相変わらず右手が不自由な松宮園生です。
むかーし、むかし。
まだ食育という言葉に市民権がなかったころ。
日本のあるところにマツオ君という男の子が
いました。
マツオ君は小学校3年生。
やや丸い体で、地味めです。
お父さんは食品メーカーに勤めるサラリーマン。
お母さんは栄養士ですが、いまは専業主婦。
3人家族です。
今回はある日のマツオ君を観察してみましょう。
<朝>
お父さんはすでに朝食をすませ、スーツに着替えはじめます。
誰もちゃんと見てないけど、テレビはついてます。
「ズームイン朝」(今の「ズームイン SUPER」)をやってます。
テレビ番組が時計がわりになっているようです。
マツオ君はまだ「Zzzz」状態です。
お父さんは出かけてしまいました。
食品メーカーの出勤時刻はサラリーマンのなかでは比較的早いのです。
お父さんが出かけてもマツオ君は寝ています。
「いい加減に起きなさい。学校に遅刻するじゃないの」
マツオ君を無理やり着替えさせるお母さん。
「朝ごはん出来てるから食べなさい」
食卓には、食パンとベーコンエッグとコブサラダが並んでいます。
マツオ君は無言で、食パンにジャムを塗って口に放り込みます。
ベーコンエッグとサラダには手をつけません。
食パンだけを食べ終わると、マツオ君は洗面所に向かいます。
10秒17で歯磨きを完了するや、学校にむかってダッシュ!
息子が残したベーコンエッグとコブサラダを食べるお母さん。
以前どこかの自然食品店で気まぐれに買った岩塩をベーコンエッグにかけてみると、なかなか旨い。
<学校にて>
地味めのマツオ君ですので、学校でも可もなく不可もなく過ごそうとします。
休み時間にはタラチネ君から借りたマンガ「デビルマン・レディ」を読んだりします。
そのうち給食の時間になりますが、マツオ君はあまり空腹を感じていません。
でもなーんとなく残さず食べちゃった。
<午後>
学校から帰宅すると、サイドボード(←死語?)のなかにあるおやつを取り出すマツオ君。
どんなおやつかというと…。
* 柿の種
* アーモンド・チョコレート
たわいもないテレビ番組を見ながら、漫然とおやつを食べます。
気がついたら、全部食べてしまいました。
サイドボードを再びまさぐり、追加のおやつを探します。
出てきたのは、プリングルスのオイスター風味でした。
今日は外で遊ぶ予定がないので、もう外出はないのでした。
追加のおやつまで食べてしまうと、マツオ君は柿の種の袋やチョコレートの箱、プリングルスの筒といったゴミはそのまま、携帯ゲームを始めます。
ずいぶん前に買った携帯ゲームです。
とっくに飽きてんですけど、惰性で遊んでしまうのでした。
そこへ登場したお母さん。
「今日の給食は何だったの?」
「忘れちゃった」
ゲームしながら、面倒臭そうに応えるマツオ君。
お母さんは、散らかっていることに文句を言いながら、ゴミを片付けます。
マツオ君はゲームを続けます。
<夕方>
暗くなったころ、マツオ君お気に入りのテレビ番組「家庭教師ヒットマンREBORN!」が始まりました。
ゲームはいったん終了です。
お母さんが声をかけてきました。「宿題したの?」
「あとでするよ」生返事するマツオ君。
お母さんは買い物にでかけていきました。
「家庭教師ヒットマンREBORN!」が終わると、マツオ君はその場でランドセルを開きます。
テレビはつけたまま、宿題をし始めました。
買い物からお母さんが帰ってきました。
宿題にも飽きて、ごろごろ横になるマツオ君。
夕食はシチューのようです。
オットセイのように横になっているマツオ君に小言をいいながら、散らかっている宿題を片付けるお母さん。
しばらくしてお母さんと2人での食事が始まりました。
お母さんはマツオ君に話しかけようとしますが、マツオ君はテレビのクイズ番組にばかり目がいってろくな返事をしません。
だらだら食べるマツオ君。
結局、シチューを少し、残してしまいました。
夕食後、再びごろごろするマツオ君。
お母さんは食器を洗っています。
<夜>
お母さんにせかされて、マツオ君はお風呂に入ります。
その後、冷蔵庫のアイスキャンディーを食べるのでした。
しばらくして、お父さんが帰宅です。
お父さんの遅い夕食に、なんとなくつきあうマツオ君。
家族3人でテレビを見て、皆で笑いころげます。
テレビが終わると、お母さんが言いました。
「もう寝なさい」
「はーい」
1分22秒48で歯を磨き、ベッドに入るマツオ君。
マンガ「魔人探偵 脳噛ネウロ」を読んでいるうちに、眠りに落ちました。
23時。
◆◆◆
マツオ君の生態、いかがでしたでしょうか?
「よくある小学生の風景じゃん。ま、歯はもちっと丁寧に磨くべきだけど」
と思う人もいるでしょうし、
「なんとなくなにかいろいろ、全体的にビミョーに間違ってね?」
と感じる人もいるでしょう。
食育という黒船がやってくるのは、その後まもなくのことでした。
松宮園生です。
農場訪問の途中でコケまして、右手(利き腕です)
をくじいちゃいました。
何かを握ると痛みが走ります。
ペンを持つとイテテテテ。
カバンを持つとイテテテテ。
ガイジンと握手したら、ギャー!
