ホーム > 日本食育大学未来学部 >
松宮園生です。
石油の価格が上がったので
「ガソリン泥棒」
がアメリカで発生していますが、
おそらく日本もそうですか?
それで思い出したのですが、
農作物の泥棒ていうのもいますね。
米とか果物とか野菜とか。
たまにニュースになってます。
米は収穫されたあとに狙われます。
やっとのことで収穫した米を倉庫に入れておいたら、倉庫が破られて米が消えている。
果物や野菜の場合、泥棒が自分で収穫し、持ってっちゃいます。
たいがい、夜ですね。
朝になって農家が畑に出てみたら、作物がなくなってる。
果物では、サクランボ、ブドウ、リンゴ、ナシなどがよく狙われています。
値段が比較的高いからだと思われます。
野菜では、ナス、ピーマンとかかな。
もぎ取りやすい(地中に埋まっているわけではない)から狙われやすいのでしょう。
農家さんにとっては、金銭的な被害もさることながら、心理的なショックも大きいみたいです。
それはそうだよね。
あれだけ苦心して手入れしてやっと実らせたものが、奪われるわけだから…。
◆◆◆
泥棒を
「出来心型」
「計画型」
の2つに分けたとしましょう。
「出来心型」の泥棒が、「そこにあるから」という理由で農作物を盗むのは分かりやすいんですが、
「計画犯罪型」の泥棒が農作物を盗むのは僕にはよく分かりません。
というのは、農作物を計画的に盗むのって、効率が悪いように思えてならないからです。
サクランボやブドウがいくら高いといっても、宝石や貴金属とはレベルが違います。
計画犯罪に必要な準備などの手間を考えると、割にあわないんじゃないかなあ。
まあ、農作物の場合は宝石や貴金属と違い、
* 防ぎにくい
* 犯人を見つけにくい
という「泥棒から見た利点」はあるかもしれません。
なんてことを考えていたら、師匠の葉竹乃木夫さん(僕に「バウムクーヘン野郎」という綽名をつけた張本人)からこんなことを言われました(※)。
「田んぼや畑にはガードマンもいねえ、高圧電流も流れてねえ、セコムだってついてねえ。泥棒からすりゃあ、入りやすいわな」
「それはそうすね」
「どっかの企業の工場に侵入するよりは気軽に入れるわけだ」
「それもそうすね」
「物理的に気軽だっつうだけじゃねえ。たぶん農地の場合はな、自然環境に似ているっつうのもあってだな、泥棒連中はあまり罪悪感も持たずに入ってしまうんじゃねえかと思うんだよ。そういう心理的な気軽さだ」
「そのへんに咲いてる花を何の気なしに摘むようなものですか?」
「そんな感じだな。それと、農産物を商品として貴重なものだと思っていないフシもある」
「農産物は農家さんの苦労のたまものですよ」
「そういう貴重さじゃねえ。スーパーマーケットでの値段のことをおれは言ってんだ。悔しいことだが、値札は安いだろ。だからその程度のものだと思われてる」
最後のセリフはかなりショックでした。
(※)「バウムクーヘン野郎」についてはこちら→ 「バウムクーヘン宣言 その1」 2007年4月18日
◆◆◆
過去の農作物泥棒の記録をいくつか分類して紹介します。
<オーシャンズ13型>
農産物泥棒にしては、わりと大物狙いの計画犯罪。生活感なし。
■大分県のナシ園で、収穫前のナシ約5000個が盗まれた。
■愛知県豊川市で、ビニールハウスからイチゴの苗が2300本(23万円相当)が盗まれた。
■山梨県のブドウ畑で高級品種のブドウばかり盗まれる事件が5件発生、被害が約900房(43万円相当)に達していることがわかった。
■福島県の農家3軒から、倉庫に保管していたコシヒカリ玄米計801キロが盗まれていたことがわかった。
■京都の畑で、トウガラシの一種で京野菜の万願寺甘とう約200キロ(約40万円相当)が盗まれていたことがわかった。
■山形県の畑で、収穫直前の高級サクランボ約350キロ(約100万円相当)が盗まれた。
■千葉県飯岡町で、スーパーを経営する暴力団幹部が逮捕された。集団でコシヒカリ5トンを盗んだ疑い。
→こんな奴らは刑務所だ。
<昭和枯れすすき型>
まあ計画犯罪なんだけど、獲物の小ささから生活感がみえるエレジータイプ。
■滋賀県守山市で収穫直前のアムスメロン62個(計約6万円相当)が盗まれた。
■茨城県の畑で出荷間近の小玉スイカ約300個(計15万円相当)がなくなっており、警察は窃盗事件とみて捜査している。
■米泥棒を働いたとして窃盗罪で起訴された内縁の夫婦が、「農家の倉庫の鍵は簡単に壊せる。新米は良い値で売れた」と供述しているという。
■埼玉県警は畑から深谷ネギ200本を盗んだとして、深谷市の無職の女と息子を窃盗容疑で逮捕した。息子が夜中に畑からスコップでネギを掘り起こし、朝方に母親と軽乗用車で搬出。泥のついた表皮をむいてサイズをそろえ、段ボールに詰めて、市場に出荷していた。
→政治が悪い。教育が悪い。(ベタなコメントでした)
<意味不明型>
なぜそれを盗みたかったのかが分からない哀愁タイプ。
■京都、西京区の河川敷にある畑でキャベツや白菜計55個が盗まれた。
■山形県の農家が、畑からサクランボの苗木を盗まれたと交番に届け出た。苗木は育てるのが難しく、狙われるのは珍しいという。
■さいたま市内のブドウ農園に男が侵入してブドウをもいでいるのを女性が見つけた。男は巨峰19房を盗んで自転車で逃走、警察官は路上で転倒して座り込んでいた男を窃盗容疑で緊急逮捕した。
■仙台市で収穫目前のカボチャなどが盗まれた。直径20センチ以上に実ったカボチャ3個、モロッコインゲン、トマト、ナスなど。
■長岡京市の畑でなすび7個(約210円相当)を盗んでいるのを警察官が発見、窃盗容疑で犯人を現行犯逮捕した。
→読んでるこっちがトホホな気持ちになります。
今回はここまで。
農業や田舎暮らしに興味のある方は是非のぞいてみてください。
「プチ農業スタイルを知的に応援するオンラインストア」
http://astore.amazon.co.jp/agriwellness-22