食育の世界で活躍してみたい人、必見!
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◆◆◆
チーフの松宮園生です。
知り合いの若者がテケテケ村で農業を始めました。
テケテケ村はサプリメントで村おこしをしているところですが、もともとは農村地帯ですし、今でも農業はさかんです。
(テケテケ村については、ここをクリック)
その若者の名前は、小判大介といいました。
小判君がテケテケ村で始めたのは、イチゴのハウス栽培です。
ついでに山羊を一匹、飼い、メリーというベタな名前をつけました。
彼は農業を始めると同時に結婚するという「離れ業」をやってのけました。
なぜこれが「離れ業」なのかというと…。
農業を始める、ということは、サラリーマン(会社勤め)をやめて独立するということです。
どんな仕事でも、独立した当初は何かとたいへんですので、たいていの人はそのタイミングで結婚することはありません。
仕事が軌道にのって、家族を持てるようになったら結婚する、というのが、まあ普通ですよね。
くわえて、農業は「辛く苦しい仕事だ」という一般のイメージが強いので、都会の親たちは自分たちの娘が農家と結婚するのを喜ばない傾向にあります。
これは、就農センターの人たちであったり、農業をしている方々の一部が、
「農業は辛く苦しい仕事だ。お金にもならないし、異性にもモテない。だから覚悟のあるヤツ以外は来るな」
ということをあちこちで言いまわっているせいでもあります。
なぜ自分たちの仕事の悪口を言いまわるのか、その心理には納得できない部分がありますが、ここではその話をするのはやめておきます。
(就農センターの矛盾について知りたい方は、ここをクリック)
そういうわけで、
独立してすぐに結婚したこと
その仕事が世の親たちに不人気な、農業であること
という2つの理由により、小判君の結婚は「離れ業」だったのです。
愛の力ですね。
2人はふつうに恋愛をして、ふつうに結ばれたのですが、女性のほうの母親は案の定、2人の結婚にあまりいい顔をしませんでした。
とはいえそこは自由の国、日本。
社会的な慣習がどうであるかはさておき、法律上、当人同士が結婚しようと思えば、誰も止めることはできません。
◆◆◆
小判君が結婚したのは、旧姓、天道ゆかりさんという人です。
ゆかりさんの母親は未婚の母でした。
恋多き女性だったらしく、結婚する機会は何度もあったと思われるのですが、とうとう結婚しませんでした。
というわけで、ゆかりさんは自分の父親を知らないまま、母親に育てられました。
ゆかりさんはひとりっ子でした。
つまり、母ひとり、子ひとり、の親子だったわけです。
この母親は典型的な「風と共に去りぬ型」女性のタイプで、
東京の西銀座でアパレルショップを経営し、ふつうのサラリーマンよりも贅沢な暮しをしていました。
男性との交際が上手だったのもあり、資金の援助もときどき受けていたようです。
彼女は「子どもを支配したがる母親」のタイプでもあり、ゆかりさんの行動には細かく口をはさんでいました。
たとえば女が生きていくためには「ルックス」と「フェロモン」が欠かせない、というのが母親の持論で、
その信念のもとに、ゆかりさんを着せかえ人形のように扱おうとしました。
服も母親がボディコン(←死語)っぽいのを選び、着こなしも母親が決め、化粧品も母親が選び…。
でもゆかりさんは、自分の着たいものを着たい人でした。
思春期以降、ゆかりさんと母親が感情的に衝突することが多かったのも無理はありません。
ゆかりさんが小判君とさっさと結婚したのも、ひとつにはこの母親の支配から早く逃れたかった、というのがあったのかもしれません。
◆◆◆
ゆかりさんは結婚によって母親の支配から逃れたかったのでしょう。
当初、その意図は成功したように見えました。
母親の反対を押し切って結婚した結果、母親はしばらくのあいだ娘と会おうとしなかったからです。
しかし結婚してしばらくたったころ。
ゆかりさんの母親から電話がかかってきました。
夫婦の新居を見るために、テケテケ村までやってくるという電話でした。
(以下次号)
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◆◆◆
チーフの松宮園生です。
(前回のあらすじ)
へんてこりん(←死語)なメールを受けとり、ムカついたあまり途中で読むのをやめてしまった松宮でしたが、大人げないことをしました。
頭を冷やして再開することにしましょう。
以下、トモという女の子からのメールの続きです。
◆◆◆
年下のボーイフレンド、マークとは2人で住んでます。
マークは日系2世で、日本名はマサヒコだけど、本人はマークのほうが好きみたいです。
わたしたち2人とも、高級ベジタリアンのビーガンです。
ペスコの松宮さんとはきっと住む世界が違うの。
夕食の買物は、「ホールフーズマーケット」とか、「ブリストルファームズ」とか、「ワイルドオーツ」とかに行きます。
(松宮 註:これらの店についてはこちら)
ロサンゼルスのダウンタウンに「エラワン」という凝った自然食品店があるんですけど、ここは懲りすぎてチョット怖いです。
なんていうか、知らない宗教の儀式を受けに行くような気分になるんです。
あと、トレーダージョーには行きません。あまり雰囲気が好きじゃないので。
ホールフーズマーケット、ほんとに素敵なお店ですよね。
トモはホールフーズマーケットで総菜を買うのが好きです。
すごいたくさんの種類の総菜が並んでて、ぜんぶナチュラルな食材を調理したものばっかりで。
味も、日に日に良くなっているって感じです。
「昨日より今日のほうがおいしい」って、毎日思えるお店なんて、そんなにあるかしら?