パソコンのキーボードを打つのも苦労しています。
あまり長いのは書けなくなりました。
なによりトホホなのは、箸を持てないということです。
なので、慣れない左手で箸を持ち、食事をしています。
たいへん食べにくいんだけど、ま、右脳開発になるかもね。
◆◆◆
(前回のあらすじ)
美人栄養士との合コン、という言葉に年甲斐もなく興奮するドクター・チイタッタ。
あれほど嫌がっていた「血液型別サプリメント」の処方箋を、あっという間に書きあげてしまいました。
チイタッタ先生の書いた処方箋です。
<A型サプリメント>
A型はストレスに弱い。
だからビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化系栄養素がおすすめ。
<B型サプリメント>
B型はマグネシウムが不足しがちと言われる。
したがって、ミネラルの王様、マグネシウムがおすすめ。
<O型サプリメント>
O型はのんびりしているので、代謝がイマイチ。
したがって、代謝を促進するビタミンB類がおすすめ。
<AB型サプリメント>
A型とB型を足して2で割ったらAB型。
おすすめはビタミンC、ビタミンE、マグネシウム。
ただし、量はそれぞれA型の半分。
「こんなんでいいんですか」僕は言いました。「なんかこじつけっぽくないスか? こんなだったら僕でも書けますよ」
チイタッタ先生は涼しい顔で「よし、ではお前の番だ」
「僕の番?」
「美人栄養士との合コンをアレンジするんだろ。決まってるではないか」
「…」
「あと今日の晩飯は、お前のおごりだからな」
◆◆◆
というわけで、チイタッタ先生との合コンに興味のある美人栄養士の方、連絡ください。
年齢・職業・性別問いません。
熱意があれば、経験不問です。
松宮園生です。
この「しとちゃん」シリーズは、とある市役所につとめる食育
ボーイ、しとちゃんが主人公です。
市の食育推進計画を任されたしとちゃんが、やかましい
食育オバチャンや冷たい市長を相手に、丁々発止の戦いを
挑みます。
そんなしとちゃんの活躍を、彼に想いを寄せる先輩職員の
目を通して描きます。
◆◆◆
「しとちゃん、ちょっとええかな。相談があってよ。この時間な、食堂が空いてっから、そこで話そうや。お茶、おごるし」
声をかけてきたのは、同じ市役所職員で、地域振興課の大崎課長でした。
お茶、おごるしって、食堂のお茶は無料じゃん。
つーか、税金でお茶、買ってるじゃん。
と、わたしがツッコミを入れようとしたときには、しとちゃんと大崎課長はすでにぴゅーっとエレベーターに乗りこんでいました。
あまりのスピードに、カマイタチでわたしの髪が数十本、切れてハラリと落ちました。
しばらくして、しとちゃんが戻ってきました。
ニコニコしています。
「どんな話をしたの? 嬉しそうね」
「地域振興課で、地域おこしのために郷土の名物料理を新しく開発するそうなんです。食育推進計画の一環として扱ってくれと言われました」
「どんな料理を開発するの?」
「トマト雑煮です」
「ふうん。それがなんで食育になるの?」
「郷土料理について勉強するのは、食育の一部じゃないっすか」
わたしがさらに質問しようとしたとき、電話が鳴りました。
「はい、食育推進課のしとちゃんです。ああ、大崎課長、さっきはどうも。はい、はい、え? 今からですか? もちろん、行きます。はい、ありがとうございます」
勢いよく受話器を置くしとちゃん。
受話器の一部が、欠けたようです。
「なんの電話?」
「トマト雑煮の件で料理研究家と打合せをするそうです。一緒に来ないかと言われました。行ってきまーす!」
言い終わるが早いか、しとちゃんはすでにエレベーターに乗り込んでいました。
あまりのスピードに風が舞い、下山田係長のコーヒーがこぼれてしまいました。
◆◆◆
市役所職員御用達のバー「ゴマーシオ」で国産白ワインを飲んで待っていると、
「待たせてごめんなさーい」
高らかな声でしとちゃんが入ってきました。
「いいのよ。わたしも来たばかりだし」
「トマト雑煮のレシピ、決まりましたよ」しとちゃんは顔を輝かせて言いました。「いろんな種類のトマトを試したんですよ。ベテルギウスという大玉(おおだま)の赤いトマトが、いちばん雑煮に向いているって分かったんです」
「ふうん」
「料理名は、ズバリ、『トマト雑煮ベテルギウス』」
「マジで?」
「なかなかいいでしょ」自信満々のしとちゃん。「マスター、僕にはブラッディメアリーをください」
トマトつながりだからって、ベタな注文をするしとちゃん。
ブラッディメアリーを差しだしながら、オカマのマスターが言いました。
「なんなのよぉ、そのトマト雑煮って」
「よくぞ聞いてくれました」しとちゃんが、芝居がかって答えます。「こんどね、地域おこしのために郷土の名物料理を新しく開発したんだ。それが、トマト雑煮」
「面白そうだわねぇ。トマト味の、お雑煮ってこと?」
「そうなんです。郷土料理として、華々しくデビューさせるんですよ」
「しとちゃんのアイデア?」
「そうです、って言いたいところだけど、これは大崎課長のアイデアなんです」
「地域推進課の?」
「うん。でもいいんだ。だれのアイデアだって僕は構わない。食育ができればいいから」
どこかで聞いたようなセリフです。
しかし、オカマのマスターは首をかしげています。
「ねぇん」マスターは意を決したように言いました。「トマト雑煮がなんで郷土料理なわけ?」
「え?」
「郷土料理って、新しく作ったものじゃなくて、むかしからある伝統料理のことを言うんじゃないのぉ?」
「そ、それは…」
みるみる青ざめるしとちゃん。
気を落ち着かせるためなのか、下を向いてなにかぶつぶつ唱えはじめます。
小声で、食育基本法の条文を唱えているのでした。
読経かい。
「大丈夫よ、100年後に伝統料理になればいいじゃない」
意味不明なフォローをしながら、わたしはしとちゃんの頭を撫でました。
◆◆◆
新規開発された「トマト雑煮ベテルギウス」は、
それって伝統料理じゃないんじゃね?
という批判にもかかわらず、商品化され、市の郷土料理として正式に認定されました。
凹(へこ)んでばかりもいられません。
地域振興課と食育推進課が共同作戦で、この料理のPRを始めます。
市のウェブサイトで紹介されたのはもちろんのこと、地域興しのイベントや、食育のイベントで、「トマト雑煮ベテルギウス」が市民に振舞われました。
「このベルギー、おいしいね、ママ」
「ベルギーじゃなくて、ベテルギウスよ、ひろし。そのボケ、あんまり面白くないわよ」
「このべったら漬け、おいしいわね、パパ」
「べったら漬けじゃなくて、ベテルギウスだよ、京子。ずいぶん苦しい言い間違えだなあ、はははは」
親子連れにも、おおむね好評でした。
当初の予定通り、親子食育料理教室のテーマにもなりました。
市役所の食堂の定番メニューにもなりました。
道の駅にあるレストランでも、「トマト雑煮ベテルギウス」は人気メニューになりました。
市内のコンビニで、フリーズドライ商品が売り出されました。
大崎課長も、しとちゃんも、大満足。
面目躍如といったところです。
快進撃をつづける「トマト雑煮ベテルギウス」。
テレビ局から番組出演依頼があり、大崎係長としとちゃんが生放送に出ることになりました。
◆◆◆
「こんばんは。『きびしく食育を語る』の時間です。本日は、このあたりで有名な『トマト雑煮ベテルギウス』を開発した、地域振興課の大崎課長と食育推進課のしとちゃんに、スタジオにお越しいただいています。どうぞよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
「さっそくですが、ベテルギウスってなんですか?」
「ベテルギウスは、トマトの一種です。真っ赤で、大玉(おおだま)のトマトです。ベテルギウスという赤い星にちなんで、そういう名前がついているそうです」
「ベテルギウスといえば、オリオン座にある星ですよね。たしか大きさが太陽の500倍もあるとか」
「そのベテルギウスにちなんで、名づけられたトマトです」
「なるほど」
「お雑煮にはぴったりのトマトです。これ以上のものはないでしょう。市では、トマト雑煮ベテルギウスを郷土料理として家庭に普及させたいと考えています。食育の一環なんです」
「食育の一環ですか」
「はい。地元の料理を大切にする心を、育てたいですね」
「なるほど。地元料理は文化ですものね。おっしゃるとおりですね。地元料理というからには、ベテルギウスというトマトは地元産なのですか?」
「へ?」
「…ですから、地元では、ベテルギウスを作っている農家が多いんですか?」
「そ、それは…」
焦る大崎課長としとちゃん。
ベテルギウスが地元産なのかどうか、確認するのを忘れていたようです。
しとちゃんピンチ!
