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2008.07.08 00:03

ミソシル防衛軍

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松宮園生です。

食事のとき
* 好きなものから食べる人
* 好きなものを最後までとっておく人
あなたはどっちですか?

僕は明らかに後者です。
最初に好きじゃないものから手をつけ、だんだん好きなものに移行し、1番好きなものは最後に食べる。

和食の場合、最後に手をつけるのが味噌汁です。
味噌汁、カナリ好きなもんでね。
味噌汁にフタがついているときは、フタは飲むときまで開けません。

アメリカの日本食店では、よく味噌汁が最初に出てきます。
洋食でスープが先に出てくるのと同じです。
そのときは、味噌汁には手をつけないのダ。
最初に出てくるけど、最後に飲みます。

なので、ほかの客からは
「見かけも不審だけど、挙動も不審な東洋人」
と思われたことだろうなあ。

見かけも不審、というのは余計なお世話であるが。

◆◆◆

ロサンゼルスに
「ミスターシュガー」
という名前の小さな店がありました。
シュガー(砂糖)というのは単純なシャレで、店主の名前が佐藤さんだからそういう名前になっています。

「ミスターシュガー」は日本風洋食屋でした。
要するに
* カレーライス
* ハヤシライス
* オムレツ
* エビフライ定食
* カニクリームコロッケ定食
* チキンライス
* ビーフシチュー
あたりがメニューに載っているような店です。

で、その「ミスターシュガー」ですが、洋食屋とはいえ日本風ですので、味噌汁が出ます。
例によってメインの料理が出る前にスープ感覚で出るわけですが。
通っているうちに佐藤さんに僕の嗜好が伝わったようで、途中から僕だけ味噌汁を「後出し」してくれるようになりました。
ありがたや、ありがたや。

「ミスターシュガー」については
http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/06/post_41.html

◆◆◆

「好きなものを最後に食べる」
これには困ったことが1つありました。

子どものころ、野菜ダイスキ肉キライでした。
そんな僕の偏食を治したかった母親は、よせばいいのに食卓の肉比率を高めました。

当時は
「日本人はタンパク質をたくさん摂取して体格を大きくせよ」
というのがまだ一般の風潮だったようです。
牛乳を疑う科学者もいなかったし。
なので肉を嫌がる僕は、母親にとっては心配な息子だったらしい。

で、肉食を強要されたその結果、
1) 泣きながら出された肉をすべて食べ
2) そのせいで腹がふくれ
3) 好きな野菜はなかなか食べられない
という、「21世紀食育」とはちょっと相容れない子ども時代を過ごしました。

今でこそベジタリアンだのマクロビだのナチュラルハイジーン(※)だの言うけど。
食の常識も変わったぜ。
時は流れた。

(※)ナチュラルハイジーンって、略して「ナチュハイ」と言うらしいね。
ついつい、こんな会話を想像してしまいます。

居酒屋で。
(客A)「すみませーん、生ビール」
(店員)「かしこまりました」
(客B)「僕はナチュハイください」
(店員)「すぐにお持ちします」

あるんかい。

◆◆◆

話を戻します。

「どーでもいいけどさ。好きなものを最後にしてたらさあ、兄弟とか誰かにそれを取られたりしない?」

よくそう聞かれます。
まさしくその通りです。
弱肉強食のこの自然界ですから、僕のような農耕民族はつねに危険と背中あわせです。

好きな味噌汁を守るため、僕はある技を身につけました。
「競技百人一首」
です。
ご存知ですか、この競技?
要は百人一首(カルタ取り)なわけですが、競技ですから、ものすごいスピードでビシッと札を取るのです。
畳の上で相手と1対1で睨みあい、札の取りあいをする。
こういうやつです。

 

 

 


10歳のときにこれを習いまして、動体視力と腕のスピードを強化しました。
味噌汁を狙う一瞬の敵を、この技でビシッと払いのけるのです。
その心は、「専守防衛」。
相手の味噌汁を攻めたりはしませんが、自分の味噌汁を奪おうとする悪は容赦しないのです。

自衛隊かい。

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