大学を卒業したら結婚しようと話しています。
でも松宮さん。
トモはいますごく苦しいんです。
これからどうしようかなあって、思ってます。
マークの秘密を、見てしまいました。
パサデナからモントレーまで2人でドライブに行った帰り道、タイヤがパンクしました。
予備タイヤにつけかえるのに、トランクのなかをごそごそいじっていると…
「それ」がありました。
猟銃です。
ベジタリアンの世界では悪魔の道具と忌み嫌われている、猟銃です。
罪のない動物を、人間の楽しみだけのために撃つ、道具です。
それが、ここにあるんです。
マークの車のなかに。
トモは混乱しました。
マークは、ビーガンではなかったの?
ベジタリアンには2種類の人がいます。
ひとつは、動物性の食べ物からは健康を得られないと考え、植物性の食べ物だけを選択する人。
自己愛型ベジタリアンです。
もうひとつは、動物に苦痛を与えたくないと考え、植物性の食べ物だけを選択する人。
動物愛護型ベジタリアンです。
ビーガンは、その両方じゃなくちゃいけないの。
つまり、ビーガンは動物性の食べ物を食べないだけではなく、動物の殺生をしない人たちのはずなんです。
それなのに、猟銃がここに…。
マークが後ろに立っていたので、トモは心臓が止まりそうになりました。
マークは微笑みをうかべて言いました。
「驚かせてごめんねハニー。それ、ボクのじゃないんだ。友達から預かってほしいと言われてね」
でも銃身には大きな字で「MASAHIKO(マサヒコ)」と書いてあります。
「ああ、それね」トモの視線の先に気づいたマークは、早口で言いました。「友達の名前もマサヒコっていうんだ。偶然だよね。あはははは。いやいや、ホントにホント。偶然ってあるんだねえ。あはははは。こんど紹介するよ。あはははは」
マークの笑い声がむなしく空に消えていきます。
わたしたちはタイヤの取り換えが終わって走り出したあとも、口をきかずにその日をすごしました。
「メンドクサイ女だな」
運転中、マークがそうつぶやくのを聞いたような気がしましたが、たしかかどうかは分かりません。
(以下次号)
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チーフの松宮園生です。
こんな記事みつけました。
「バナナで嘘をついた男 逮捕」
JR山手線の電車内で見知らぬ女性に嘘をついたとして、警視庁品川署は24日、嘘つきの現行犯でワシントン州ベルビュー市在住の食育講師、マツミヤ・ソノー容疑者(年齢不詳)を逮捕した。
品川署によると、マツミヤ容疑者は山手線の電車のなかで、渋谷駅でたまたま乗りこんできた会社員のA子さん(28)に近づき、ハンドバッグのなかに手を入れながら、
「バナナはコンテナ船で運ばれてくるんだ」
と嘘をささやき続け、女性のハンドバックから財布を取り出し、現金2万円とパスモカードを抜き取ったという。
A子さんは品川駅で下車、ただちに駅員に通報し、マツミヤ容疑者はその場で逮捕された。
マツミヤ容疑者は、
「バナナはコンテナ船で運ばれると信じていた。違うなんで信じられない」
と供述しているという。
A子さんは青果会社に勤めているため、マツミヤ容疑者の嘘が分かった。
「知ったかぶりをして嘘をつくなんて許せない。女性の敵だ」
と怒りがおさまらない様子。
事情を聞いた周囲の女性からも、同様の声があがっている。
ドールやチキータの担当者によると、バナナはコンテナ船ではなく、バナナ専用に建造された「バナナ専用船」と呼ばれる大型の船に積まれて運ばれてくるのが普通だという。
マツミヤ容疑者は「食育プロダクション」というブログ上でも知ったかぶりをして同じ嘘をついている可能性があり、警視庁は余罪を追及している。
(食育新聞)
(この題名で笑ったあなた。年、バレてます)
(笑えなかったあなた。正常値です)
松宮園生です。
「食育かるた」を作ったことのある方、います?
