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食育の世界で活躍してみたい人、必見!
人気「野菜ソムリエ」と「プロダクション・チーフ」が
食育の世界にご案内します。
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チーフの松宮園生です。
(前回のあらすじ)
使えない室長までもが逃げ去ったテケテケ商事。使えない人がいなくなったんなら返ってよかったじゃん、と思うヒマもなく、メキマンの影が忍び寄る…
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バナナは「大量生産・大量消費」型の果物です。
レモンやグレープフルーツも同様です。
バナナは、海外の産地(台湾とかフィリピンとか中南米とか)から運ばれるときは、巨大なコンテナ船でやってきます。
コンテナ船はどのくらい大きいかというと、
船体の重さは3万トン。
長さ120メートル。
高層ビルが横倒しになった感じです。
意味不明ですが、この船のBMIを計算してみましょう。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)ですので、
30,000,000÷120÷120=2083
つまり、この船は BMI が2083。
メチャクチャ肥満です。
ひょっとしたら確実にメタボです。
この巨大なメタボ船は、多いときは 1000個ちかいコンテナを運んでいます。
1個1個のコンテナは学校の教室3つ分くらいの大きさで、そのなかに箱詰めバナナが満載されています。
気が遠くなるような数のバナナが、巨大なコンテナ船のなかに積み込まれているわけです。
船を荷物で満載することを、貿易用語で「満船」といいます。
満船となったバナナ船が何隻も何隻も、次々と日本にやってきます。
横浜とか神戸とか名古屋とか、大きな港の埠頭あたりに遊びにいくと、こういう巨大なバナナ船が荷おろしをしているところを見れることがあります。
あの船がバナナでいっぱいになっているかと思うと、日本人の胃袋の闇というか、大きさを実感しますね。
まさに食料自給率40パーセントの国です。
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メキマン上陸。
おおぜいの社員が逃げてしまったテケテケ商事ですが、忠誠心の強い数名の社員は逃げずに居残りました。
メキマン上陸の知らせを受け、テケテケ社長はただちに居残った社員を集めて作戦会議をしました。
作戦会議で決まったことは以下です。
社員はふだんどおりの仕事を続けること。
松宮(僕)はキトキト物産の調査を続けること。社員に知られているので、もはやゴクヒ調査ではなくなったが、肩書は相変わらず「ゴクヒ調査課長」のまま変えないこと。
テケテケ社長はウルトラ警備隊またはガッチャマンに救援を求めること。
有意義な会議でしたが、残念なことがひとつありました。
「メキマンの正体を教えてください。人間ですか? 怪獣かなにかですか? なぜ我々をねらっているのですか?」
僕のこの質問に、誰も答えてくれませんでした。
みんな、頬を染めて下を向き、もじもじそわそわするばかり。
というわけで、僕はフラストレーションを抱えつつ、次の行楽地、静岡に移動しました。
出がけに社長の執務室をのぞくと、テケテケ社長はウルトラ警備隊やガッチャマンの電話番号を調べるためにタウンページと格闘していました。
我々は無言で固い握手を交わし、それぞれの任務にとりかかったのでありました。
◆◆◆
最新の情報によると、横浜に上陸したメキマンは時速500メートルというゆっくりした速さで東京に向かっているようでした。
ゆっくりとはいえ、本気になったカタツムリより、かなり早いスピードです。
時速500メートルということは、電車に乗ったわけではないらしい。
このスピードだと、メキマンが東京に到着するより先に僕の調査は完了します。
よっしゃ。
何がよっしゃなのか分からないけど、ガッツポーズ(←死語?)をする僕。
メキマンもそれを察したのか、なんと僕の携帯に牽制メールを打ってきました。
差出人:メキマン
件名:はじめましてメキマンです
本文:いつもお世話になりありがとうございます。例の件ですが、その後の状況はいかがでしょうか? そろそろ調査を中止していただきたく、ご検討よろしくお願いいたします。
なかなか礼儀をわきまえた文面です。
そのとき僕はすでに静岡・神戸の視察を終え、最後の訪問先、松山にむかう急行列車に乗っていました。
メキマンが東京に着くのが早いか。
僕がキトキト物産松山支店の偵察を終えるのが早いか。
「まあ、勝てそうだな…」
時計をみてつぶやく松宮。
僕は後ろに流れる景色を見ながら少し考えました。
それから決心して、メキマンに返事メールを書きました。
(以下次号)