そのテレビ番組をわたしは市役所の食堂で見ていました。
おろおろするしとちゃんに、わたしは思わずハンカチを握りしめます。
同じく食堂でテレビを見ていた農政課の岸部課長代理が、ぽつんとつぶやきました。
「ばっかだなあ。一言、おれに相談してくれりゃあよかったものを。市内でベテルギウスを作っている農家なんかいねえよ。そもそも県内にもいねえよ。気候が違うから…。ベテルギウスは△※県の特産物なんだよなあ…」
伝統料理でないだけじゃなく、地産地消でもないなんて…。
そんな料理を食育のつもりで開発しPRしてしまったしとちゃん。
「食育の、道は遠いよ、しとちゃん」
字足らずで季語もない俳句を涙ながらに口ずさむ、わたしなのでした。
(以下次号)
松宮園生です。
世界的な食料不足が心配されていますね。
だったら、食料危機に備えて今のうちに肥っちゃえ!
食料がなくなったら、体脂肪を燃やして凌げ!
メタボになってサバイバルだ!
…なんていうのは、暴言なんだろうなあ。
メタボを敵視する厚x労x省なんかは、ひょっとしたら、
食料が足りなくてちょうどいい、とか考えてたりして。
◆◆◆
本題です。
生活習慣と病気に関する研究、ときどき新聞に載りますよね。
「喫煙の習慣がある人は、そうでない人に比べて肺がんになりやすい」
というのがその典型的な例です。
「痩せすぎでも長生きしないし、太りすぎも長生きしない。ちょいデブくらいが一番長生きする」
という研究結果もいくつか発表されています。
「野菜をしっかり食べる人は、野菜をぜんぜん食べない人に比べ、心臓疾患になる確率が低い」
という研究結果も、世界各国で発表されています。
最近では、「ネコを飼っていると、心臓発作になりにくい」という研究がアメリカで発表されました。
いろんなテーマで、生活習慣と病気に関する研究が行われているようです。
◆◆◆
それがエスカレートしたらどうなるか、ちょっと想像してみました。
ここに列挙した研究結果は、僕のでっちあげです。
真に受けないように。
↓↓↓
「右足から靴をはく人は、左足から靴をはく人に比べ、痛風になる確率が1パーセント高い」
という研究論文が新聞で紹介された翌日から、日本人はみな、左足から靴をはくようになった。
「バスで通勤する人は、電車で通勤する人に比べ、平均寿命が2日、長い。ただしこれは東日本の話で、西日本の場合は逆になる」
という研究論文が新聞で紹介された1年後、東日本の電鉄会社は倒産し、西日本のバス会社も倒産した。
「東南アジア産のバナナを毎日食べる人は、中南米産のバナナを食べる人に比べ、腹回りが平均3ミリ、小さい」
という研究論文が新聞で紹介された次の日から、中南米産のバナナは1本も売れなくなった。
「演歌好きの人は高血圧になりやすく、クラシック音楽の好きな人は交通事故にあいやすい」
という研究論文が新聞で紹介された次の日から、人々はロックとジャズに走った。
「右利きの男性と左利きの女性が結婚した場合、最初の赤ん坊が男の子だった場合は過食症になりやすく、最初の赤ん坊が女の子だった場合は拒食症になりやすい」
という研究論文を知った「右利き男・左利き女」の新婚夫婦は、「生まれてくる子がオカマでありますように」と必死に祈った。
「携帯電話の番号の下2けたがゾロ目の人は、70歳以降に脳卒中を発病した場合、まず助からない」
という研究論文が新聞で紹介された次の日から、「70歳になったら番号を変えよう」という謎のキャンペーンが展開されるようになった。
「おやじギャグを年に400回以上連発する人は、そうでない人より、ガン罹患率が2パーセント低い」
という研究論文が新聞で紹介された次の日から、おやじは喜び、OLのうつ病が増えた。
◆◆◆
エスカレートしたら、こんな会話も交わされたりして。
(バーで)
店「いらっしゃいませ」
客「2名だけど」
店「お2人様ですね。カウンターでよろしいでしょうか」
客「いいけど、奥のほうに座っていいかい?」
店「は?」
客「去年発表された研究だと、入口に近いところに座ると、10年後に花粉症が2割、悪化するそうなんだ」
店「お客様、それは困ります」
客「どうして?」
店「今年発表された研究では、奥のほうにお客様が座ると、10年後にバーテンダーの視力が1割、減退するそうなんです」
◆◆◆
研究がものすごく進んで、食品別の危険度が表示されるようになったりして。
(ある飲食店のメニュー)
Aランチ… 20年以内に胃がんになる確率10パーセント。脳卒中の確率2パーセント。
Bランチ… 胃がんの確率12パーセント。脳卒中の確率5パーセント。
Cランチ… 胃がんの確率7パーセント。脳卒中の確率8パーセント。
どれ選ぶ?
◆◆◆
こんな研究、待ち望んでいる人は多いかもね。
「嫌な客に頭を下げて得られる利益と、そのストレスで病気になって支払う医療費と、どっちがトクか」
「嫌いなものを食べない人と、嫌いなものを我慢して食べる人と、どっちが長生きか」
「浮気経験者とそうでない人の、平均寿命は違うか」
「二股経験者とそうでない人の、平均寿命は違うか」
松宮園生です。
ボストン在住のマイケル・チイタッタ先生は、内科医です。
Orthomolecular Medicine(正常正体分子医療)と
呼ばれる分野が専門です。
サプリメントを積極的に活用する医療のようです。
そんなチイタッタ先生ですから、弟子の僕なんかは
お邪魔するたびに
「大粒のサプリメントを大量に、一度に飲み込む」
というゲホゲホな地獄の特訓を受けさせられます。
しかもその特訓、何度やっても上達しねーし。
この、Orthomolecular Medicine(正常正体分子医療)のことを、僕は勝手に
「ターザン栄養学」
と呼んでいます。
その理由を知りたい方は→ 「ターザン栄養学 その2」
http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/04/2_2.html
◆◆◆
あるとき、先生と僕はこういう会話をしました。
「チイタッタ先生ぇ。こないだの美容サプリメントはさんざんでした」
「下手な考え休むに似たりだ。お前ももっと勉強しろ」
「はあ。…で、次の提案なんですが、血液型別サプリメントってどうでしょう?」
「懲りないやつだな」
「先生、僕はA型なんですけど、A型によい栄養素って何ですか」
「全部だ」
「全部。またですか。じゃあ、B型の場合はどうですか」
「全部だろうな」
「えー? C型は?」
「C型?」
「じゃなかった、O型の人はどんな栄養素がいいんですか」
「全部だ」
「AB型も、全部なんですか?」
「そのとおり」
「結局、全部ですか。それじゃあ困ります。”全部入りサプリメント”なんて作れないです。とんこつラーメンじゃあるまいし。何種類かに栄養素を絞らないと」
「とんこつラーメンとは何だ?」
「え? 昨日、説明したじゃないですか」
「忘れたよ」
再び、とんこつラーメンの説明を英語でする羽目に陥った松宮でした。
「先生。もうちょっと商売っ気を出してくださいよ。血液型別にサプリメントを作ったら、きっと日本人は買いますよ」
「日本人が買う?」
「そうです。日本人は、血液型の話が大好きなんです。合コンの話題の定番なんですよ」
「合コン? なんだそれは」
今度は合コンの説明を英語でする羽目に陥った松宮。
「なるほど、合コンとはそういうものか!」
