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食育の世界で活躍してみたい人、必見!
人気「野菜ソムリエ」と「プロダクション・チーフ」が
食育の世界にご案内します。
◆◆◆
チーフの松宮園生です。
(前回までのあらすじ)
21世紀の世界にありながら、あまりにイナカであるために今も「江戸か」とツッコミたくなるような生活をしているテケテケ村。
忍者もいたりします。
それなのになぜか村ではサプリメントを作っています。
マツオ少年は携帯電話を持っています。
そのマツオ少年ですが、長老に言われてある日ふらりとアメリカに旅に出ました。
◆◆◆
ロサンゼルス空港に到着したマツオ少年。
とりあえずさっさと入国手続きを済ませ、ハーツレンタカーでフォードのエクスプローラというわりと大型のクルマを借りました。
(ハーツは米国最大手のレンタカー会社です)
「さてどこに行こうか」
路肩にクルマをとめてマツオ少年は考えました。
そりゃそうですね。ノーヒントでカリフォルニアに来たわけですから。
持参した「地球の歩き方」を読んでも、さっぱり何も出てきません。
そのとき、あるニオイがただよってきました。
サプリメントのニオイです!
鼻のきく野性児マツオ少年は、ニオイがどこから来ているのか、だいたいの方向と距離がわかりました。
で、さっそくそこに GO!
着いたところは、世界最大の自然食品店、ホールフーズ・マーケットです。
マツオ少年もテケテケ村でサプリ修行をしていただけのことはあり、この店の名前だけは聞いたことがありました。
なかに入ると、少年は野菜売場も無視、寿司コーナーにも目をむけずに、サプリメント売場に直行しました。
ニオイの元が、ここにありました。
◆◆◆
ホールフーズマーケットは自然食品店ですが、程度のよいサプリメントも多数取り揃え、皆様をお待ちしております。
(セールスマンか)
マツオは適当に10品ほど買いました。
自分でも飲むつもりですが、どんなメーカーが作っているのかとか、どんな作り方をしているのかとか、いろいろ調べてみたかったからです。
選んでいるときに少し驚いたことがありました。
サプリメントの種類が、細かいのです。
日本で聞いたこともないサプリメントももちろんありました。
でもそれはまあ、国が違えば品物が違うのは想像がつくので、驚くにはあたりません。
そうではなくて、マツオが驚いたのは、
たとえばマグネシウム。
ミネラルの一種です。おそらくカルシウムの次にメジャーなミネラルでしょう。
そのマグネシウムですが、日本ではたいてい「マグネシウム」として売っています。
原料のマグネシウムにはいろいろありますが、商品としては「マグネシウム」一本です。
ここでは違いました。
「酸化マグネシウム」
「硫酸マグネシウム」
「アスパラギン酸マグネシウム」
などの区別がありました。
それぞれ別々の品物として売っているのです。
つまり、マグネシウムを買いにきたお客さんは、
酸化マグネシウムを選ぶのか
硫酸マグネシウムを選ぶのか
アスパラギン酸マグネシウムを選ぶのか
を自分で決めなければならないのでした。
逆にいうと、アメリカ人でサプリメントを買う人は、そういうことを
「自分で決めている」
わけですね。
「なんだ、そんなの店員に聞いて決めればいいじゃん」
と思うかたもいらっしゃるでしょう。
「すみませーん。ボク、胃腸が弱いので下痢しにくいマグネシウムを選びたいんだけど、どの品物がいいですかあ?」
(註。マグネシウムは重要なサプリメントですが、人によっては量が多いと下痢をします)
聞くほうは気軽に質問するんですけど、店員がどう答えるかはビミョーです。
というのは、答え方を間違えると法律違反になるからです。
このへんの詳しい話は後日、します。
◆◆◆
ホールフーズで購入した品物を、マツオはしげしげと眺めました。
とくにラベルを。
ラベルの書き方は細かい法律が複雑にからんでいるので、カンペキなラベルを書くのはけっこう大変なのです。
ラベルを読んで、アラさがしをするのがマツオを含むテケテケ村民の趣味でした。
しかし敵もさるもの、なかなか尻尾を出しません。
感心したマツオは、サプリメントの製造元を訪問しようと思いました。
ラベルの下のほうに、問合わせの電話番号が載っています。
初めての英語の電話です。
ドキドキしながらマツオが携帯電話を開こうとしたとき…
電話が鳴りました。
「ハロー」江戸譲二の声でした。「アナタ、そんなところに電話してもダメネ」
「えっ、なんで行動がわかったの?」
「アナタの行動、読めるネ。ラベルに載ってる製造元は、ホントの製造元じゃないヨ」
「えっ、そうなの?」
「ホントの製造元を知りたかったら…」
(以下次号)