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松宮園生です。
今回は他愛のない話です。
ある主婦の方からこんなメールがきたので紹介します。
◆◆◆
松宮先生こんにちは。
去年、先生のセミナーに参加させていただいた筒綴千鶴
(つつつづりちづる)といいます。
舌をかみそうな名前ですみません。
危険なので無理に発音なさらないでくださいね。
10歳の息子がいます。
ショクイク宣言事務局というところが作文を募集してます。
ご存知でしょうか?
「ショクイク宣言2008!全国食育作文コンテスト」
というコンテストです。
コンテストのテーマは「楽しい食卓」だそうです。
息子の学校で、このコンテストに応募することになりました。
なんでも、賞品とか賞金とかがけっこういいらしくて。
優勝したら図書カード10万円分+旅行券10万円分なんですよ。
図書カードは息子にあげるとして、旅行券10万円ですって。
旅行券10万円。
どこ行こうかしら。
松宮先生はアフリカに住んでたことがあるんですよね?
アフリカって10万円で行けますか?
でも息子が
「図書カードも旅行券も両方、自分のものだ」
と親不孝なことを言い張りますものですから、先日から息子とは険悪な状態になっています。
困った息子でホント、すみません。
なぜ謝るのか自分でも分かりませんけど…。
たいへん悔しいものですから、自分も作文を応募することにいたしました。
食卓がテーマですもん、息子より自分のほうがいいものが書けるにきまってます。
ただ、審査基準というのを読みますと、
「優等生的な内容より、新鮮で勢いのある発想を評価します」
と出ておりました。
新鮮で勢いのある発想じゃないとダメみたいなんです。
松宮先生、大丈夫?
じゃなかった。
自分が書くんですよね。
ようござんす、作文は自分で書いたから、先生には添削してもらうことにします。
新鮮で勢いのある発想になっていますでしょうか、どうでしょうか?
もちろん、食育っぽさが不可欠なのは言うまでもありません。
自分が書いた作文はこれです。
↓↓↓
「楽しい食卓」 作:フードマイレージ千鶴
わたしはとっても早起きである。
なんてったって、前の日の朝に起きてしまうのだから。
起きたら家族でラジオ体操をする。
わんこのツツノスケの散歩もする。
ひとっ走り隣の県まで行き、帰ってくるのだ。
それから、家族みんなで手を合わせて、大声で「いただきまーす」と叫ぶ。
もともと声の大きな家系である。
「いただきまーす」の声に、ツツノスケが驚いてわんわん吠えたりする。
隣の家が、
「毎朝うるせーよ、お宅」
と文句を言ってきたりもする。
でもいいのだ。
これが我が家の決まりごとなのだ。
「いただきまーす」
家が震えて天井から埃が落ちるくらいの声で叫んだら、いよいよお箸をきちんと持って、朝ごはんスタート。
よくかんで食べなくてはいけない。
わたしの家族は皆、80回以上、よくかんで食べる。
それに、三角食べである。
必殺、三角食べ。
主食はなんてったって玄米だ。
玄米に雑穀を混ぜる。
そのほかは、豆腐とワカメの味噌汁(メイラード反応たっぷりの手作り味噌が自慢である)。
インゲンの胡麻和え。
うるめいわし。
海苔。
こんな朝ごはんなのだが…何か?
しかし、もくもくと黙って食べるわけではない。
順番に、その日の朝ごはんをお題にネタを披露してみんなを笑わせることになっている。
必死でネタを考えながら、家族のネタに笑わなければならないので、頭脳フル回転の食卓である。
最後にまた、家族そろって大音声で「ごちそうさまー」と叫ぶ。
その声に驚いて、近くを通りかかったクルマが電柱にぶつかる音がする。
でもいいのだ。
テレビはつけないのだから、電柱が傾いて停電になってもへっちゃらなのさ。
これが、地産地消あふれる我が家の食卓である。
↑↑↑
こんな作文です。
先生、どうでしょうか?
「勢い」と「食育っぽさ」をビンビンに意識したんですけど。
勢いのある感じ、出ているでしょうか?
食育っぽいでしょうか?
ペンネームも、食育っぽいでしょ。
〆切は今月末なんですって。
5月31日 消印有効です。
では添削よろしくね。
時間がないので、今日中にお返事ください。
待ってます。チュ。
◆◆◆
こんなメールです。
たいへん当惑しました。
「まいったな。ひどい勘違いだ」僕はつぶやきました。「僕が住んでいたのは、アフリカじゃなくてアメリカなんだけど」
(そこかい)