松宮園生です。
ビジネスの世界で「VC」というと、一般的には
「ベンチャーキャピタル」のことを指します。
ベンチャーキャピタルとは、相撲で言うと、
タニマチのようなものです。
この言葉(VC)の使い方は例えばこんな感じです。
↓
仲間どうし集まって会社を起こす相談なんかをするときに、
「資本金どうする? VC入れる?」
「いいねえ」
こんなふうに使います。
では練習してみましょう。
さんはい。
(しねーよ)
食やヘルスケアの世界で「VC」といえば、お分かりでしょう、「ビタミンC」のことを指します。
ビタミンCはビタミンの中ではたぶん最も人気のあるビタミンですね。
2008年初場所の、ビタミン力士の人気番付。
横綱:ビタミンC(得意技:水溶性)
大関:ビタミンA(得意技:鳥目を防ぐ)
関脇:ビタミンD(得意技:カルシウムと相性バッチリ)
小結:ビタミンE(得意技:抗酸化力)
ミネラル力士の人気番付。
横綱:カルシウム(得意技:骨)
大関:鉄(得意技:血)
関脇:マグネシウム(得意技:疲労回復)
小結:亜鉛(得意技:味覚障害を防ぐ)
◆◆◆
一般にはあまり知られていませんが、横綱ビタミンC関にはかつて大物のタニマチがいました。
その名もライナス・ポーリング博士。
略して、ライポー。
ライポーは、20世紀における最も重要な化学者の一人です。
ノーベル賞を2回、取りました(化学賞と平和賞)。
そんなライポーが、ようやく幕内力士になったばかりのビタミンC関を、横綱に育てました。
彼は薬の代わりにビタミンCを大量に使って患者を治療するというワザに果敢にチャレンジしまして、聞くところによればめざましい成果をあげたそうです。
(これは、メガビタミン療法と呼ばれています)
それがもとでビタミンCもすっかり有名になりました。
ビタミンCは別名アスコルビン酸といいます。
サプリメント売場に行って
「アスコルビン酸ありますか」
と聞いてみて、店員さんが何のことやらチンプンカンプン(←死語?)な対応をしたら、その店員はモグリです。
↑
つっても
「アスコルビン酸ありますか」
って聞くのは、寿司屋で
「まずギョク握って」
ていうくらい、恥ずかしいかも。
◆◆◆
このブログに何度も登場する僕の師匠チイタッタ先生は、ライポーのシンパ(←死語)です。
なのですが…。
ライポーは2度もノーベル賞を受賞しました。
にも関わらず、ビタミンCに関しては科学者のあいだでライポーの評価は分かれています。
「ライポーは実験結果をでっち上げたんじゃねえの?」
そんな疑いもありまして。
チイタッタ先生にこの話をすると
「んなことあるわきゃねーだろ、ばっきゃろー。第1おめえよ、オレ自身がビタミンC使って白内障患者の治療をしてんだぜ。知ってるだろーが。つべこべ言わずにここの飲み代おまえ払えよ」
と、怒られついでに飲食代まで払わされます。
とはいえ、最近は反ライポー派の勢力が強くなってきたような気がしています。
こないだ、ある学会の集まりに潜入したら、医者の先生たちはみんな反ライポー派でした。
大丈夫か、ライポー?
ま、ライポーの評価が下がったとしても、いまとなっちゃ、横綱ビタミンC関の人気は変わらないだろうなあ。