと言ったって、
* お酒は厳禁
* 大自然のまっただ中でひたすら木を切る毎日
これじゃ、いくら屈強の男たちといえども、萎(な)えてしまいますね。

その対策として、食事に工夫が凝らされているのです。

キャンプには食堂(カフェテリア)がついていますが、このカフェテリアで出される食事がきわめて旨い。
腕のよいシェフを高い報酬で雇い、アラスカまで来てもらっています。
「流しの料理人」をしている、友人のラザフォードも、腕を買われていっときアラスカで仕事をしていました。

  「流しの料理人」ラザフォードについては→ 「500ドル勝負」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/09/500.html

シェフがいいだけではありません。
アラスカはもともと食料自給率の低い州なので、食料はほとんど本国から運んできます。
運賃がかかる分、食料品の値段は本国より高い。
にもかかわらず、キャンプのシェフは、新鮮な食材を、カネに糸目をつけずに購入することを許されているのです。
なので、味がいいだけでなく、パンは全粒粉で作るし野菜は新鮮でオーガニックという、今風なヘルシーさ。
(ただし味つけは濃いし、肉はしっかり出ます)

キコリたちはそんな食事を楽しみに、日々の重労働に耐えるわけです。
アラスカには多くのキコリのキャンプがありますが、どのキャンプでも、食事はいいものが出る。

* 早寝早起きのキコリ生活。
* 運動量の多い仕事。
* 味がよくヘルシーな食事。
いわば「食育キャンプ」なのでありました。

旨いメシを食いながら森林を伐採していたと思うと、地球に申し訳ないのですが。

◆◆◆

アラスカでキコリたちと寝食をともにして学んだのは、
「人間、メシが旨ければたいがいの苦境には耐えられる」
ということでした。

逆にメシが不味ければ、ほかの条件が良くても基本ダメなのかもしれません。

 

 

 

 

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食育プロデュース委員会

 

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