松宮園生です。
今回はサプリメントの歴史をちょっと。
日本人はいつごろからサプリメントを飲みはじめたかというと、
よく分かりません。
たぶん、ここ20年くらいのことじゃないかと思います。
(そもそも日本人は、サプリメントを飲みたがらない国民ですが)
今のサプリメントは、楕円形の錠剤(タブレットといいます)の形をしているか、
またはカプセルに入っているものが主流です。
昔のサプリメントはそうじゃありませんでした。
昔は、お上(当時は厚生省)からこんなふうに指導されていたのです。
↓
1) 錠剤やカプセルは本来「薬」の飲み方である。
2) 薬ではないサプリメントが錠剤やカプセルになるのはあまり感心できない。
3) サプリメントを作るときには、「薬」と誤解されないように、「薬」とは違う形にしなさい。
そのため、昔のサプリメントは、たとえば
* おむすびの形(丸っこい3角形)
* 金平糖のような形
をしていました。
それが途中から、今あるような楕円形のタブレットや、カプセルが許されるようになりました。
どうして許されるようになったのか、僕の勉強不足で詳しい理由は分かりません。
想像ですが、アメリカから圧力がかかったんじゃないかと思います。
アメリカのサプリメントはもとから楕円形のタブレットだったりカプセルだったりしてます。
これを日本に輸出しようとした。
そしたら、おむすび形にしろだの金平糖形にしろだの、ヤカマシイことを言われたので、うざくなって日本政府に圧力をかけた。
アメリカにはサプリメント業界を代弁するロビー団体があります。
NNFAというところなのですが。
この団体がアメリカ政府に圧力をかけ、アメリカ政府が日本政府に圧力をかけた。
そんなとこなんじゃないかと想像しています。
◆◆◆
アメリカではいつごろサプリメントが普及したかというと、例の
「マクガバン・レポート」
が普及のきっかけになっているようです。
1970年代のことです。
(マクガバン・レポートについては→ 「ターザン栄養学 その4」
http://www.shokuiku-pro.com/production/2007/06/4_8.html)
僕の師匠のひとり、チイタッタ先生はサプリメントを使った疾病予防を専門にしています。
彼の話によると、彼がまだ駆け出しの医者だったころ、サプリメントを使った疾病予防は医者仲間ではまだ異端児だったそうです。
今でこそ、そういう医者は全米に何万人といますが…。
1980年代の終わりくらいになると、サプリメントは普通に飲まれていました。
コストコのような店にいくと、
「小型のバケツみたいな大きさの容器に入ったビタミンCやカルシウム」
が、いくつも並んでいましたし。
容器がデカいのもそうなのですが、アメリカのサプリメントは、タブレットにせよカプセルにせよ、粒がとてもデカい。
「こんなん、飲めるかい!」
と悪態をつきたくなるような大きさです。
さて、1990年代に入り、粒のデカさにも関わらず、サプリメントは完全にアメリカ人の生活の一部になりました。
サプリメント専門店が次々と生まれます。
なかでもGNC(ジェネラル・ニュートリション・センター)は、全米規模の巨大企業に成長します。
そして1994年だったと思いますが、
「DSHEA(Doetary Supplement and Health Education Act = サプリメントと健康教育に関する法律)」
という名前の法律ができました。
これは、サプリメント専用の法律です。
(日本には、サプリメント専用の法律はありません)
この法律のおかげで、サプリメントは食品でありながら、ラベルに健康効果を書くことが許されるようになりました。
(日本のトクホに似ています)
この法律により、アメリカのサプリメント業界は爆発的な発展を遂げました。
チイタッタ先生の収入も、増えていったのです(笑)。