松宮園生です。
(前回までのあらすじ)
アメリカでは fat-but-fit (ファット・バット・フィット。
ちょい本格派デブこそ健康! というスローガン)
という言葉が流行っている一方で、
ダイエット産業も活況を呈しています。
アメリカでヒットしている5種類のダイエットを、
日本の戦国大名になぞらえて紹介するシリーズです。
前回は「ウェイトウォッチャーズ」というダイエットを、
上杉謙信として紹介しました。
◆◆◆
今回は「サウスビーチ・ダイエット」。
戦国武将でいうと、武田信玄に該当します。
武田信玄は甲斐の国(山梨県)の大名です。
強い大名、というイメージがあります。
実際、武田信玄の軍隊は戦国武将のなかでも最も強いと言われました。
徳川家康なんかも、武田信玄との戦いにはほとんど勝つことができず、コテンパン(←死語)にやられています。
織田信長がもっとも恐れたライバルが、武田信玄です。
サウスビーチ・ダイエットも「グリセミック指数」という強力な軍隊で領土拡大にはげみます。
ほかのダイエットをコテンパン(←死語)にする勢いです。
2003年のことだったと思いますいが、フロリダ在住の心臓内科医が「ザ・サウスビーチ・ダイエット」(ロデール出版。ヘルスケアの領域では世界最大の出版社)という本のなかで自分の理論を発表しました。
そしたらこの本が売れに売れまして。
27週連続、全米売上1位だったそうです。
それ以来、サウスビーチ・ダイエットは世界的に知られるようになりました。
このダイエットは、
「良い炭水化物」「良い脂肪」
「悪い炭水化物」「悪い脂肪」
というものに分けて食事を考えます。
要するに、悪い炭水化物と悪い脂肪は食べない。
良い炭水化物と良い脂肪を食べる、ということです。
良い炭水化物とは、ゆっくり消化されて食後の血糖値を急激に上げない、つまりグリセミック指数(あのGI値のことです)の低い炭水化物食品のことを指します。
(グリセミック指数の低い炭水化物を選んで痩せるという『低インスリンダイエット』が、日本でも流行しましたね)
良い脂肪とは、特にオレイン酸が多いものを意味します。
悪い炭水化物とは、消化が早いために食後の血糖値が急激に上がる、グリセミック指数の高い炭水化物食品のことです。
悪い脂肪とは、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸のことを意味します。
しかし実際には「悪い炭水化物」「悪い脂肪」の食べもののは美味のものが多く、これを我慢するのはなかなか大変です。
そこでサウスビーチ・ダイエットでは
* まずはじめの2週間は「悪い炭水化物」「悪い脂肪」を徹底的に排除する
* その後、排除したものを徐々に「解禁」していく
という方法をとっています。
そのために3つのステップが用意されています。
第1ステップ:
悪い炭水化物・悪い脂肪を一切入れない食生活を2週間実施する。
我慢の2週間ですが、理論的にはこの時期に4kgから6kg痩せるそうです。
↓
第2ステップ:
炭水化物を解禁します。
第1ステップを終えた体は悪い炭水化物に依存しない体になっているそうで、この時点で少し「悪い炭水化物」も解禁するらしい。
↓
第3ステップ:
その食生活を維持します。
維持するために、「良い炭水化物」「良い脂肪」を考慮したメニューがたくさん発表されています。
そのメニューを実際に作ってみることで、料理のウデも上がるそうです。
◆◆◆
クラフトフーズという食品会社があります。
以前、「食の世界のスーパーパワー」シリーズで、世界最大の食品会社、ネスレのことを書きました。
(ネスレについてはここをクリック)
クラフトフーズは、ネスレに次いで世界で2番目に大きな食品会社です。
ネスレ同様、クラフトフーズもたくさんの商品を世に出しています。
日本でも知られているものをあげると、
* 甘いお菓子のオレオ
* クラッカーのリッツ
などがそうです。
そのクラフトフーズは、サウスビーチ・ダイエットにもとづいた食品を開発し、販売しています。
それにより、業界1位のネスレを追撃しようと思っています。
室町幕府の最後の将軍である足利義昭は、織田信長の野望を打ち砕きたいと思っています。
そのため、各地の戦国大名に
「信長追討令」
を発しました。
その最大中心となったのが武田信玄です。
クラフトフーズがサウスビーチ・ダイエットでネスレを追撃したいのと同様、足利義昭は武田信玄を使って織田信長を追撃したいと思っています。
足利義昭も武田信玄も織田信長を倒すことはできませんでしたが、クラフトフーズとサウスビーチ・ダイエットは今も戦国の真っただ中にいます。
(以下次号)