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2008.06.16 21:18

食の世界のスーパーパワー その9

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松宮園生です。

9回目をむかえるこの
「食の世界のスーパーパワー」
シリーズは、食や農業に巨大な影響力をもつ組織を、
妖しく紹介することを目的としています。
ホントはそれほど妖しくないのかもしれないけど、
あえて妖しく書く(笑)。

◆◆◆

核戦争や気候変動によって文明が破壊され、
生き残った人類は原始時代の生活に逆戻りする…。
そういうSFってよくありますね。
テーマとしては、今や陳腐な部類に入るんだろうけど。
むかし流行ったマンガの「北斗の拳」だって、そういう世界を描いています。

果たして人類の文明が破壊されるような出来事が起きるのでしょうか?

僕のような小物には世界の潮流は分かりません。
しかしヨーロッパには、まるでそんな未来が本当に来ることを予測しているかのような、妖しい動きがあります。
その名も、
「スバルバル世界種子保存館」。
今年の2月に誕生した、「ノアの方舟 農業版」です。

◆◆◆

今からおよそ四半世紀前。
北極に近い永久凍土の地に、長らく見捨てられた炭鉱がありました。
その炭鉱跡地に、ノルウェー政府が種子の貯蔵庫を建設します。
氷点下の極寒の環境に、さまざまな農作物の種を冷凍保存する施設です。
これが、「スバルバル世界種子保存館」の前身に該当します。

貯蔵庫には、300品種の農作物の種、約1万個が保存されました。
ノルウェー国産の作物の種が大部分でしたが、なぜか南アフリカ共和国の種も加えられています。

ノルウェーと南アフリカ?
なんだか陰謀の匂いがぷんぷんしませんか。
(しねーか)

この貯蔵庫、もともとノルウェーが自国のために作ったものなんだけど…。
その後、ノルウェー政府は貯蔵庫をもう1個、欲しくなったようです。
今度は世界中の農作物の種子を集めて保存する巨大施設の建設に着手します。
北極点から約1000キロ地点。
永久凍土の、とある山腹に、その新しい巨大施設が建設されました。
それが、
「スバルバル世界種子保存館」。
今年に2月に完成しています。
「ノアの方舟 農業版」です。

現在、この保存館に向って、世界中から種子がせっせと運ばれています。
目的は明確です。
現代の文明が何らかの原因で滅びたとき、生き残った人類が農業を再開できるように、農作物の遺伝情報を保管しておくのです。
地下深くに保管すれば、核戦争や気候変動にも耐えられる。
まるで、滅びることを予感しているようです…。

さらに、この施設はノルウェー政府が資金を出したものなので、いざそんな時代が来たら、生き残った人類はノルウェー政府に頭を下げて種子をもらわなければなりません。
ノルウェーが、世界を牛耳るわけです。
ノルウェー政府は、そこまで計算しているのでしょうか?

◆◆◆

「スバルバル世界種子保存館」に関わっているのは、じつはノルウェー政府だけではありません。
ノルウェーだけに世界を独占させてたまるか、ということで、
* スウェーデン
* フィンランド
* デンマーク
* アイスランド
の政府もこのプロジェクトに絡んでいます。

それから、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が作った財団も、遠まわしに資金提供しているみたいで。
そのへんの利権の構造がどうなっているのか、怖いけど興味深いところです。
でも、よく分かりません。
調べちゃいけない気がします…(苦笑)。

保存館を建設したのはノルウェー政府でしたが、その運営は別の組織が担当しています。
ローマに本部を置く
「世界作物多様性財団(Global Crop Diversity Trust)」
というところです。

ローマに本部がある、というのがいかにもビミョーで。
ローマというと
「ローマクラブ」
と呼ばれる世界的に妖しいシンクタンクを連想します。
資源・人口・軍備拡張・経済・環境破壊などの全地球的な問題を扱っているシンクタンクです。
この組織、
「このままでは21世紀後半に人類文明が崩壊する」
という予言を、1972年に早々と公表しています。
このシンクタンクには陰謀の噂が絶えず。
創始者(博士号を持っています)はマフィアだったという噂もあり、原因不明のヘリコプター事故で亡くなっています。

ローマクラブのことはあまり細かく書くと怖いので、ここまでにします。

◆◆◆

話を戻すと。

「スバルバル世界種子保存館」にはそういう妖しげな要素が多いため、その存在を警戒する動きも激しいようです。
世界各地のNGOが、保存館について非難声明を発表しています。
どういう非難かというと、
「世界の種子の遺伝子情報を、ノルウェー政府を含む一部の連中が独占しようとしてんじゃねーの?」
という非難です。

(反対している組織の例)
* インドを拠点とし、アフリカ・アジア・ラテンアメリカの主要途上諸国に支部を持つ農業ロビー団体「グレイン」。
* 国際的に種子保全活動をしている「グリーン財団」(おもに女性によって運営されています)。

いやほんと、種の世界っつーのはキナクサイですねえ。
ちなみに世界の種子の流通市場は、年間3兆円にのぼるそうです。
あのモンサントなんかも、暗躍しています。

噂ですが、映画監督のオリバー・ストーン氏がこの保存館、すなわち
「ノアの方舟 農業版」=「ザ・デイ・アフター 保存館」
のことを題材に、映画を制作するとかしないとか。
怖いような、楽しみなような。

 

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