僕は作ったこと、ないすね。
食育活動をしている方々って、講師とかのほかにどんな活動をしているのかなあ、と思ってカルク調べてみると、「食育かるた」を作っている団体さん、けっこう多いんですねえ。
ちょっと驚いています。
ちなみに「かるた」に該当する英単語はありません、僕が知るかぎり。
だもんで、
「かるたって、何?」
とガイジンに質問されたら大変困ります。
だもんで、そんな質問をされないように、毎日びくびく、おどおどしながら過ごしています。
(註: 松宮園生は泣く泣くアメリカ滞在中です)
さて今回は、「食育かるたの句」ランキングです。
旬(しゅん)ではありません、句(く)です。
句、つまり、読み手が読み上げる言葉のことです。
「犬も歩けば棒に当たる」
みたいなやつのことですね。
そのランキング。
その前に申し上げます。
「食育かるた」を作っている人たちはマジメに作っています。
子どもたちのために良かれと思って作っています。
日本の食をもっと豊かにしたいという熱い思いで作っています。
そのことを胸に刻んで、おちゃらけランキングをさせていただきます。
怒らないでください。
いじめないでください。
僕の苦手な○○○○を郵送しないでください。
◆◆◆
ここに紹介するのは、ホントにある食育かるたの句です。
まず最初は、
「えっ、これ、子どもにこれ説明するの? あたしが?」
ランキング。
(昇順ではなく降順になってます)
第5位: 伝統食スローフードと人は言う
第4位: 見直そう欧米型より日本食
第3位: 見直そう農村のよさと役割を
第2位: よく見てね確かな情報JAS表示
第1位: 論よりも証拠を見せるトレーサビリティ
(論評)
かるた遊びを終えた子どもから
「ママ、トレーサビリティってなあに?」
「JAS表示ってなあに?」
「農村の役割ってなあに?」
と天真爛漫に聞かれたときに撃沈しないよう、しっかり勉強しておきましょう。
次は、
「えっ、これ、食育の句なの?」
ランキング。
第3位: むじゅうりょくで おほしさまを たべたいな
第2位: ろぼっとが ごはんをつくるとき くるの
第1位: せいちょうを しずかにみまもる ふじのやま
(論評)
3位と2位の句は、マジでSFファンタジーの名作ですね。ちょっと癒されます。
1位に関しては、コメントに困りますので何も書かないことにします。
次は、
「何を言いたいのでしょうか?」
ランキング。
第4位: 温暖な気候をいかしたハウス栽培
第3位: 賞味期限切れたとたんに捨てられる
第2位: 真っ先に見るのは値段票
第1位: かれーらいす?らいすかれー?
(論評)
「で?」と言いたくなる名句の数々です。
次は、
「自己批判型かるた」
ランキング。
第2位: 輸入して食べ残している日本人
第1位: 日本人いつの間にやらコメ忘れ
(論評)
これ、作ったのは農林水産省系のお役所なんですけど、コメの減反政策をしてたのはあなた方では?
次は、
「くどくね?」
ランキング
第3位: ぬくもりを感じる食材地元産
第2位: もう少し上げようみんなで自給率
第1位: そらあかん六割輸入に頼ってちゃ
(論評)
日本の未来が心配で心配でしかたがない、という気持ちがよく表現されていますが、こうして並べると、くどいね。
次は、
「どこかで聞いたことあるような…」
ランキング。
第2位: 健康はサプリもあるけど野菜でね
第1位: ヨーグルト にゅうさんきんが いきている
(論評)
似たようなキャッチコピーのCM、ありませんでしたっけ?
次は、
「ビミョーにツッコミたくなる句」
ランキング。
第3位: ラーメンの しるははんぶん のこそうね
(→おいおい、ラーメン屋さんに聞こえたらコロサレルヨ)
第2位: ルックスも あたまもよくなる しょくじから
(→ルックス、という単語がかるたに登場するのはこれが史上はじめてでは?)