なぜか興奮するチイタッタ先生。
「合コン。合コン」
つぶやきながら頭を抱えて歩きまわるという、謎の行動に出ます。
あんた、そんなことで落着きをなくす年齢じゃないだろ、もう。
「…ですので先生。血液型別サプリメントを考えましょうよ。日本人大喜び」
「だから、全部入りサプリメントを作ればいいではないか。どんな血液型にもこれひとつでOK、と言えるだろうに」
「違いますね、先生。そういう何でも来い的な商品は、売れない時代なんです。わざと欠点を作り、特徴を出したほうが売れるんです」
「そんなものかね」
「その証拠に、なんでも揃っているスーパーマーケットより、あるものとないものがハッキリしている専門店のほうが、売れてるでしょ」
「しかしだな、医者としては、いい加減なことは言えん。血液型がどうあれ、どの栄養素も必要だ。そう言うしかないのだ」
「そんなこと言わないで、考えてくださいよー」
「うむ」
「いいのができたら、合コン、ばっちりアレンジしますよ」
「本当か」
「本当です」
「ばっちりだな」
「ばっちりです」
「どんな人選をするのだ」
「そうですね。美人栄養士を連れてきます(※)」
「よし分かった。ただし合コンの費用は、おまえ持ちだそ」
「はいはい」
「絶対だぞ」
「分かりましたよ」
「本当だろうな」
「本当です」
「美人栄養士だぞ。佐久間象子は無しだぞ」
「はいはい」
「マジだろうな」
「先生。…あんた、くどいよ」
とにもかくにも、やる気を出したチイタッタ先生。
瞬く間に、血液型別サプリメントの処方箋を、書きあげたのでした。
(以下次号)
(※)ちなみに「美人栄養士」という言葉に萌え心を刺激されたかたは、正直にここをクリックせよ。
男女は問わない。
http://www.shokuiku-pro.com/production/2008/05/219.html
松宮園生です。
僕には師匠が3人いまして…。
■ビジネスの師匠: この方です。
http://www.well-frontier.co.jp/html/company/greeting.html
■農業の師匠: 本人の要望により本名を伏せていますが、「葉竹乃木夫」という名前でこのブログにときどき登場していただいています。
■栄養学の師匠: 本人の要望により本名を伏せていますが、「マイケル・チイタッタ」という名前でこのブログにときどき登場していただいています。
ボストン在住の、ユダヤ系アメリカ人です。
この「ターザン栄養学」シリーズでは、栄養学の師匠、チイタッタ先生にまつわる話を書いてます。
◆◆◆
あるとき、チイタッタ先生と僕はこういう会話をしました。
「先生、美容に良いサプリメントを開発して、売りたいんですけど」
「興味ないね。オレは医者だから」
「そんなこと言わないでください。医者だって、美容に詳しいと人気が出ますよ」
「ふーん。そんなものかな」
「美容に良い栄養素ってなんですか?」
「全部だ」
「それじゃあ困ります。”全部入りサプリメント”なんて作れないです。とんこつラーメンじゃあるまいし。何種類かに栄養素を絞らないと」
「とんこつラーメンとは何だ?」
「え?」
余計なことを言ったばかりに、とんこつラーメンの説明を英語でする羽目に陥った松宮。
「…というわけで先生。全部入りサプリメントなんて商品になりません。何種類かに栄養素を絞って、特徴を出さないと」
「しかし医者としてはそう言うしかないのだ」
「そんなこと言わないで、考えてくださいよー」
「ふむ」
考え込むチイタッタ先生。
「アンチエイジングという点でいうと、とりあえず抗酸化ビタミンだな」
「するってーと(←江戸か)、先生、ビタミンCですか」
「ビタミンEもそうだ」
「なるほど、他には?」
「ビタミンCとビタミンEだけでいいじゃないか。それをミックスして美容サプリメントとして売れば」
「先生、それじゃ単純すぎて商品になりません。もうちょっと複雑にしてください」
「めんどくせーな、マツミヤ。お前ってやつは」
とはいえ考え込むチイタッタ先生。
「デトックスという点でいうと、セレニウムだな」
「セレニウム?」
「ミネラルの一種だ。体内の重金属を、排出する働きがある」
「なるほど。他にはありませんか」
「まだ欲しいのか? めんどくせー」
「すみません」
「じゃ、GLA(ガンマリノレン酸)はどうだ」
「どういう効果があるんですか?」
「長くなるけど、聞きたいか?」
「いえ、けっこうです。聞いてもどうせ分かりません。とにかく、美容に良いわけですよね」
「美容に良いのは、全部の栄養素がそうだぞ」
「まあ、それはそうなんですけど」
◆◆◆
こうして選ばれた4種類の栄養素。
* ビタミンC
* ビタミンE
* セレニウム
* GLA(ガンマリノレン酸)
これらを調合して、サプリメントを作るわけです。
紙に書いて眺めているうちに、いいことを思いつきました。
文字を並べ替えて、ごろ合わせの商品名ができるんじゃね?
やってみると案の定、こういうごろ合わせができました。
GLA+C+E = GLACE
グレース。
これって、「優雅」とか「気高い」とか、そんな意味じゃなかったっけ?
往年の大女優、モナコ公妃、グレース・ケリーのグレースだ。
美容のサプリメントにぴったりの名前だな。
ん、セレニウムが抜けてるな。
ごろ合わせに邪魔だから、抜いちゃうか…。
でも抜いちゃっらた、チイタッタ先生、怒るんじゃねーかなー。
先生の機嫌、損ねたくねーしなー。
そうだ。
最後に頭文字のSをつけて、
GLACES
にしてしまおう。
GLACE の複数形というやつさ。
さすが。
おれって、頭いいよね。
美容に役立つ4種類の栄養素を使ってごろ合わせをしたら、「優雅」「気高い」という意味の単語になった。
「優雅さ」や「気高さ」がいっぱいあるから、複数形。
というわけで、商品名は GLACES。
感動じゃね?
というわけで皆さん。
美容サプリメントなら GLACES。
GLACES をよろしくお願いします。
◆◆◆
後日、この話をチイタッタ先生にしたら、笑われてしまいました。
「どうして笑うんですか?」
「なるほど、いかにもお前みたいな日本人がやりそうなことだ」
「は?」
「あのな。GLACE なんて英語はない」
「なに言ってんですか。あるじゃないですか」
「それを言うなら、GRACE だ」
「は?」
「だから、GRACE」
「はあ?」
「L と R が間違ってるんだよ、お前。日本人には L と R の区別がつかないってのは、本当のようだな」
ガビーン(←死語)。
「先生、もっと早く言ってくださいよぉ」僕はショックでよろけながら言いました。「この商品名でラベル作っちゃったし。チラシも大量に刷っちゃいました…」
辞書、引けよ。
松宮園生です。
9回目をむかえるこの
「食の世界のスーパーパワー」
シリーズは、食や農業に巨大な影響力をもつ組織を、
妖しく紹介することを目的としています。
ホントはそれほど妖しくないのかもしれないけど、
あえて妖しく書く(笑)。
◆◆◆
核戦争や気候変動によって文明が破壊され、
生き残った人類は原始時代の生活に逆戻りする…。
そういうSFってよくありますね。
テーマとしては、今や陳腐な部類に入るんだろうけど。
むかし流行ったマンガの「北斗の拳」だって、そういう世界を描いています。
果たして人類の文明が破壊されるような出来事が起きるのでしょうか?
