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松宮園生です。
昭和のころ、宇宙オタクでした。
今もわりとそうなんだけど。
昭和の宇宙オタクはたいがいSF小説
なんか読んでます。
それがなんとなく恥ずかしいので、
そのことは秘密にしたりしています。
そのころに読んだSF小説にこんなの
がありました。
時はいまから1万年後の未来。
「銀河帝国」
の時代です。
映画のスターウォーズと違い、
この「銀河帝国」は人間(地球人)だらけ。
宇宙人はいません。
人間だけがいます。
「銀河帝国」。
ここには人間の住む星が2500万あります。
人口は:
1000000000000000000000000人。
もはや何と読めばいいのか分からない数です。
銀河帝国の首都は1000億人の人口を抱える惑星で、惑星全体が「新宿だらけ」になってます。
皇帝の宮殿を除けば海もなく緑もなく、地表はビルディングに覆われています。
そんな「銀河帝国」を舞台にしたSFでした。
◆◆◆
「銀河帝国」の首都は金属で覆われた人口世界。
もちろん農地はありません。
じゃあ、1000億人分の食料はどうしているのか?
こうしています。
近く(つっても、「ワープ」とかしないと行けない距離ですけど)に
「農業専門惑星」
を抱えています。
そのSF小説のなかでは、19の「農業専門惑星」が、「銀河帝国」の首都のために食料を生産しています。
作家の方はこの状況をこんなふうに表現しています。
「19の農業惑星から食料を運んでくる輸送船団が、1000億の人口を抱える首都惑星のかぼそい頸動脈を支えていた…」
1万年後の未来といえども、農業がないと社会は成り立たないのですね。
◆◆◆
「19の農業惑星から食料を運んでくる輸送船団が、1000億の人口を抱える首都惑星のかぼそい頸動脈を支えていた…」
この状況は、シンガポールそっくりです。
(規模はだいぶ違うけど)
シンガポールは食料のほぼ全部を国外に依存しています。
食料自給率は 0パーセント です。
「国の方針」として、あえて食料を国外に依存する政策をとっています。
百も承知でやっています。
なんとなく自給率が下がってしまったどこかの国とは、大きく違います。
「シンガポールよ、そんなんで大丈夫か?」
そう思う人も多いことでしょう。
国外の「食料供給国」に嫌われたら、どうするのでしょう?
シンガポールはこうしています。
食料を海外に依存する代わりに、
「海外から嫌われない=国際的に好かれる」
ことに全力を傾けています。
また、
「シンガポールは、苛めるより大事にしたほうがトクだ」
と世界の人々に思ってもらうため、
「世界の金融センターになる」
という戦略を掲げています。
つまり、
* 食料は海外にお願いします。世界の皆さん、よろしく。
* 世界の皆さんに嫌われないように、シンガポールは一生懸命頑張ります!
というわけであります。
国としての戦略を明確にしているわけです。
さきほどのSF小説にもこんな意味のことが書いてありました。
「銀河帝国の首都惑星は、かぼそい頸動脈を切られないために、
『愛される首都惑星』
『役に立つ首都惑星』
『苛めるより大事にしたほうがトクだと思われる首都惑星』
でありつづけることに全力を尽くした…」
ひるがえって、日本はどうするのでしょうか?
シンガポールのように、食料は他国にお願いする代わりに、他国の役にたつような国際貢献の努力をしてゆくのか?
それとも、食料自給率を高めるほうに努力を払うのか?
これは政府が考えることではなく、われわれ国民が考えることですよね。
なんとなく自給率が下がってしまった、ということだけは避けたいものです。