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2008.05.06 18:33

21世紀神様の悩み その9

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松宮園生です。

「21世紀神様の悩み」シリーズもこれで第9話になりました。

(このシリーズの説明)
繁栄にあぐらをかき、飽食をむさぼる先進国。
彼らに鉄槌を下すことにした全能の神様は、
「ウエルネス天国」
「メタボ地獄」
を作りました。
* ストイックに生涯を全うしたらウエルネス天国行き。
* 飽食におぼれメタボのまま死んだらメタボ地獄行き。

現世でもメタボを迫害する動きが現れてきました。
(例)
* 「メタボ撲滅同盟ニキータ」という秘密結社が、メタボの暗殺を始めました。
* 「メタボ警察」がメタボを捕えて「メタボ裁判」にかけ、有罪になると「メタボ刑務所へ」…。
* 萌え系管理栄養士の阿部マリエは大勢のメタボ男性を救いましたが、暗殺されてしまいます。

このシリーズ(21世紀神様の悩み)は、そうしたちょっとすごく怖い時代を懸命に生きる人々を描く、壮大なヒューマン・ドラマです。

◆◆◆

神様の手違いでメタボ地獄に行ってしまったアイドル栄養士、阿部マリエ。
彼女の2度目の命日がやってきました。
日本食育大学で行われた追悼イベントには1万人を超えるメタボ男性が集結。
あまりの暑苦しさに火災と勘違いし、119番通報をする近所の人がいたほどでした。

追悼イベントは涙をみせずに明るくやろう、という主旨のもと、
「阿部マリエ記念 第1回 アイドル栄養士コンテスト」
が行われました。
僕もその審査員の1人でした(※)。

そのコンテストで、栄えある初代チャンピオンに選ばれたのが、ナオコです。
管理栄養士ナオコ。
彼女はもともと
「月刊メタボマガジン」
の読者モデルをしていたころから
「ポスト阿部マリエ」
という呼び声が高かったのですが、ここにきてついにメジャー・ステージに上がったのです。

(※)ついついノリで審査員を引き受けたばっかりに、
「松宮園生は管理栄養士萌えだ」
という根も葉もない噂がたちまして、けっこう困っています。

◆◆◆

メタボ男性の心をわしづかみにする、管理栄養士ナオコの、その後の快進撃は…。

彼女がメタボ指導(特定保健指導)をしている銀座の「アルカトラス・クリニック」は、予約で半年待ち。
指導料も急上昇。
ただしこのクリニックには実は佐久間象子もいたりなんかして。
半年待ったあげくに佐久間象子に当たったときの衝撃は都市伝説と化しています。
(詳しくは→ 「保健指導ナウ! その3」
http://www.shokuiku-pro.com/production/2008/04/3_24.html

CDもリリースしました。
題して「メタボリック・ラブ」。
大企業がこぞって大量買いしたため、ミリオンセラーになりました。

ナオコ・ブランドのメタボメジャー(腹回りを計測する巻尺)が発売されました。
限定1万個。
父の日のプレゼント用にあっという間に売り切れ、ヤフオクで9万円の値がついています。

テレビCMに出てほしいという依頼も殺到。
* サ●トリーの「黒烏●茶」
* フ●ンケルの「●汁」
* 大●製薬の「SO● JOY」
あたりに彼女が出演しています。

日本食育大学の教授にもなりました。
プロフェッサー・ナオコです。
最年少教授です。
先を越されたショックで准教授の松宮園生が憤死したという噂も流れました。
(高校の世界史か)

◆◆◆

「管理栄養士ナオコ」フィーバー(←死語)に国民が踊っているころ…。
冷静に事態を見つめ、利用している人々がいました。
外国人投資家です。

先日、経済産業省が
* 管理栄養士ナオコの登場で2年以内に日本人成人男性の平均腹回りが10パーセント改善する
* その経済効果は40兆円
という予想を発表。
目ざとい外国人投資家がいっせいに日本企業に投資し始めたため、日本の株式市場が高騰しました。

「管理栄養士ナオコ、株式市場まで動かす」
そういう記事が新聞に載りました。

しかし、ここでの陰の主役は、外国人投資家です。

ナオコ萌えのメタボお父さん。
あなたが頑張ってお腹を引っ込めたら、会社の業績が上がり、株価があがり、外国人投資家が儲かるわけです。
あなたの給料もちょびっとは上がるかもしれない。
でも1番儲かるのは、外国人投資家。

目ざといのは投資家だけではありませんでした。
世の中には「格付(かくづけ)専門会社」といわれる会社がありまして。
たいがいは、外資系です。

彼らは、いろんな企業の財政状態を審査し、格付(等級づけ)しています。
財政状態の良い会社には良い点をつけ、公表する。
財政状態の悪い会社には悪い点をつけ、公表する。
こういうことをしています。

この格付専門会社が、ひそかにこんなリストを作っていました。
「メタボ社員の多い会社リスト」

このリストが突然、高い値段で売れるようになり、格付専門会社(外資系です)も大儲け。
これまでは、
「メタボ社員の多い会社はダメ会社→ 株価も上がらない→ だから投資しない」
という考え方だったのですが、管理栄養士ナオコの登場でそれが一変。
「メタボ社員の多い会社はダメ会社→ メタボが改善したら、急に優良会社になる→ ダメがいきなり優良へ、つまり株価の上げ幅が大きい→ じゃあ今のうちに株を買おう」
となり、世界中の投資家がこのリストを欲しがったからです。

こうして、
「平和な日本人が狭い島国で浮かれているあいだに、ガイジンがちゃっかり稼ぐ」
という図式がここでも展開されているのありました。

(以下次号)

---------------お知らせ---------------
オフ会をしますので、よかったら来てください。
「食の資格について語ろう」
http://www.shokuiku-pro.com/modules/tinyd0/index.php?id=14

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