僕のような小物には世界の潮流は分かりません。
しかしヨーロッパには、まるでそんな未来が本当に来ることを予測しているかのような、妖しい動きがあります。
その名も、
「スバルバル世界種子保存館」。
今年の2月に誕生した、「ノアの方舟 農業版」です。
◆◆◆
今からおよそ四半世紀前。
北極に近い永久凍土の地に、長らく見捨てられた炭鉱がありました。
その炭鉱跡地に、ノルウェー政府が種子の貯蔵庫を建設します。
氷点下の極寒の環境に、さまざまな農作物の種を冷凍保存する施設です。
これが、「スバルバル世界種子保存館」の前身に該当します。
貯蔵庫には、300品種の農作物の種、約1万個が保存されました。
ノルウェー国産の作物の種が大部分でしたが、なぜか南アフリカ共和国の種も加えられています。
ノルウェーと南アフリカ?
なんだか陰謀の匂いがぷんぷんしませんか。
(しねーか)
この貯蔵庫、もともとノルウェーが自国のために作ったものなんだけど…。
その後、ノルウェー政府は貯蔵庫をもう1個、欲しくなったようです。
今度は世界中の農作物の種子を集めて保存する巨大施設の建設に着手します。
北極点から約1000キロ地点。
永久凍土の、とある山腹に、その新しい巨大施設が建設されました。
それが、
「スバルバル世界種子保存館」。
今年に2月に完成しています。
「ノアの方舟 農業版」です。
現在、この保存館に向って、世界中から種子がせっせと運ばれています。
目的は明確です。
現代の文明が何らかの原因で滅びたとき、生き残った人類が農業を再開できるように、農作物の遺伝情報を保管しておくのです。
地下深くに保管すれば、核戦争や気候変動にも耐えられる。
まるで、滅びることを予感しているようです…。
さらに、この施設はノルウェー政府が資金を出したものなので、いざそんな時代が来たら、生き残った人類はノルウェー政府に頭を下げて種子をもらわなければなりません。
ノルウェーが、世界を牛耳るわけです。
ノルウェー政府は、そこまで計算しているのでしょうか?
◆◆◆
「スバルバル世界種子保存館」に関わっているのは、じつはノルウェー政府だけではありません。
ノルウェーだけに世界を独占させてたまるか、ということで、
* スウェーデン
* フィンランド
* デンマーク
* アイスランド
の政府もこのプロジェクトに絡んでいます。
それから、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が作った財団も、遠まわしに資金提供しているみたいで。
そのへんの利権の構造がどうなっているのか、怖いけど興味深いところです。
でも、よく分かりません。
調べちゃいけない気がします…(苦笑)。
保存館を建設したのはノルウェー政府でしたが、その運営は別の組織が担当しています。
ローマに本部を置く
「世界作物多様性財団(Global Crop Diversity Trust)」
というところです。
ローマに本部がある、というのがいかにもビミョーで。
ローマというと
「ローマクラブ」
と呼ばれる世界的に妖しいシンクタンクを連想します。
資源・人口・軍備拡張・経済・環境破壊などの全地球的な問題を扱っているシンクタンクです。
この組織、
「このままでは21世紀後半に人類文明が崩壊する」
という予言を、1972年に早々と公表しています。
このシンクタンクには陰謀の噂が絶えず。
創始者(博士号を持っています)はマフィアだったという噂もあり、原因不明のヘリコプター事故で亡くなっています。
ローマクラブのことはあまり細かく書くと怖いので、ここまでにします。
◆◆◆
話を戻すと。
「スバルバル世界種子保存館」にはそういう妖しげな要素が多いため、その存在を警戒する動きも激しいようです。
世界各地のNGOが、保存館について非難声明を発表しています。
どういう非難かというと、
「世界の種子の遺伝子情報を、ノルウェー政府を含む一部の連中が独占しようとしてんじゃねーの?」
という非難です。
(反対している組織の例)
* インドを拠点とし、アフリカ・アジア・ラテンアメリカの主要途上諸国に支部を持つ農業ロビー団体「グレイン」。
* 国際的に種子保全活動をしている「グリーン財団」(おもに女性によって運営されています)。
いやほんと、種の世界っつーのはキナクサイですねえ。
ちなみに世界の種子の流通市場は、年間3兆円にのぼるそうです。
あのモンサントなんかも、暗躍しています。
噂ですが、映画監督のオリバー・ストーン氏がこの保存館、すなわち
「ノアの方舟 農業版」=「ザ・デイ・アフター 保存館」
のことを題材に、映画を制作するとかしないとか。
怖いような、楽しみなような。
松宮園生です。
(前回までのあらすじ)
食育ロボット、アンドリューの特訓を受け、地産地消の
血が目覚めた佐藤塩太。
地元X県の知事になり、男一匹(←死語)、地産地消を
極めようと県境封鎖を強引に推し進めます。
しかし反対勢力との競り合いのなかで、流れ弾(?)に
当たって倒れてしまいました。
◆◆◆
塩太は救急車で運ばれてしまいました。
意識不明の状態です。
「今晩がヤマですな」
医師は、ドラマでよく聞くセリフを口にしました。
県境での戦いは、塩太の入院によって勝者も敗者もなくウヤムヤに終わりました。
なんとなく封鎖は解かれ、翌日から農家は大都市への出荷を再開しました。
輸出も、始まりました。
ところがです。
これで問題が解決したわけではありませんでした。
「地産地消封鎖」が行われているあいだに、隣のライバル、P県が東京や大阪や海外にかなりのアピールをしたらしく、これまでX県のお客さんだったところが仕入れをP県に乗り換えてしまったのです。
「おたく(X県)はねえ、いつ不義理をするか分かんねえしなあ、今回みたいに」どのお客さんも口をそろえて言いました。「それに、P県の農産物、食べてみるとこれがけっこう美味でなあ。よく売れるんだよ」
収入の道を絶たれ、呆然とするX県の生産者たち。
再び怒りがこみあげてきます。
「塩太知事のやろう」
「それを言うなら佐藤知事だろ」
「そ、そうだった。…もとい、あの地産地消公方(くぼう)めが」
「堪忍袋の緒が切れた」
「ボコボコにして、病院送りにしてやれ」
