食育の世界でなにかしてみたい人、活躍してみたい人、必見!
人気「野菜ソムリエ」と「プロダクション・チーフ」が
食育の世界にご案内します。
◆◆◆
チーフの松宮園生です。
(前回までのあらすじ)
国産の野菜を納める契約をしていた得意先に中国産の野菜を黙って納めようとしたアグリドラゴン社。
何も知らないガングロ葉竹さんがアグリドラゴンに入社したのは、それがバレて大騒ぎになった当日でした。
しかも責任者にされてしまった…
◆◆◆
中国産の野菜って、いいのか悪いのか。
マスコミの報道では
「中国産の野菜は農薬まみれ」
「しかもその農薬は日本で禁止されている種類のもの」
「農薬のみならず、近所にあるなにかの工場が有害重金属を垂れ流し、土地を汚染している」
というセンセーショナルな報道が主流です。
一方、農産物の流通に携わっている「業界人」に話を聞くと、
「そうなんだよ、中国の農業はひどいもんだ」
という人と、
「たしかに昔はひどかったが、あれから大きく変わったよ。今は大丈夫だよ」
という人とで意見分かれてます。
どっちが正しいのか…。
たぶんどちらも正しくて、
ダメな畑(地域)もあれば、ちゃんとしてる畑(地域)もあれば、
昔はひどかったけど今は改善努力中の畑(地域)もあるのでしょう。
だって中国って、凄い人口と広大な国土の国です。
いろんな地域があって、いろいろとバラバラなはずです。
ま、いずれにせよ、アグリドラゴンは得意先に国産野菜を納める契約をしている以上、国産野菜を納めなければなりません。
中国産がよい・悪いとは関係のない話です。
◆◆◆
葉竹さんは関係する社員を集めて事件の説明をし、あわせて「契約を守る」ことの大切さを強調しました。
いきなり雷を落とすテもあったのですが、なぜかそういう気にもなれず。
ニコニコして彼の訓示を聞いている色白の若い社員をみながら、
「こりゃ時間がかかりそうだなあ」
とつぶやく葉竹さんでした。
中国産の野菜が納められていたことは、担当の社員も知りませんでした。
社外のコンサルタントに仕入を任せていたそうです。
それも、ほとんど丸投げ状態で、コンサルタントのいうことを鵜呑みにしていたようです。
そういった仕事はほったらかしで、このニコニコ若社員、コンピューターにはりつき、会社のホームページをかっこよくしてアクセスを増やすことばかり燃えていたようです。
「丸投げの鵜呑みはだめだよ。仕事の基本じゃねーか」
葉竹さんはたしなめましたが、分かっているのかいないのか。
ニコニコしてうなずくばかりです。
その翌日、葉竹さんは中国産野菜でごまかそうとしたにっくきコンサルタントを呼びつけました。
どんなやつだろう…。
ふてえ野郎だ(←死語)。
たっぷりお灸をすえてやるぜ(←死語)。
とはいいながら、なぜだか自分でも分かりませんでしたが、朝から嫌な予感がしていました。
午後になり、「悪玉」コンサルタントがやって来ました。
白髪頭のその人物は、葉竹さん同様に色黒で、ふてぶてしい顔をしていました。
お互いの目が合った瞬間、葉竹さんと悪玉コンサルタントは同時に叫びました。
「き、貴様か!」
嫌な予感は当たりました。。
葉竹さんは、体内でアドレナリン濃度が急上昇する音を、たしかに聞きました。
この2人、30年来の敵同士だったのでした。
(以下次号)
追伸。
「貴」と「様」って、ともに相手をうやまってる言葉なのに、合体したらなんで意味が180度変わるんでしょうね?
追伸その2。
アドレナリン? アナドレリン?