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2007.07.06 01:09

小判大介の元カノ 前編

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松宮園生です。

松宮園生にはテケテケ村に舎弟がおります。
小判大介という名前です。
ふだんは結婚しており、イチゴ農業をしてます。
ふだんは結婚してイチゴ農業、とわざわざ書くということは、いざというときにはそうじゃないのか、と思いませんか?
いざというときにも結婚してイチゴ農業です。

(参考記事)
農家の嫁と山羊のメリー 前編
農家の嫁と山羊のメリー 後編

結婚してイチゴ農業を始める前は、東京でふつうのサラリーマンをしていました。
大介はサラリーマンとしての給料は安かったのですが、いくぶん株式投資の才能があったおかげで、暮らしに苦労することはあまりなかったようです。
独身時代は合コンにも行きましたし、ごくたまにはモテたそうです。
勝負パンツとしてちゃんと新しいものを準備するだけの余裕もありました。

いちど履いた勝負パンツは、「勝ち負け」にかかわらず、2度と勝負には使わない。というのが彼の美学だったようです。
それが、パンツに対する彼のこだわりでした。
ただし、「勝負」には2度と使いませんが、もったいないので「ふだん履き」には使っていました。

◆◆◆

これは彼が妻のゆかりさんに出会う前につきあっていた、元カノの話です。

まだ松宮が東京のテケテケ商事でメキマンと闘っていたころ、松宮のアパートにやってきた大介からある相談を受けました。
こんな相談です。

「じつは師匠」大介は顔を赤くして言いました。「恋に落ちまして」

それを聞いて、松宮は大介にも渡そうとしていたテキーラのグラスを、引っこめました。
「そうか。それはよかったな。若いやつは若いだけが取り柄だからな。で、相手は人間か。性別は女か」
持ち帰り作戦(詳細はこちら)に失敗続きの松宮師匠の返事は、冷やかです。

「相手はですね」舞い上がる大介には、師匠の皮肉が通じません。「人間の女っす。5歳下っす。福岡生まれ福岡育ち。スポーツをたしなみホラーを愛でるお嬢さんです」
「ふーん。ホラーね」
「ですが師匠」大介の顔がここで曇りました。「こんど彼女の親父さんに会うんですけど、怖くて怖くて」
「ナヌ、結婚するのか?」
「いちおう、そう思ってます」
「美人か?」
「そりゃあもう。美人です」
「芸能人だと誰に似てる」
「観月ありさに似てます」
「そ、そうなのか。もうちょっとイマドキな名前を出すかと思ったが、まあいい。観月ありさもたいへんな美人だからな。姉か妹はいるのか」
「妹が2人います」

「そうかそうか。まあ飲め」松宮はうれしそうに、いったんひっこめたテキーラのグラスを大介に手渡しました。

それを受けとった大介が心配そうに言いました。「でも師匠、そんなことより彼女の親父さんの話なんですが」
「そんなことより観月ありさの2人の妹はいまどこにいるんだ」
「彼女の親父さんの話を先に聞いてください。じゃないと紹介しませんよ」
「…しょうがねえ。早く話せ」

◆◆◆

大介の話では、彼女の実家はどうやら食育一家のようでした。
それも、まるでブルーチーズやカラスミのような、濃厚な食育一家だというのです。

たとえばまだ観月ありさが家族と九州に住んでいたころ…

(以下次号)

 

 

 

 

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