「もう病院送りになってるよ」
「そ、そうだった…」
仲間に2度もツッコミされ、一瞬ひるんだX県の生産者たちでしたが、やはり武装蜂起をします。
21世紀によみがえった一揆。
一揆の炎は全県に広がり、人口衛星からも見えるほどでした。
(比喩じゃなくて、ほんとに炎だったんだね)
◆◆◆
意識不明の塩太。
回復を促すためなのか、音楽療法も行われました。
県が作成した地産地消ソング「農家さんありがとう」を繰り返し繰り返し流したのです。
するとどうでしょう。
地産地消の血がふたたび蘇り、塩太の顔に赤みがさしてきました。
音楽療法、大成功。
ほっとするドクターたち。
「農家さんありがとう」さまさまです。
当の本人たち(農家さん)は、一揆を起こしているんだけどね。
やがて眼がさめた塩太。
枕もとにいた側近に向って言いました。
「すばらしい地産地消政策を思いついたよ。夢の中でアンドリューが教えてくれたんだ。さっそく実行しよう」
「また、なにかするんですか?」
困った顔の側近。
外では、農家さんの一揆。
中では、知事がまた、企んでいるようです。
「内憂外患とはこのことだな…」
側近はつぶやきました。
がんばれ、側近。
(次号につづく)
松宮園生です。
(前回までのあらすじ)
地産地消をするといっても、なかなか複雑なんですね。
アンドリューに鍛えられた地産地消知事、情熱の佐藤塩太。
彼の向かうところは敵だらけでした。
◆◆◆
怒号が響きまくる県境の現場。
なんだか、混迷の度合いが深まっていくようです。
そこへ、騒ぎを聞きつけて文部科学省のエライヒトが現場にやってきました。
エライヒトは言いました。
「教育上、地産地消は大切です。塩太知事は立派です。地産地消の鏡です。農家の皆さん、知事いじめはやめましょう。あまり欲張るものではありませんよ」
(それをいうなら、佐藤知事だろ)
「なんだと。こっちは生活がかかってんだぞ」
農家たちはエライヒトに石を投げはじめます。
そこへ、農林水産省のエライヒトがやってきました。
エライヒトは言いました。
「国内農業をもっと盛りたてなくてはいけないときに、なんですかこのやり方は。塩太知事はやりすぎです。ただちに、封鎖を解くべきです。国の宝、生産者をいじめるものではありませんよ」
(だから、佐藤知事だっつーに)
「そのとおりだ。さすが農水省、いいこと言うねえ」
ニコニコ顔の農家。
文部科学省のエライヒトと農林水産省のエライヒトは、意見がまったく逆でした。
しかし喧嘩するかと思いきや、お互い話しかけもせず、シラっと無視しあっています。
そこへ、厚生労働省のエライヒトがやってきました。
エライヒトは言いました。
「どっちでもいいですから、早くメタボを治してください」
「なに言ってんだアンタ。つーか、誰がメタボなんだよ」
厚生労働省の KY な発言が引き金となり、農家の軍勢は県境にむかって突撃を始めました。
走りながら石を投げつけます。
県境には県庁職員が、バリケードを組んでいます。
両者はついに衝突、砂ぼこりが高く舞いあがりました。
大荒れの現場。
文部科学省のエライヒトと、農林水産省のエライヒトと、厚生労働省のエライヒトは、いつのまにかそそくさと立ち去ってしまいました。
塩太自身は去りませんでした。
かといって戦闘に加わるわけでもなく、拡声器を抱えたまま
「乱暴はやめなさい」
「武器を捨てなさい」
「弁論で戦おうじゃないか」
と、誰も聞いていないのに至近距離で中途半端に叫びつづけました。
そのとき。
誰が投げたのか、大きな石が飛んできて塩太の頭を直撃しました。
ガコ、と鈍い音がしました。
打ちどころが悪かったらしく、塩太は「うーん」と唸って倒れてしまいます。
「救急車だ」
誰かが叫びました。
(次号に続く)
壱、弐、参、の次は、四でよかったんでしたっけ?
悩む松宮園生です。
(前回までのあらすじ)
たぎる地産地消の血をもてあます佐藤塩太。
東京では地産地消ができないからと、サラリーマンを
やめて生まれ故郷のX県に帰ります。
自給率の高いX県で地産地消を完成させるため、
塩太はなんと知事になったのでした。
塩太の「地産地消政治」に、X県は紛糾しました。
◆◆◆
塩太のせいで販路を奪われ、噴飯やるかたない
農家たち。
「やはり大都市に売るしかねえ」
「輸出するしかねえ」
今度は県境に集結し、戦陣を組んで封鎖を突破
しようとします。
県境を守る県庁職員と、小競り合いをはじめました。
「農産物の流通を自由化せよ!」
「封鎖、反対!」
ところで、封鎖反対を叫んでいたのは農家だけではありませんでした。
隣のP県に有名な「Q有機農園」があったのですが、封鎖のせいでここの農作物がX県に来なくなりました。
しかもこのQ有機農園、X県から見たら県境のすぐ外にありました。
つまり近かった。
近かったこともあり、X県の人もこのQ有機農園の作物を喜んで買っていたのですが…。
それが入らなくなったわけです。
Q有機農園の米や野菜のファンだったX県民が、封鎖反対派に参加したのは無理もないことでした。
緊迫する県境。
怒号が飛び交うなか、知事の塩太が登場しました。
拡声器を抱え、説得にかかります。
「農家の皆さん。日本は地産地消主義の国です。ただちに武装解除し、お仕事に戻ってください」
「こんな至近距離でなに拡声器なんか使ってんだよ。普通に喋れ。てめーのせいでこうなったんだろ。知事やめちまえ」
たしかに、こんな至近距離で拡声器を使うとマヌケに見えます。
「知事さんよう」Q有機農園のファンが、言いました。「わっちは農家じゃねえけどよう。困ってんだよう。封鎖したおかげで、Q農園の野菜が買えねえよう。封鎖はやめてくれよう」
「僕の目が黒いうちは、それはダメです」塩太は拡声器で答えました。「わがX県は地産地消の県なんです。隣の県のものを買ってはなりません。おとなしく地産地消をしてください」
「だって知事さんよう。そんなこと言ったって、ウチはQ農園から200メートルしか離れていないんだよう。Q農園から近いのに、県が違うというだけで、遠い県産のものを買わなきゃ、ダメなのかよう。変だよう」
「遠くても県産を買う。それが地産地消です」
塩太はきっぱりと言いました。
そんな断言して、大丈夫か塩太?