第1位: れんこんのあなから なにがみえるかな
(→なんでもいいです)
(論評)
ツッコミになっていません。
最後は、個人的にもっとも気に入った句の発表です。
↓
↓
れんこんは、ねっこじゃないよ くきがおおきくなったんだ
(論評)すがすがしいほどの字余りでございました。
つーか、初めて知りました。
今回はここまでとします。
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◆◆◆
チーフの松宮園生です。
酒場でのこと。
農家がひとり、暗い表情でビールを飲んでいました。
まっ昼間のことでもあり、酒場にはその農家しかいませんでした。
酒場の店主が話しかけてきました。
「あのさあ。ウチで飲んでくれるのは商売としちゃ、ありがたいんだけど、でもあんた、大丈夫? こんな天気のいい日に、こんなところで飲んでちゃいかんよ」
「話せば長いんだが」と、農家はため息をつきながら言いました。
「何か困ったことでも?」と、店主。
「聞いてくれるか?」
「いいとも」
農家は言いました。
「さっきまで牛の乳しぼりをしててね。ようやくバケツがいっぱいになったと思ったら、牛のやつ、左足でバケツをひっくり返しやがった」
「そりゃ災難だったね。でも昼間から飲んだくれるほど、ひどい出来事じゃないだろ?」
「いやいや続きがあるんだ」農家は言いました。「聞いてくれるか?」
「いいとも。で、それでどうなった?」
「牛の左足を、柱にくくりつけた」
「それで?」
「乳しぼりをやりなおした。ようやくバケツがいっぱいになったとたん、牛のやつ、今度は右足でひっくり返しやがった」
「またやったのか」
「またやったんだ」
「困った牛だね。でもそれだって、昼間から飲んだくれるほど、ひどい出来事じゃないだろ?」
「いやいや、まだ続きがあるんだ」農家は言いました。「聞いてくれるか?」
「もちろん。で、どんな続きなんだ?」
「牛の右足を、べつの柱にくくりつけた」
「それで?」
「もういちど乳しぼりをはじめた。やっとバケツがいっぱいになったんだが、あの牝牛め、まただよ、今度は尻尾をつかってバケツをひっくり返した」
「ふーむ」
「まだ続きがあるんだ。聞いてくれるか?」
「まだ続きがあるんだな?」
「ああ」農家は続けました。「尻尾をどこかにくくりつけたかったんだが、ロープが足りなくてね。自分のベルトをはずして尻尾を柱に結びつけた」
「ふむふむ」
「そのときなんだ。オレのパンツがずり落ちてね。そこにカミさんが入ってきたんだ」
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◆◆◆
チーフの松宮園生です。
近所のスーパーで
「エブリデー・ロープライス(EDLP)」
というキャッチフレーズを見たことはありませんか?
これは、
「いつ来店しても安いヨ。いつ来店しても、同じ値段ダヨ」
という意味のスローガンです。
季節によって値段を変えたりしないし、セールも行わない。
そのかわり、いつ来店しても同じ値段だ。
ということを表しています。
このキャッチフレーズ、気をつけてみてみると、日本のスーパーマーケットでも見かけることが少なくありません。
ポスターとか、ポップとかに書かれています。
この言葉「エブリデー・ロープライス(EDLP)」を世界で最初に始めたのが、「ウォールマート」という名前のスーパーマーケットです。
◆◆◆
ウォールマートは世界最大のスーパーマーケットです。アメリカの会社です。
世界で2番目に大きな会社でもあります。
年間の売上高は30兆円くらい。
30兆円なんて言われてもピンと来ませんね。
僕の小遣いと比べて多いのか少ないのか。
ちょっと数字比べをしてみましょう。
●日本のすべての農業会社・農家さん(酪農も含みます)の売上を合計すると、だいたい年間10兆円です。この3倍の金額を、ウォールマートは1社で売上げています。
●日本政府の国防予算はだぶん5兆円くらいです。ウォールマート1社の売上は、この6倍。
●すべての日本人が1年間に外食(レストラン)に支払うお金を合計すると、だいたい24兆円です。ウォールマートは1社でそれ以上を売上げています。
●東京都の1年間の予算はだいたい6兆円です。ウォールマートの売上は1社でこの5倍。
●もしあなたがウォールマートの経理部長だったら、銀行の預金通帳を見るとたとえばこんな桁数の数字が並んでいるわけです。
12,852,377,196,091
漢字で書くと、「十二兆八千五百二十三億七千七百十九万六千とび九十一円」。
(ただしこれはドルを円にした場合です。また、実際にはアメリカには預金通帳みたいなものはあまり使われていません)
日本では、イオンとイトーヨーカ堂が国内売上1位の座を競っています。
イオンはマイカルやジャスコを傘下に入れており、イトーヨーカ堂はセブンイレブンとグループを組んでいます。
この2社がどのくらいの大きさなのか、世界のスーパーマーケットのランキングをみてみましょう。
↓
(2005年の売上高ランキングです)
1位ウォールマート(アメリカ):30兆円
2位カルフール(フランス):10兆円
3位メトロ(ドイツ):7兆円
4位クローガー(アメリカ):6兆円
5位テスコ(イギリス):6兆円
…
9位イトーヨーカ堂:4兆円(ただしセブンイレブンなどを含む)
10位イオン:3兆円(ただしマイカルやジャスコなどを含む)
まあまあ、かな。
でもウォールマートやカルフールには遠く及ばないな。
なんて思われたことでしょう。
イオンもイトーヨーカ堂もこのへんのところをすごく気にしていますので、本人の前では言わないようにしましょう。
(本人って、誰?)
