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2007.10.25 08:05

食育至上主義人民共和国 その1

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松宮園生です。

前回にひきつづき、今回もダークなテーマです。

「食育の推進」という言葉をあちこちで耳にしますね。
某、北○○みたいな独裁国家が「食育の推進」を行ったらどうなるか、想像してみました。

◆◆◆

人口40万人のザイオン共和国にクーデターが起きたのは2006年の9月のことです。
クーデターを成功させて大総統に就任したのはモーフィアスという将軍でした。
ザイオン共和国は小さな国ですが、地下資源に恵まれた国でした。
モーフィアスは地下資源をすべて国有化し、外国企業の国内参入を禁止しました。
資源が豊かだったのと、モーフィアスが商売上手だったことで、ザイオン共和国は栄えました。
(某、北○○とはここが違います)

さて、このモーフィアス大総統、若いころは日本食育大学に留学して松宮准教授のゼミにいました。
そのせいか、食育にはことのほか関心が強く、ザイオンを「食育大国」にしてしまえと考えました。

1年後、ザイオン共和国はこういう国になっていました。

■軍隊

強い軍隊を掌握することは独裁者になるための第一歩です。
独裁者の資格をとりたい方はこのことをお忘れなく。

この国の軍隊は
* 食育陸軍
* 食育海軍
* 食育空軍
* 食育遊撃隊
* 食育親衛隊
に分かれます。

このような国が仮想敵国です。
* ジャンクフードを食べる国(アメリカやイギリスなど)
* メタボの多い国(アメリカやイギリスなど)
* 食べものの廃棄率が高い国(日本など)
* フードマイレージの大きな国(日本など)
* 食の安全意識の低い国(中国など)

「強い軍隊は強い食事から」
というスローガンのもと、一流の管理栄養士と一流のシェフが組み、日本の「食事バランスガイド」に沿った食事レシピを基地の食堂に提供しています。
また、軍人は全員、抜き打ちのメタボ検診を受けます。
メタボと判定されたら、階級を落とされたり給料が下がったりします。

「食育核兵器」という兵器を持っているらしいのですが、それはマジで核兵器なのかそうでないのかが不明です。
CIA(アメリカ)も MI6(イギリス)も、必死で探っています。

■秘密警察

秘密警察を持ち、タレこみ屋を増やすのも独裁者になるためには欠かせません。
独裁のプロになりたい方はこのことをお忘れなく。

モーフィアスは日本の「いただきます」「ごちそうさま」をザイオン共和国に導入しました。
食事の前に「いただきます」を言い忘れたら、罰金100ショクイク。
食事の後に「ごちそうさま」を言い忘れたら、罰金100ショクイク。
「いただきます」「ごちそうさま」制度に反対したものは、秘密警察につかまり、投獄されました。

モーフィアスは日本の箸もザイオン共和国に導入しました。
すべての小学校で、毎日1時間、箸の使い方を練習します。
すべての飲食店では、箸を使って食べることが義務化されました。
箸の使い方の検定試験があり、合格しないと就職できませんでした。
箸を使うのを拒否したものは、秘密警察につかまり、投獄されました。

モーフィアスはさらに、「食育キッズ」と呼ばれるタレこみグループを養成しました。
このグループは子どもからなり、
* 「いただきます」「ごちそうさま」を言い忘れた人
* いつまでたっても箸の使えない人
を秘密警察にチクる役割です。

■通貨

お気づきと思いますが、この国のお金の単位は「ショクイク」です。
100ショクイク札と50ショクイク札にはモーフィアスの顔が、
10ショクイク札には日本食育大学の校舎が、
1ショクイク札にはなんと、松宮園生の膝小僧が
印刷されています。

■宗教

宗教は独裁者にとってはすばらしい武器です。
しかしそれは両刃の剣でありまして、使い方を間違えると困ったことになります。
詳しく知りたい方には、「独裁エキスパート養成講座」の受講をおススメします。

さて、モーフィアスは「食育正教会」というものを作りました。
モーフィアス自身が教祖となり、全国各地に教会を建てました。
毎週日曜になると、
「いただきます」
「ごちそうさま」
をテーマにした賛美歌が流れます。
「食育バイブル」が作られ、信者全員に暗記が義務づけられましたが、何が書いてあるのかよく分からない本でした。
無理もありません。その正体は日本から送られてきた「食育白書」で、日本語のままでしたから。

■記念日

ザイオン共和国は、日本をまねて、毎月19日を「食育の日」としています。
で、何をしているかというと、軍隊パレードをしています。
独裁者は定期的に軍隊パレードをしなくてはなりません。
独裁の準備中の方は、パレードの準備も怠りなく。

■迎賓館

松宮園生はモーフィアス大総統の留学中の恩師ということで、ザイオン共和国に行けば国賓扱いです。
ただし、いちどもこの国を訪問したことがありません。
だって独裁者は怖いし。
気が変わって、突然処刑なんかされたらヤだし。
もし僕がザイオン共和国を訪問したとして、その最中にまたクーデターが起きたとしましょう。
新しい権力者は、ただちに僕をつかまえて死刑にするはずです。

くわばら、くわばら(←死語)。

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