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2007.11.12 14:37

テケテケ・サプリ

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松宮園生です。

帰国したら、次期テケテケ村の村長に
立候補しようと考えています。
当選したら、宮崎県知事みたいに、
テケテケ村のセールスマンとして
全国行脚してテケテケ村の宣伝に
はげみます。
その練習として、まず今回は
テケテケ村の産業のひとつ、
サプリメント産業について説明しましょう。

テケテケ村はキホン農業の村ではありますが、村おこしでサプリメントも作っています。
村の土産物店をのぞいてみてください。
土産物としてご当地サプリメントを販売しています。
品揃えはこんな感じ(↓)。

■商品名:「テケテケ眼力」
目のサプリ。
視力アップではありませんが、夜盲症を防いだり、白内障を防いだりするのに役立つビタミンAやルテイン(カロチノイドの一種)などが入ってます。

■商品名:「テケテケ脳」
記憶力のサプリ。
イチョウ葉のエキスが入っています。
イチョウ葉エキスのアレルギーを持つ人もいるので、飲むときは気をつけて。

■商品名:「テケメン」
ヌードルではありません。
前立腺ガンを防ぐと言われるノコギリヤシのエキスが入っています。
このあいだ、共和党の大統領候補がある著名な支持者と一緒に壇上に立ち、「私達2名のの共通点は前立腺ガンから回復したことだ」と自慢していましたが、なにが自慢なのか、意味不明でした。

■商品名:「初動テケテケ」
風邪じゃないけど、風邪の予感がしたときに向いているサプリ。
エキナシアというハーブのエキスが入っています。
ただし、毎日飲むのではなく、あれ?と思ったときだけ飲みましょう。
飲み続けるのはよくないと言われています。

■商品名:「日々テケテケ」
いわゆるマルチビタミン・ミネラルと呼ばれているものの類。
ビタミンAやらBやらCやら、カルシウムやらマグネシウムやらいろいろ入っています。
毎日飲む、日常生活サポート型サプリです。

■商品名:「緑黄色テケテケ」
野菜をすりつぶしたパウダーをベジキャップ(植物性のカプセル。かつては動物性のゼラチンで作ったカプセルが主流でしたが、最近はベジキャップが主流になりつつあります)に収めたもの。
食物繊維ほか、いろいろな機能性成分が盛りだくさん。

■商品名:「テケテケ・カルマグ」
カルシウムとマグネシウムの混合サプリメントです。

ところで、サプリメントに興味のある方は、知ってるお店に出かけ、サプリメントに含まれるカルシウムとマグネシウムの比率を調べてみてください。
ほとんどのサプリメントは、カルシウムとマグネシウムの比率が2:1になっているはずです。
しかも、
「カルシウムとマグネシウムが2:1というのは理想的な比率です」
なーんてもっともらしい説明もついていると思います。

でもこれは理想的でもなんでもありません。
カルシウムとマグネシウムの原料を一度に集めようとしたら、たいていの場合、2:1で集まってくるからに過ぎません。
理想的とかそういうものではなく、実態は製造する側の都合です。
ネタバレでした。

■商品名:「テケテケ・デトックス」
体内毒素排出型サプリ。
セレン(セレニウム)酵母入りです。
なぜ酵母なのかというと、「酵母を使ったほうが効果が高い」というもっともらしい説明が書かれていたりしますが、ホントは作る側の都合です。
細かい理由は長くなるので省略しますが。

■商品名:「抗酸化テケテケ」
フリーラジカルを退治する抗酸化物質、ビタミンEやコエンザイムQ10が入っています。
アンチエイジング型サプリです。
ビタミンEもコエンザイムQ10も非常に酸化しやすい物質なので、体内に入るまで酸化しないよう、ソフトカプセルに包まれ密閉されています。

■商品名:「テケテケ・ハングオーバー」
ハングオーバーとは二日酔いのこと。
ターメリック(ウコン)とマリアアザミが入っています。
マリアアザミには肝機能改善物質のシルマリンが含まれています。

