日本は夏休みですね。
オトナも自由研究ということで、近所のスーパー
マーケットの生鮮品売場を朝から晩まで観察
してみましょう。
果物売場の写真をとったり、野菜売場の絵を
書いたりしてみるのです。
どうなるでしょうか。
答。店員に襟首をつかまれて追い出されます。
ライバルの会社が、偵察にくるのを防いでいるんだそうです。
べつにいいじゃんね。
写真くらい撮らせろよ。絵くらい描かせろよ。
でも、こういうのにウルサイのはアメリカも同じ。
あのホールフーズ・マーケットもこのテの「観察行為」にはまったく寛大ではありません。
(ホールフーズ・マーケットに関してはここをクリック)
ホールフーズ・マーケットには、珍しい食材がよく並んでいます。
皆さんに紹介したいのに、写真を撮ろうとするとカラダのごついオニイサンがどこからともなく現れ、
「ヘイ、そこのバッド食育ボーイ。写真ノーノー。ノー写真プリーズ」
と叫ぶわけです。
ですので写真を撮るときにはオニイサンに見つからないようにこっそり、素早くやらなくちゃいかんのですが、それがまた難しくて。
焦れば焦るほど、ピントのボケた写真になってしまいます。
ではありますが、なかには「つわもの」もおりまして、そういう人は監視の目を盗んで見事な写真を撮るんですよね。
このあいだ和歌山県の知り合い(食品メーカーの社長さん)がシアトルに来まして、ホールフーズ・マーケットに行きました。
そのときに彼の撮った写真が後日メールで送られてきて、開いてみて驚きました。
画像の多さにびっくり。バレずによくこんなに撮れたなあ。
画像がしっかりしているのにもびっくり。監視がいつ現れるか知れないというのに、よく焦らずに撮れたなあ。
その写真のひとつを、載せておきますね。
…それはいいんだけど。
和歌山県の社長さんから送られてきたメール、本文がなかなか挑発的でした。
こんな内容です。
◆◆◆
食育プロダクション(株)
松宮社長(でも社員ゼロ)殿。
毎度お世話んなっとります。
先日わてがバツイチの娘を連れてシアトルにお邪魔したとき、ヒマなくせに多忙なフリをする松宮君のみえすいた演技にはたいへん感心感心。
シアトル・マリナーズのイチローとはひそかに親友なんだよねー、と娘の前で豪語されとりましたが、いざとなるといろいろ理由をこじつけて、とうとう紹介してくれへんかったね。
(そもそもイチローの話をしても娘はなびきまへんで)
「あの人かわいそうな人なんだから、言ってること真に受けちゃだめよ。そっとしてあげましょうよ」
という娘の言葉に、得心がいっております。
優しい娘に育ちましたわ。
娘はバツイチやし痩せとりますが、男を見る目は肥えております。
ま、アンタにはちょっと無理や思いますが、邪魔はしまへんので、娘に近づきたいんやったらご随意にやんなはれ。
そんな松宮君でしたが、おかげさんで、人のふり見てわがふり直せというか、他山の石というか、勉強させてもらいましたわ。
海外出張ゆうんは、それなりに意義ありますなあ。
あらためて御礼申しあげます。
松宮君がおるにも関わらず、シアトルはいい街やね。
ところで、ウチの社員(推定29名)に読ませようと思い、出張報告書を作ってみましたので、添付いたします。
松宮君も虚しく合コンに明け暮れるのもほどほどに、たまにはわての報告書を読み、残り少ない人生についてマジメに考えてみたらよろしいな。
アンタにも幸せになる権利は、たぶんあるやろし。
今後ともよろしく頼んますさかいにな。
グローバル超ウルトラ美味食品(株)
代表取締役、右大臣進一。
◆◆◆
「なんだこの手紙は。失敬(←死語)な!」
怒りにまかせて手紙をベリベリと引きちぎりました。
いや待てよ。
よく考えたらそれは手紙ではなくメールだったわけで。
ということは、僕はいったい何を引きちぎったの?
(続きません)