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2007.12.20 10:40

食育時代

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×月×日 月曜日 快晴

今日から教いく実習生のお姉さんが
やってきました。
大学生です。
こばんゆかり先生とゆう名前なのだ。
ごはんじゃなくてこばんだ。
かん理えいよう士だ。
まなべかおりさんにちょっと似ています。
食育の先生になるそうです。
やさしい先生だと思うし、楽しみだ。
はじめてのじゅ業もたのしかったです。
宿だいはないのがせめてものすくいだ。

<今日勉強したこと>
体にだいじな3大えいようそというのがあるのだ。
きん肉はたんばくしつ。
エネルギーはたん水化ぶつ。
いろんなはたらきのししつ。
明日は7大えいようそを教えてもらいます。

お母さんに3大えいようその話をしたら感心していました。

◆◆◆

×月×日 火曜日 晴れ

朝、しょくいん室でさわぎだ!
太ったおばちゃんがきて、こばん先生をいじめてる!
僕はすがい君と見に行きました。
「ちょっとかわいいからって、食育をあまくみるんじゃないわよ。それになによそのかっこう。教しはジャージとスリッパでいいのよ」
と、おばちゃんが言いました。
こばん先生は
「ごめんなさい、ごめんなさい」
とあやまっています。
教とう先生は知らんぷりしています。
なんだろう。
おとなの事情だろう。
チャイムがなったから僕たちは教室に帰りました。
先生だいじょうぶかな。
今日も食育のじゅぎょうがありました。

<今日勉強したこと>
3大えいようそのほかにビタミンとミネラルがある。
あわせて5大えいようそだ。
人間は鉄も食べるのです。
鉄はミネラルだ。

お母さんにビタミンとミネラルの話をしたらたいへん感心していました。

◆◆◆

×月×日 水曜日 曇り

朝、しょくいん室でいち大じだ!
ふたたびだ!
太ったおばちゃんが10人くらいきて、こばん先生をかこんでる!
こばん先生が
「ごめんなさい、ごめんなさい」
と泣いています。
きょうとう先生が
「まあまあ」
と言ったのに、
「あんたはだまってなさい」
と言われてふきとんでしまいました。
ぜったいぜつめいです。
「おばちゃんたち、誰。なにしてるの」
とすがい君がきいたら、
「この女の食育はにせものよ。たいせつなことを教えないで、えいようのことばかり教えている。きのうあれほどもんくを言ったのに、またえいようのことを教えるなんてねえ。それは悪いことです。この紙をお母さんに渡しなさい」
と言われました。
おばちゃんがくれた紙には、

「食育の大切さを考えるははの会」
早ね早おき朝ごはん
いただきますごちそうさまはあい言葉
家ぞくだんらん
地さん地しょう
食のたいせつさを伝えましょう。
みんなで食育をもりあげましょう!

と書いてありました。
その日は食育のじゅ業がありませんでした。
こばん先生が早びきしたのである。
僕は家に帰ってお母さんにおばちゃんの紙を渡したら、
「食育の大切さを考えるははの会って、なんだかしょうわのきもった母さんみたいねえ」
と、にがわらいしていました。

しょうわのきもった母さんてだれだろう?

◆◆◆

×月×日 木曜日 曇り

3げん目はこばん先生の食育の時間でした。
きのうのおばちゃんたちが教室にはいってきて、じゅ業さんかんみたいに後ろに立ちました。
うでをくんでいます。
こばん先生はオドオドしています。
今日はえいようその話はしませんでした。
というのは、カルタをみんなでやったのでした。
おばちゃんたちが作ったカルタなのである。

でも少し悲しかったです。
「て」のふだを、すがい君とさかした君がとりあってけんかしました。
さかした君が勝ったので、すがい君は泣きました。
僕はさかした君よりすがい君なのに。

じゅ業が終わったあと、こわいおばちゃんたちが
「ほらね。えいようその話をするより、カルタをしたほうが子どもだちの目がキラキラしてるでしょう? これこそ食育よ」
とこばん先生にせっ教をしました。
それから、こばん先生はおばちゃんたちにどこかに連行されました。
おとなの事情だろう。

<今日勉強したこと>
日本ごには、あいうえお、のほかに、いろはにほへと、というじゅんばんがある。
カルタで勝つのには、はじめからねらうふだを決めて、ねらったふだはぜったいに取る。

お母さんにカルタの話をしたら
「で、どんなくをおぼえたの?」
「く?」
「先生がよんでくれたでしょ?」
「そんなのぜんぜんおぼえてないよ」
「食育カルタなのに、くをおぼえなかったのねえ」
お母さんはあきれていました。

カルタに勝つのにいそがしくて、くはよく分からなかったよ。
それが現実というものなのだ、あけち君。

◆◆◆

×月×日 金曜日 雨

今日も食育の時間におばちゃんたちが後ろに立っていました。
うでをくんでいます。
こばん先生は今日はジャージを着ています。
きのうまでよそいきのきれいな洋服を着ていました当の本人が、今日はちまよったか、ジャージで、スリッパをはいています。
今日もえいようその話はしませんでした。
というのも、こばん先生は紙しばいをしたからです。
おばちゃんたちが作った紙しばいです。
ニンジンとピーマンが旅行する話です。
すききらいをなくすために旅行する話です。

つまんなかった。
いつも見てるテレビにくらべたら、絵もへただしストーリーもたいくつだし、こういうのを子どもだましというのだ。
えいようその話がいいのにな。
お母さんが感心するようなことを勉強したいのに。

じゅ業が終わったあと、おばちゃんたちが
「それでいいのよ。やればできるじゃない。子どもだちの目がキラキラしてるでしょう? これこそ食育よ」
とこばん先生をほめていたので、うれしかったです。
ほっとしました。

<今日勉強したこと>
すききらいをなくすためには、旅行するとよい。

◆◆◆

おれは日記帳を閉じた。
部屋の整理をしてたら、はるか昔、7歳のころの日記帳が出てきたのだ。

そういや、あのころ、食育って流行ってたよなあ。
やたらと食育にうるさいおばさんたちがいたよなあ。
朝ごはん食えだの、
いただきますを言えだの、
ごちそうさまを言えだの、
箸を上手に使えだの、
やかましかったなあ。

「地元の野菜は世界一おいしい」
なんていうのも耳にタコができるほど聞いたなあ。
地産地消ってやつだ。
けど、隣の県にいるイトコに聞いたら、隣の県でも
「地元の野菜は世界一だ」
と言ってる食育おばちゃんがおおぜいいたようだ。
どっちが世界一なんだよ。
つーか、他の国といつ比べたんだよ。

お、3分たったな。

おれはカップラーメンのふたを開けた。
「あちちち」
指に湯気がかかったのだ。

ほとんど噛まずにカップラーメンを胃袋に流し込むと、こんどはコカコーラをごくごく飲んだ。
ふー。

ちょっとマンガ読も。
ちょっとだけ読んだら、こんどこそ勉強開始しなきゃな。
留年、したくないもんな。
でもちょっとだけ、マンガ読も。
ポテトチップスの袋を開けると、おれはマンガを持ったままごろんと横になった。

しかしアレだね、試験の日が迫れば迫るほど、ふだん読まない昔の日記を読んだりマンガを読んだりしていまうのは、なぜなんだろうね。

 

 

 

 

 

 

 

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