■商品名:「味わいテケテケ」
味覚障害によいとされる亜鉛。
その亜鉛酵母のサプリです。
さっきのセレン(セレニウム)同様の理由で酵母が使われています。

以上です。
商品名はどうでもよいですが、使われている物質(成分)がどのような効能効果が持つのかはマジメに書きましたので、よかったら覚えちゃってください。
知ってるとトクです、たぶん。

◆◆◆

サプリメントを開発する専門家のことを
「フォーミュレーター」
といいます。
どんな物質(成分)とどんな物質(成分)とをどのように組み合わせ、どんな魅力を持つサプリメントを開発するか。
これを考える人のことです。

フォーミュレーター(formulator)とは「フォーミュレート(formulate)する人」という意味。
フォーミュレート(formulate)とは、「成分などを組み合わせて新しいものを作る」という意味です。
つまり、いろんなビタミンとかミネラルとかフィトケミカルとかを組み合わせ、なにかの目的を持ったサプリメントを作る、ということです。

ただ単に組み合わせるだけではありません。
もしかしたら組み合わせた物質同士が、どうしても混ざり合わなかったりします。
あるいは、混ざり合ったら毒になるかもしれないし。
混ざり合ったら爆発するかもしれません。
そういうのもちゃんと、考えながら開発するのです。

アメリカには
「独立してフリーで仕事をするフォーミュレーター」
がたくさんいます。
彼らは、サプリメント販売会社から商品開発の依頼を受けます。
「報酬としてン万ドル(ン100万円)払うから、なにか質の良いサプリメントをわが社のために開発してくれないか」
という依頼です。

とくに昨今は、ある種の「非凡な」サプリメントを作ってほしいという依頼が多いようです。
(もはや非凡とは言えなくなった例)
* 美肌サプリメントなんて、いまじゃどこにでも売ってますね。たいがい、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEにコラーゲンかガンマ・リノレイン酸を加えたものが多い。
* よく眠れるサプリメントも平凡になりましたね。メラトニン(ホルモン)を使うか、バレリアン(きわめて臭いハーブ)あたりが使われています。
* 花粉症予防のサプリメントも多いですね。トマトの抽出物を使っているものとか、ケルセチン(フラボノイドの一種)を使っているものとか。
(非凡な例)
* 浮気現場をごまかすサプリメント。ソッコーで言い訳を考えることができるように、脳のエネルギー源であるブドウ糖が、あっという間に脳に吸収されるようなサプリ。
* オヤジギャグを言ってしまったあとのサプリメント。「あの恥ずかしさを忘れてしまいたい」人のために気分を落ち着けるセント・ジョンズ・ウォート(ハーブの仲間)が入っています。
こういう、非凡であり、かつ、生活に密着したサプリメントの開発が望まれています。

通常のサプリメント会社(販売会社)は、自社工場を持っていません。
ですので、フォーミュレーターは知り合いの工場(サプリメント製造工場)と相談しながら、クライアント(販売会社)のためにサプリメントの新商品を開発していくわけです。
彼らの収入はよく分かりませんが、サプリメントの商品開発はなかなか高度なスキルを要求されるので、それなりに多くのお金をもらっているんじゃないかと思います。

日本では「フリーのフォーミュレーター」は極めてまれです。
日本でフォーミュレート能力を持っている人は、たいてい、どこかの製造工場に所属しています。
ところが、サプリメントが日本に普及してくるにつれ、フォーミュレーターの数が不足してきているみたいです。
その証拠に僕のところに
「フォーミュレーター、探してくれんかのう。あんた(松宮)が自分でやってくれてもええんじゃけど」
という問合せが、日本のサプリ製造会社からときどき来ます。
もちろん僕はフォーミュレーターではありませんので、あんたが自分でやってくれと言われても困るのですが。

じつはテケテケ村もフォーミュレーターが不足しています。
今後はもっと不足するんじゃないかと思っています。
誰か、この仕事に興味のある方いたら、ご一報ください。

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