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2008.02.27 09:29

料理2.0

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松宮園生です。

この業界(=食に関する業界)には
「内食」
「外食」
「中食」
という専門用語があります。

「内食」は、家庭で食事をすることです。
「外食」は、外(たいがい、飲食店)で
食事をすることです。

かつて、ほとんどの人は家庭内で食事をしていました。
つまり「内食」です。
食育に関わっていると、
「現代の食は乱れている。家庭で食事をしなくなったのが原因だ。だから家庭に回帰せよ」
という主張の強い人にときどき出会います。

社会が物質的に豊になると、人々はレストランで食事をすることが増えました。
つまり「外食」です。
外食産業は日本の経済が発展するのに歩調を合わせて発展しました。
働く女性が増え、「専業主婦」が減ってきたことにあわせ、外食産業が伸びたのです。

その後、たぶん人々はこう思ったんでしょうね。
「外食ばっかりじゃ疲れるなあ。お金もセーブしたいし。でも今さら家で毎日食事を作るっていうのも、ちょっとねえ…」
以前と違い女性が働くようになると、家庭で食事をするといっても大変です。
料理そのものを家庭ですべて行うのも大変ですが、献立を考えなくちゃいけないのも大変ですね。
そんなことはやってられません。
だから「外食」に走ったわけですが、「外食」ばかりというわけにもいかなくなった。
そこで、「中食」が発展しました。

「中食」は、お惣菜を買い、家で食べることです。
「内食」と「外食」の中間です。

この流れは日本もアメリカも同じです。
アメリカでは「中食」のことを
home meal replacement (ホーム・ミール・リプレイスメント)
assembly cooking (アセンブリー・クッキング)
などと言ったりします。
仕事・家事・育児すべてを抱え、分刻みで奔走する現代アメリカ人が、お惣菜を手早く買い、帰宅後に家族の夕飯を整える。
そんな感じです。

さて、「中食」は「内食」と「外食」の中間なわけですが、アメリカでさらに「内食」と「中食」の中間みたいな業態が生まれているのでご紹介します。
meal preparation (ミール・プリパレーション)
meal assembly kitchen (ミール・アセンブリー・キッチン)
などと呼ばれています。

◆◆◆

まず、その会社のウェブサイトにアクセスします。
「店舗を選んでくれ」
と言われるので、自分に都合のよい場所にある店を選び、クリックします。
「メニューを選んでくれ」
と言われるので、お好みのメニューを選びます。
「日時を選んでくれ」
と言われるので、都合のよい日時を選んでクリックします。
申込完了。
インターネットでの操作はここまで。

選んだ日時に合わせて選んだ店舗に出かけます。
そこはキッチンになっており、食材がきちんと並べられています。
インストラクターがあなたを待っています。
あなたはインストラクターの指導に従ってそこで料理を作ります。
ウェブサイトで選択したメニューを作るわけです。
「あとは家で焼くだけ」「温めるだけ」の状態まで作り、自宅に持ち帰ります。
「お客」はあなただけではなく複数いますので、みんなでワイワイ作ります。

* 食材を自分でそろえる手間が省けます。
* 料理したあとの片づけがいりません。
* インストラクターが指導してくれますので、けっこうハイレベルな料理が作れます。
* 大勢で和気あいあいと作る楽しさもあります。

また、「中食」と違い、「子どもに家庭料理を食べさせてあげてる感」をアメリカ人は感じるようです。

このタイプの店、日本にすでにあるのかどうかよく分かりません。
ご存じの方がいたら教えてください。

アメリカではそこらじゅうに出来ております。
需要も大きいがライバルも多く、まるで戦国時代です。

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