「地産地消は体にも良いのです」塩太は語りつづけます。「新鮮で、栄養豊富で、味も良い。X県の農産物が、なんといっても1番! P県なんて比較になりません」
「なんだと。わがP県の農産物の良さを知らないくせに!」
隣のP県の知事が、県境の向こうから大音声で叫びました。
いつの間にか、来ていたようです。
「お前みたいな小僧に、農業のなにが分かる」
P県の知事は、青筋をたてて吠えました。
◆◆◆
P県の知事が怒っているのは、今回のことだけが理由ではありません。
じつは塩太の命令でこんなテレビ広報が作られていたのです。
↓↓↓
(小学生の娘)お母さん、このニンジン、おいしいね
(母親)そうでしょう。地元でとれたニンジンだから、地産地消だから、おいしいのよ。栄養も豊富よ。
(小学生の娘)お母さん、このピーマンは、あんまりおいしくないよ
(母親)そうでしょう、これは地元じゃなくて隣の県のピーマンだから、地産地消じゃないからね、仕方がないのよ。
これを見たお隣のP県の知事。
さぞかし立腹していたに違いありません。
そんな背景もあり、P県の知事まで「県境紛争」に参戦し、状況はますます混迷の度合いを深めていくのでした。
(以下次号)
-----東京オフ会のお知らせ-----
混迷するX県のことはとりあえず脇に置き、オフ会のお知らせです。
* 今週の土曜(14日):〆切ました
* 来週の日曜(22日):19日までに申込んでください
テーマは「食の資格について語ろう」。
詳細はコチラ。
↓
http://www.shokuiku-pro.com/modules/tinyd0/index.php?id=15
松宮園生です。
(前回までのあらすじ)
体内に強力な地産地消の血が流れている佐藤塩太。
食育ロボット、アンドリューの特訓によりその血が
目覚めました。
地産地消不毛の地、東京に見切りをつけた彼は、生まれ
故郷のX県に帰って地産地消をすることに決めたのでした。
◆◆◆
「よおし、地産地消するぞ! うりゃあー」
意気込んで故郷に帰った塩太。
きれいな空気にご満悦です。
さっそく地産地消ショッピングをしてみると、なるほどさすがに地元産の農産物が多い。
思わず顔が、ほころびます。
頬に赤みがさします。
しかし問題がないわけでもありませんでした。
X県の農業はそこそこ盛んでしたが、農産物の多くが東京や大阪に運ばれていたのです。
果物なんかは、海外にまで輸出されていました。
東京や大阪、香港や上海など、大都市の生活者が高いお金を出すので、形のよいものや味のよいものがそっちに流れていくのでした。
それを知った塩太は大激怒。
地産地消主義者として、見過ごすわけにはいきません。
「くそー。この状況を、どうしてくれよう」
気持のおさまらない塩太。
おりしも、知事選が近づいていました。
これだ。
地産地消を極めるため、塩太は知事に立候補することを決意しました。
「地産地消の佐藤塩太です。わたくしが当選したあかつきには、地産地消をします。地産地消の佐藤塩太。佐藤塩太の地産地消。ぜひ皆様の地産地消な一票を、わたくしにください」
という謎の選挙演説が始まりました。
味方もいないし資金もない。
あるのは地産地消の情熱のみ。
音響機器を抱えて訴えまくる毎日です。
それがなんと、当選してしまいます。
塩太の体に流れる強力な地産地消の血が、奇跡を生んだのでしょうか?
地産地消の血は、侮れません。
知事に就任した塩太は、さっそく県境を封鎖し、県の農産物が県外に出るのを禁止してしまいました。
したがって、果物が国外に出るのも不可能になりました。
「県民の皆さん」塩太は政見放送で熱く語ります。「地産地消を追及しましょう。県産の作物は皆さんのものです。東京や大阪のやつらに取られてしまうのはおかしい。ましてや外国に売られてしまうなんて、許せません」
県民、大喝采。
これまで、品質の特上なものは高値で東京・大阪・外国に売られていたので、県民はそれ以下のものしか買えませんでした。
ところが、この県境封鎖により、これまで手に入らなった特上品を安値で買えるようになったのですから、大喜びなわけです。
「地産地消」
「地産地消」
のシュプレヒコールが上がります(どこに?)。
◆◆◆
しかしこれで問題が解決したわけではありませんでした。
今度は農家が激怒します。
農家からすれば、大都市や海外に売れば高いお金になるのに、それを我慢して地元で売らなければならないのです。
収入が減ります。
ただでさえ苦労して農業をしているのに、収入まで下がってはたまりません。
しかも、そんな政策をとりやがったのは、こないだまで東京でサラリーマンをしていた、青っ白い若造なのです。
わけのわからぬ政治をしやがって。
農家たちは顔を真っ赤にし、塩太知事のところに怒鳴りこみました。
(それを言うなら佐藤知事だろ)
「封鎖を撤回しろ」
牙をむきだして詰めよる農家に向かい、若造の知事は平然として言いました。
「収入を減らしたくないんなら、値上げすりゃいいじゃないですか。地産地消だって、値上げを禁じているわけじゃなし」
パンがなければケーキを食べればいいじゃない、というセリフを吐いたどこかの国の王妃みたいです。
火に油をそそいでどうするのか…。
一触即発になるかと思ったら、農家の表情が緩みました。
「なるほど、それもそうか。ははははは。さすがは地産地消」
顔を見合せて、笑いだします。
コントだったら、ずっこける場面です。
あれほどの剣幕だったのに、あっさり納得した農家さんたち。
勇躍してさっそく特上品の出荷価格を値上げします。
よかったよかった。
しかしこれで問題が解決したわけではありませんでした。
値上げしたら、売れなくなったのです。
今までどおり県内で売られていたものは、今までどおりの価格でしたので、今までどおりの売れ行きでした。
ですが、これまで大都市や海外に出ていた特上品は、値段が高いために売れ残りました。
売れ残ったあげく、スーパーマーケットの店頭で閉店間際の半額セール商品になってしまいました。
とくにマーケティングの工夫をしたわけでもないので、単に高いという理由で県民から敬遠されてしまいました。
「知事にだまされた…」
「なにが地産地消だ…」
ふたたび怒り心頭に達した農家さんたち。
こうなったら実力行使しかありません。
今度は封鎖を突破しようと、いっせいに県境を襲いはじめます。
ど、どーする塩太?
地産地消の誓いを、守りきれるのか?
(次号に続く)
◆◆◆
ところで、こんなに「地産地消」という単語を連発したにも関わらず、僕のパソコンはまだ一発変換をしてくれません。
こんなのが出ます。
「地産致傷」
やばいよ、これ。
そろそろ学習してほしいんだけどな…。
-----東京オフ会のお知らせ-----
* 今週の土曜(14日):明日(11日)までに申込んでください
* 来週の日曜(22日):19日までに申込んでください
テーマは「食の資格について語ろう」。
詳細はコチラ。
↓
http://www.shokuiku-pro.com/modules/tinyd0/index.php?id=15
松宮園生です。
(前回のあらすじ)
食育にまったく無関心なサラリーマン、佐藤塩太は、夢のなかで食育ロボットの
アンドリューに声をかけられます。
アンドリューに強制されて「地産地消の特訓」を受けることになったのですが…。
◆◆◆
夢から覚めると、塩太は地産地消主義者になっていました。
地産地消パワーが全身にみなぎっています。
「なんてこった」つぶやく塩太。「地産地消主義者になっちゃったぞ。このオレが」
体のあちこちに痣(あざ)ができています。
「利きフードマイレージ師 1級 認定証」が、ベッド脇に落ちています。
ちまたで「フーマイ1級」と呼ばれているやつです。
(呼ばれてません)
クレジットカードの明細もありました。
ちゃんと10万円で、塩太のサインがあります。
痣(あざ)もある。
認定証もここにある。
カード払いのサインもしてある。
ということは、あれは、夢じゃなかったのか?
