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2007.06.23 03:44

ホットドッグとおばあさん

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◆◆◆

チーフの松宮園生です。

早朝のアンカレッジ空港の出発ロビーでこれを書いてます。
(日記をアップするのはもっと後になると思いますが)

アラスカでいちばん大きな都市はアンカレッジです。

大きいつっても、人口30万人程度。
日本の都道府県の県庁所在地の人口ランキングにアンカレッジが「参戦」したら、48都市中、30位くらいです。
那覇市(沖縄県)とか盛岡市(岩手県)とかと同じくらいです。

人口30万人程度、つっても、アラスカ州全体の人口が60万人くらいですので、その半分がアンカレッジに住んでいることになります。
残りの30万人は、広大なアラスカの大地に「散らばって」います。

この散らばっている30万人にとって、アンカレッジは
「大都会」「人が多すぎて住みにくいところ」
なんだそうで。
アンカレッジの南数百キロのところににピーターズバーグという、住民が3000人の小さな町があるのですが(そんな町のくせに、生意気にも空港があってジェット機が離着陸します)、そこに住んでいる知り合いがこのあいだ、
「ここ(ピーターズバーグ)も人口が増えて住みにくくなったよ。すっかり都会になっちまった。そろそろ田舎に引っ越そうと思うんだけど」
てなことをほざいていました。

話を戻しますが、アンカレッジ空港で売っているホットドッグはまずい。
パンはぼそぼそしてるし、ソーセージもイマイチ。
うーむ。
これを書いている今は朝の6時半。
ほぼ白夜のせいで外は真昼のように明るいし、早朝だというのに空港ロビーは人だかりがしています(年配のカップルが多い)。
にも関わらず、カフェテリアとかはどこもまだ開いてなくて、唯一売っていたのがこのホットドッグでした。

というわけで、長年の悪友である流しの料理人ラザフォードから聞いたホットドッグの話を思い出したので紹介します。

◆◆◆

ラザフォード自身はアメリカ生まれですが、彼の母方の祖母はちょっと気取った感じのイギリス人でした。
祖母と孫の交流は年に2回くらいありました。
夏は祖母がアメリカを訪れてきましたし、冬はラザフォードがイギリスを訪問していました。

ラザフォードが10歳のころの夏。
事情は忘れましたが、祖母と2人でホットドッグを食べることになりました。

イギリス人である祖母は、ホットドッグを食べたことがありませんでした。
しかも彼女は、ホットドッグという名前から何やら勘違いをしていたらしく、
「犬を食べるなんて、野蛮な話だこと」
と眉をしかめて言っていたそうです。

それでも、アメリカ人の「伝統食」といわれているホットドッグを、いちどは経験しておこうと思ったのでしょう。
あまり浮かない顔をしながらも、ホットドッグを2つ買いました。
1つは孫のラザフォードの分、もう1つは自分の分です。

2人は公園のベンチに腰かけました。
自分のホットドッグの袋を開けたとたん、祖母の顔が赤くなりました。
彼女はラザフォードに言いました。
「あんたのホットドッグは、どこの肉だったの?」

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