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松宮園生です。
(前回・前々回についてはここをクリック)
「目指せ食育講師 その1」(2007年9月4日)
「目指せ食育講師 その2」(2007年9月22日)
◆◆◆
松宮園生はエラソーに日本食育大学の准教授をやって
エラソーに能書きたれてますが、
自分で子ども向け食育教室を開いたことは一度もねェす。
こういうのを、
「バウムクーヘン野郎」
といいます。
日本食育大学出版から出ている
「オールジャパン食育大辞典 2007年版」
によると、
「バウムクーヘン野郎」
はこう説明されています。
↓↓↓
(引用はじめ)
農業を始める決心もついていないのに農業のことを嗅ぎまわり、耳年増になっている人。
バウムクーヘンが中心部に何もなく、外側(周辺部)が豊かな状態になっているところから来た言葉。
2003年に農業コンサルタントの葉竹乃木夫という人物(1955?)が松宮園生(P.882を参照)を皮肉ったのが語源とされる。
なぜ「ドーナツ野郎」と言わないのかについては、まだ解明されていない。
というか、誰も解明しようとしていない。
(引用おわり)
ここに書いてあるように、もともとは「農業の耳年増」を意味する言葉でした。
でも最近はいろんな使われ方がされています。
(例)
* グルメなんだけど、料理できない
* 環境問題に詳しいんだけど、自分ではゴミの分別をしない
* 「野菜は有機にかぎるわよね」といいながら、買ってきたキャベツに青虫がいたら卒倒する
* 「男は外見でもないし経済力でもないわよ、中身が大事」といいながら、結局金持ちと結婚する
↑
これ全部、「バウムクーヘン野郎」扱いです。
あ、最後の例は違うかもしれませんね。
それに彼女、きっとこういう弁解をするでしょう。
「あら、彼は立派な人よ。わたしは彼の内面に魅かれたの。たまたま金持ちだっただけ」
はい、そうですか。
キレないうちに話を戻します。
子ども向け食育教室を開いた経験がないのを日頃から気にしている松宮准教授。
「バウムクーヘン野郎」からの脱却を目指し、練習をはじめました。
練習?
そうです。練習です。
日本食育大学には、
「食育教室シミュレーション・ゲーム」
という教材があります。
あの食育ロボット「アンドリュー77」の生みの親、天才ロバート・シトピッチャン教授が開発したものです。
松宮准教授はその教材DVDをこっそり持ち出し、誰も見ていないところで練習していたのでした。
食育ロボット「アンドリュー77」についてはここをクリック。
「食育ロボ発進! 前編」(2007年11月23日)
「食育ロボ発進! 後編」(2007年12月3日)
◆◆◆
その「食育教室シミュレーション・ゲーム」のワンシーン。
レベル4まで何とかクリアし、レベル5に進みました。
レベル5は上級編です。
難易度の高い「クジラ」をテーマにした教室に、いよいよ挑戦する松宮准教授。
対象は、小学校5年生です。
松宮准教授と児童との会話が始まりました。
松宮 「クジラを食べたことある人、手をあげて」
児童 「はーい」(大勢が手をあげます)
松宮 「クジラの肉、好き?」
好き、という声と、嫌い、という声が混ざります。
松宮 「みんなは日本人だよね。日本人はクジラを食べます。でもね、世界にはクジラを食べるのに反対している人もいます」
児童 「先生」
松宮 「はい、内田君」
児童 「クジラは人間を食べないんですか」
松宮 「クジラはプランクトンを食べてます。肉食じゃないので、人間を食べることはありません」
児童 「それはシロナガスクジラでしょ。マッコウクジラは肉食じゃん。大王イカとか食べてるよ」
松宮 (知ったかぶりしやがってこのガキ、と思いながら顔は笑って)「内田君、クジラに詳しいね」
児童 「僕の機嫌はとらなくていいからさ、質問に答えてよ」
松宮 (チョークをボキボキ折りながら)「あのね、マッコウクジラはたしかに肉食だけど、人間は食べないよ。だって、人間はふだん陸にいるし、クジラはふだん海にいるからね」
児童 「でも人間はクジラを食べるんだろ? クジラも人間を食べるかもしれないじゃん」
松宮 (怒りをこらえて)「クジラを捕まえようとした漁師が海に落ちたりして、たまたまその漁師をクジラが飲みこむことはあったかもしれないね。それはでも、食べたというのとは違うと思うよ」
児童 「先生」
松宮 「なんですか、学級委員の中島さん」
児童 「わたし、内田君は先生をからかって喜んでるだけだと思います。無視して先に進めてください」
松宮 「そ、そうですね。では授業を進めます。世界にはクジラを食べるのに反対している人もいます」
児童 「先生」
松宮 「なんですか、内田君」
児童 「クジラは人間を食べるよ」
松宮 「内田君さ、その話はあとでいいかな?」
児童 「だって山根君のお父さん、マッコウクジラに食べられたんだ」
静まり返る教室。
松宮 「や、山根君。本当なの?」
児童 「先生」
松宮 「はい、中島さん?」
児童 「山根君はいません」
松宮 「今日は欠席ですか」
児童 「ていうか、このクラスには山根って人、いませんけど」
松宮 (赤面して)「あ、そうでしたね。…内田君、山根君ってだれですか?」
児童 「4年3組の山根君です。僕の親友です。山根君のお父さんはクジラに食べられたんだよ。飲みこんだんじゃなくて、ムシャムシャと食べたんだ」
児童 「先生。内田君の言ってることは嘘だと思います」
児童 「嘘じゃないよ中島さん。本当なんだってば」
児童 「証拠でもあんの、内田君?」
児童 「ないけどさ…」
松宮 「内田君。この話はまた今度にしようよ。先生、授業を進めていいかな」
児童 「でも本当なんだ。山根君のお父さん、クジラに食べられたんだ。おれ、いつか天国に行ったら、山根君のお父さんに確認して先生に知らせるよ」
松宮 「天国って、内田君、ずいぶん先の話なのに、もう天国のことを考えているんだね。ま、天国に行きたいんだったら、悪い人にならないように気をつけないとね」
児童 「うん、気をつけるよ」
児童 「先生」
松宮 「はい、中島さん?」
児童 「内田君が天国に行ったとしても、相手はそうじゃない場合もあると思います」
松宮 「それはそうですね。…内田君、山根君のお父さんは天国に行ったと思う?」
児童 「えっと、あ、そいえば、もしかしたらちょっと大酒飲みだったから、天国には行けてないかなあ」
児童 「相手が地獄に行ってたら、残念だけど会えないわね」
児童 「うん。会えないかもしれない」
児童 「そのときはどうするの?」
児童 (ニッコリ笑って)「うん。そのときは松宮先生に確認してもらうから」
松宮 「えっ、僕?」
児童 「先生、よろしくお願いします」
児童 (立ちあがり)「学級委員のわたしからも、お願いします」
児童全員 (大声で)「よろしくお願いしまーす」
画面が真っ暗になり、「 GAME OVER 」という言葉が大きく浮き上がりました。