戸惑っているうちに、塩太は地産地消をしたくてたまらなくなりました。
「ちくしょー。地産地消だ!」
勇躍する塩太。
顔を洗ってうがいをすると、まず冷蔵庫の整理を始めます。
さすがにアンドリュー直伝のフーマイ1級。
塩太は食品を見ただけでそのフードマイレージが判るようになっていました。
(見ただけでフードマイレージが判るというアンドリューの特技については…
「アンドリューの食育レストランガイド」
http://www.shokuiku-pro.com/production/2008/03/post_125.html)
(フードマイレージについては、こんな説明動画があります→
http://jp.youtube.com/watch?v=gV58S9uxCME# )
◆◆◆
「それにしてもだ」冷蔵庫を整理しながら、塩太はあきれ顔でひとりごとを言いました。「どの食品も、フードマイレージのでかいこと、でかいこと。なんだこりゃあよ」
フードマイレージがでかいというのは、遠くから運ばれてきていることを意味しています。
それも、海を越えたむこうから。
「あれもダメ、これもダメ。フードマイレージがでかすぎる!」
知らず知らず、声が大きくなります。
冷蔵庫のなかの食品にダメ出しを続けているうちに、とうとう全食品がダメ出しを食らってしまいました。
調味料も含めて…。
「なんてこった」塩太は嘆きます。「ここには地産地消なものが1つもない…」
これまでの食生活をいきなり反省する塩太。
冷蔵庫の外に積み重なったダメ出し食品。
ダメ出しとはいえ、捨てるわけにもいきません。
塩太はダメ出し食品を箱に詰め、農林水産省あてに送ってしまいました。
「これでアンチ地産地消食品とはおさらばだ。ざまあみろ」
満足げにつぶやく塩太。
ざまあみろって、誰に言ってるの?
しかし、このままでは餓死してしまいます。
塩太は、地産地消ショッピングに出かけることにしました。
数時間後…。
打ちひしがれて青ざめる塩太の顔が、そこにありました。
「そうだ、ここは東京だったんだ。地産地消なものはほとんどない…」
買物カゴには、練馬ダイコンと、銀座のハチミツと、世田谷のはずれにある市民農園でもらった小松菜があるくらいです。
(銀座のハチミツについて知りたい方は→
http://www.shokuiku-pro.com/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=1373&forum=16&post_id=1707#forumpost1707)
「東京にいたんじゃダメだ。地産地消ができない。引っ越そう」
塩太はさっさと会社を辞め、生まれ故郷のX県に引っ越してしまいました。
(次号につづく)
-----東京オフ会のお知らせ-----
* 今週の土曜(14日):11日までに申込んでください
* 来週の日曜(22日):19日までに申込んでください
テーマは「食の資格について語ろう」。
詳細はコチラ。
↓
http://www.shokuiku-pro.com/modules/tinyd0/index.php?id=15
松宮園生です。
東京のサラリーマン、佐藤塩太(30代、独身)は、あるときこんな
夢をみました。
↓↓↓
残業を終えた塩太が家路を急いでいると…。
人気のない道端で、食育ロボットのアンドリューが
待ち構えていました。
「うわっ、びっくりした。なんだよ?」
腰をぬかす塩太。
無理もありません、暗い夜道でいきなり知らないロボットから声をかけられたのです。
知ってるロボットならともかく(←そこかい)。
ベタな日常生活に、とつぜんSFみたいな出来事が混じる。
ふつうこんな場面は、懐かしの「ウルトラQ」くらいにしか出てきません。
(ウルトラQって、こんな番組です→ http://jp.youtube.com/watch?v=2cbU9bfDpcw
昔の撮影ですから今みるとツッコミどころ満載ですが、よいこは大人しく見ましょう)
「佐藤塩太さんですね」アンドリューは言いました。「わたしはアンドリュー。食育ロボットです。あなたを探しにきました」
「おれを?」
「あなたには強力な地産地消の血が流れています。それはそれは強力な地産地消の血です。その素晴らしい潜在パワーを引き出すのがわたしの務めです」
「は? なんだよその、チサンチ・ショーとかいうのは。なにかのショー? それとも売れない映画俳優の名前?」
アンドリューは落ち着いて答えます。
「わたしにはそんな低いボケは通用しません。まあいいでしょう。欠点のない人間はいませんから。地産地消の説明は後回しにします。時間がありません。さっそく第1段階の訓練を始めましょう」
「訓練? 第1段階? 時間がない?」
「まずはこれです」
手渡されたのは1枚のチラシでした。
こう書いてあります。
↓↓↓
★★食育ロボット、アンドリューのフードマイレージ講座、生徒募集!★★
どんな食品でも、そのフードマイレージをズバリ当てられるよ!
いわば『利き酒』ならぬ『利きマイレージ』。
そんな『フードマイレージのソムリエ』を目指しませんか?
受講料、特別優待価格で10万円(消費税込)。
お申込は日本食育大学まで。
そんなチラシでした。
食育とかにまったく縁のない塩太には、ちんぷんかんぷんです。
「わたしは、食品をみただけでフードマイレージが判るのです」アンドリューが言いました。「この秘術をあなたに授けます」
「は?」
(見ただけでフードマイレージが判るというアンドリューの特技については…
「アンドリューの食育レストランガイド」
http://www.shokuiku-pro.com/production/2008/03/post_125.html)
「ではまず受講手続きから」と、アンドリュー。「この申込用紙に書いてください。それと、受講料10万円です。領収書は用意してありますから」
「いやだよ。そんな得体のしれない講座を受ける金なんて持ってないし」
「受けない、と言うつもりですか?」
アンドリューの両眼が激しく点滅しはじめました。
両耳から、蒸気が勢いよく噴き出します。
出ました。
あの、ハイホーネン現象です。
ハイホーネン現象とは…。
アンドリューが人間を懲らしめる際に、見せる予兆です。
この予兆が起きたら、やばいです。
あなたに逃げ場はありません。
バコ、ボコ、グキ。
「ぎゃー」
闇をつんざく塩太の悲鳴。
「そ、それってロボット3原則違反じゃねぇか…」
そんなマニアックな反論を、弱々しい声でしている場合か?
…いろいろありましたが、最終的に塩太は泣くほど喜んでフードマイレージ講座を受講することが決まりました。
現金10万円の持ちあわせがなかったので、支払はカードで。
さすが独身貴族、太っ腹の一括払いです。
こうして、アンドリュー先生による長く苦しい訓練が始まったのでした。
(次号につづく)
-----東京オフ会のお知らせ-----
* 今週の土曜(14日):11日までに申込んでください
* 来週の日曜(22日):19日までに申込んでください
テーマは「食の資格について語ろう」。
詳細はコチラ。
↓
http://www.shokuiku-pro.com/modules/tinyd0/index.php?id=15
松宮園生です。
この「食の世界のスーパーパワー」シリーズは、食や農業の
世界的大企業を 「妖しげに」 紹介するシリーズです。
第8話になりました。
◆◆◆
アメリカ人は貯蓄をあまりしない(というかほとんどしない)国民
なのですが、金融商品を買うのには抵抗がないようです。
たとえば、かなり多くのアメリカ人が、大なり小なり株式投資をしています。
石油や穀物や貴金属といった商品相場もわりとやってたりします。
僕の知り合いで、流しの料理人をしているラザフォードという男がいますが(※)、こいつは昨年フラックス・シード(アマニ)の商品先物相場にチャレンジし、折からの穀物価格上昇のおかげでだいぶ裕福になりました。
詳しくは
「アマニ・ユニバース 前編」
http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/09/post_71.html
「アマニ・ユニバース 後編」
http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/11/post_93.html
に書きました。
(※)ラザフォードの説明については「登場人物紹介」を参照してください。
http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/03/post_127.html
さて、昨今のような食料不足・食料危機→食料価格高騰の時代。