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2007.05.19 01:19

「寿司ポリス」ストーリー (後編)

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◆◆◆

チーフの松宮園生です。

前編」を読みたい方はコチラ
中編」はコチラ

「寿司ポリス」という言葉じたいは農林水産省の言葉ではありません。
たしかワシントンポスト紙の記者が言った言葉です。
(記憶がウロですけど)

言葉とは恐ろしいものです。
寿司ポリスなんてガイジンに言われたおかげで農林水産省は国内外から火炎放射を浴びました。
気の毒に、提案をしただけのつもりが、まるで犯罪者扱い。
それも中途半端な小物の犯罪者扱いで、まるで「痴漢疑惑な大学教授」と同じ程度に「そこそこ悪い」悪者になってしまいました。

あれから数ヶ月。
この話はなくなったのでしょうか?

友人がネットワークを駆使して捜査をすすめたところでは、
ひょっとしたら舞台裏でこういう会話がなされたかもしれません。

<シーン1 議員会館>
農林水産省(以下「農」)「先生、やっちゃいましたねえ。非難ごうごうっス。どうしましょ。もうやめますか」
政治家(以下「政」)「ばかもん。お前は日本文化をなんだと思っとるんだ。そう簡単に引き下がれるか」
農「そんなこと言ったって、寿司ポリスなんて言われてしまっては、もうダメすよ。先生の次の選挙もヤバくないスか?」
政「あれはお前が悪い。ワシは正しい真面目な日本食屋を守れと言っただけだ。ニセモノをやっつけろとは言っとらん。世間にちゃんと説明して誤解を解け」
農「そ、そんな?」
政「とにかく世間の誤解を解け。なんとかしろ」

<シーン2 霞が関>
農「困ったなあ。先生も勝手だよなあ。どうしよう。…そうだ、有識者会議を開いて学者さんたちにダメ出ししてもらおう。そしたら先生も諦めてくれるんじゃね?
有識者といういのは、その方面に深い見識をもった人のことをいいます」
(アンタ、だれに説明してんの?)

<シーン3 有識者会議>
農「みんな集まってくれてありがと。そういうわけでさ、政治家の先生の顔もたてながら丸く収めたいんだけど、いい知恵ない?」
有識者(以下「有」)「そんなの簡単さ。責任転嫁すればいいのさ」
農「責任転嫁?」
有「こうするんだ。(声を低くして)ひそひそひそひそ」
農「(顔を輝かせて)なるほど。そのテがあるじゃんよ」

…なんてヤリトリがあったのかどうか知りませんが、先々月(3月)に農林水産省はウェブサイトでこんな中間発表をしました
(このリンク、PDFファイルが開きますので、携帯のかたはゴメンナサイ、あきらめてください)

内容を僕なりに解釈したところ、現代語でデフォルメ要約するとこんな感じです。
「はーい国民のみなさん。
日本の文化が海外でもきちんと守られることは大事なことですよね?
日本人はコーラぶっかけうどんを食べてる、なんて思われたくないでしょ?
みんなにはいろいろ言われたけどさあ、政府としてはそこんところを強調したいんだよね。
だってそうじゃん。
イタリアだって、タイだって、似たようなことやってるんだよ。
なんでオレだけ文句言われなあかんの?
でも有識者会議で学者さんたちに言われたんだ。寿司ポリスなんて乱暴なことはやめとけってね。
まあ、そうかもね。
そこでだ、ものは相談だけど、今後は民間のボランティア団体に寿司ポリスをやってもらいたいんだ。
民間が自分らの判断で好きにやるぶんには批判とか出ないと思うんだ。
どうだろう、われこそはと思うボランティア団体はぜひ日本食のために立ち上がってくんね?
おれたち政府は口出ししねーと思うし。
民間の自発的な愛国心に期待、つーことで。
あとは任せた! 頼むわ」

…というわけで、いつのまにか寿司ポリスは民間のボランティア団体の役目ということに決まってしまうみたいです。

(「寿司ポリス」ストーリー 終わり)

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