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2008.09.15 22:38

食育は英語で何というの? その18

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つらいときこそ笑顔を忘れない松宮園生です(笑)。

「食育は英語で何というの?」シリーズ。
今回のテーマは、
「食品に点数をつけて、選びやすくする」
です。

◆◆◆

ひと口に「食品に点数をつける」つっても、
* 健康に役立つ度合いを点数にするのか
* フードマイレージや地産地消の度合いを点数にするのか
* 美味しさを点数にするのか
* 安全を点数にするのか
さまざまな切り口がありそうです。

人間でいうと…。
有名大学を卒業しているからといって、必ずしも優れた人であるとは限りません。
有名大学を卒業しても犯罪に手を染めてしまう人がいます。
有名大学を卒業していなくても、世の中の役に立つ素晴らしいことをしている人は大勢います。
つまり、「有名大学」という切り口は、いろんな切り口のほんの1つにすぎません。

「食品に点数をつける」ことも同様です。
どれか1つの切り口で良い点を取っても、他の切り口で良い点が取れるとは限りません。
たとえば、バナナは栄養豊富な果物だと言われます。
しかしほとんどのバナナは海外(中南米や東南アジア)から運ばれてくるので、フードマイレージは大きい。
そんなバナナを、「食育派日本人」であるアナタは食べるべきなのか、食べてはいけないのか。
難しいですね。

そういう難しさがあるのですが、それはそれとして。
「食品に点数をつける」
にはどんな例があるのか、いくつかご紹介します。

◆◆◆

まずは、「ウェイト・ウォッチャーズ」。

アメリカで有名なダイエット法の名前なのですが、同時に会社の名前でもあります。
誕生(創業)してから半世紀近くになるという、由緒ある会社です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しています。
僕の知るかぎり、ダイエットの会社で株式を上場している会社(=上場会社)はここだけなんじゃないでしょうか。

  ウェイト・ウォッチャーズについては→ 「風林火山ダイエット その2」
  http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/09/2_20.html

ウェイト・ウォッチャーズはある数式を使って食品に点数をつけています。
* カロリー
* 脂肪の量
* 食物繊維の量
を使った、少々複雑な数式です。
なんと彼らはその数式で特許を取りました。

で、ウェイト・ウォッチャーズの会員になるとこの数式を与えられ、計算をしながら食品を選んでいくわけです。
食べたものの合計点がある水準を超えないように、管理していきます。
そうやって、体重というかBMIを落とします。

ウェイト・ウォッチャーズは
* スパーマーケットで売られているいろんな食品
* 全国チェーンのレストランで出てくるメニュー
* マクドナルドやウェンディーズで売られているメニュー
などに点数をつけ、会員に発表しています。
また、独自のレシピを開発し、点数をつけて会員に発表しています。

◆◆◆

次は ORAC (オラックまたはオーラック)。

体内に「フリーラジカル(活性酸素)」と呼ばれるものが増えると、体が酸化すると言われています。
要は、体がサビるわけです。
体が酸化する(サビる)と老化が進むと言われています。
というわけで、老化を防ぐためには「フリーラジカル」を減らさなくてはなりません。
このことは、アンチエイジングに興味のある方ならたいがいご存じと思います。

「フリーラジカル」を減らす物質のことを「抗酸化物質」といい、たとえば
* ビタミンC
* ビタミンE
* コエンザイムQ10
などが「抗酸化物質」に該当します。

さて、食品によってはこの「抗酸化力」が強かったり、弱かったりします。
ORAC とは、食品の「抗酸化力」を測る指標です。
今から5年前(6年前だったかな?)にアメリカで開発されました。

日本ではまだあまり知られていませんが、アメリカでは食品メーカーが自分のところの商品の ORAC をさかんに測定しています。
測定した結果、よい数字だったら売上が伸びると思っているからです。

ちなみに、ORAC の値の高いお菓子はチョコレート。
野菜だったらアーティチョーク。
それから豆類。
果物だったらベリー類。
このへんが ORAC で見た場合の優等生のようです。

◆◆◆

最後は、ONQI。
読み方はよく分かりません。
特に凝らずに、
「オー・エヌ・キュー・アイ」
と読むのがいいように思います。

ONQI は、食品に100点満点で点数をつけようという米国のプロジェクトです。
* タンパク質・炭水化物・脂肪
* ビタミン・ミネラル
* 食物繊維・フィトケミカル
など30種類の要素を勘案し、100点満点で評価されます。

5年ほど前にプロジェクトが始まりました。
科学者や医師・栄養士などが集まって「点数化」が進められています。
今年(2008年)の秋ごろ、つまり今ごろですけど、一部の食品店で「点数のついた食品」がお目見えするらしい。
忙しい買物客のために、食品のヘルシー度がひと目で分かるようにしよう、というのが、このプロジェクトの目的です。

この評価法によると、こんな点数がつけられています。
* イチゴ:100点
* ホウレンソウ:100点
* オレンジ:100点
* リンゴ:96点
* バナナ:91点
* 大西洋産のシャケ:87点
* アーモンド:82点
* ホタテ:51点

◆◆◆

以上、3つの「食品に点数をつける」アメリカの事例を紹介しました。
お気づきかもしれませんが、3つとも、
「栄養にフォーカスして」
点数をつけていますね。
栄養だけって、何となく「片手落ち」な感じがしませんか。

われわれ日本人がもし同じようなことをやろうとしたら、栄養だけでなく
* フードマイレージや地産地消
* 郷土の食文化を理解するのに役立つかどうか
* 農業を応援するのに役立つかどうか
など、いろんな要素を勘案して点数をつけたがるのではないでしょうか。
(そんなことが可能かどうかは別として)

これは日本とアメリカの「食育」の違いにも起因しています。
日本の食育にはさまざまな概念が含まれていますので、単純に「栄養」では終わりません。
これに対し、アメリカでは、食育というともっぱら「栄養」がテーマになります。
食料自給率の高いアメリカでは、あまり農業の活性化とかフードマイレージとかをうるさく言う傾向がありません。
なので、食品に点数をつけるときも、アメリカでは「栄養」に焦点が当たるわけです。

  日米の食育の違いについては→ 「食育とは」
  http://www.shokuiku-pro.com/modules/tinyd1/index.php?id=1

 

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