ウォールマートのような超巨大スーパーマーケットは日本市場を虎視眈々とねらっています。
彼らの侵入を防ぎたい日本のスーパー。
両者のあいだでさまざまな「戦い」が繰り返されています。
この「外国勢 vs 日本勢」のおもな戦いを、将棋の名人戦風に書くと、
先手(外国勢):フランスのカルフールが日本に進出
後手(日本勢):驚く
先手(外国勢):イギリスのテスコが日本のスーパー「つるかめ」に出資
後手(日本勢):カルフールの仕入れルートを妨害しようと頑張る
先手(外国勢):アメリカのウォールマートが日本のスーパー「西友」を子会社化
後手(日本勢):カルフールの仕入れルート妨害を続行
先手(外国勢):カルフール、日本から撤退。イオンにあとを任せる
後手(日本勢):ほっと胸をなでおろす
こうなっています。
これでお分かりかと思いますが、現在、西友スーパーはウォールマートの傘下に入っています。
◆◆◆
エブリデー・ロープライス(EDLP)。
いつ来店しても安いヨ。いつ来店しても、同じ値段ダヨ。
ウォールマートは商品が安くて人気があるのですが、社員の給料が安いことでも有名です。
「ウォールマート社員のみじめな苦労話」、ときどきメディアに取り上げられたりもします。
みなさんはどう思いますか?
品物が安くて質がよく買いやすい。その陰で、社員が安月給で泣いている。
そういう店の品物を、やっぱり買いますか?
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◆◆◆
チーフの松宮園生です。
このブログを始めてまもないころ、
「食育の資格講座って、似たような名前のものがいっぱいあります」
ということを書いたような気がしますが、また同じテーマで書きます。
資格の名前って、だいたいこんな構造になっています。
↓
○○アドバイザー
○○インストラクター
○○エキスパート
○○カウンセラー
○○クリエイター
○○コーディネーター
○○コンサルタント
○○コンシェルジュ
○○指導士
○○スペシャリスト
○○ソムリエ
○○ティーチャー
○○デザイナー
○○パートナー
○○プロデューサー
○○マイスター
○○ザ・グレート
この ○○ のところに
「フード」とか
「食育」とか
「雑穀」とか
「コンフィクショナリー」 (←お菓子のことです) とか
「ロハス」とか
「健康」とか
「村おこし」とか
「宴会芸」とか
「核兵器」とか
「メキマン」とか
好きな言葉を入れると、資格名が「いっちょ上がり」(←死語)です。
「食育」の場合、どうかというと、
食育アドバイザー (ありました)
食育インストラクター (ありました)
食育エキスパート (ありました)
食育カウンセラー (ありました)
食育クリエイター (空席です、たぶん)
食育コーディネーター (ありました)
食育コンサルタント (ありました)
食育コンシェルジュ (あると聞いていますが、未確認)
食育指導士 (ありました)
食育スペシャリスト (ありました)
食育ソムリエ (空席です、たぶん)
食育ティーチャー (空席です、たぶん)
食育デザイナー (ありました)
食育パートナー (あると聞いていますが、未確認)
食育プロデューサー (空席です、たぶん)
食育マイスター (空席です、たぶん)
食育ザ・グレート (たぶん、ずっと空席でしょう)
こんな感じで、資格講座が存在しています。
なんというか、
「人口100人の村に、よく似たカフェが10店もある」
みたいな感じがしてます。
むむむむむ。
ま、べつにいんだけど。
僕が文句をいう理由はとくにないよな。
◆◆◆
でも、そういう資格を取ってみたい人にとっては少しお気の毒かもしれません。
いったい、どれを選んだらいいのでしょうか?
皆さんのなかにも、すでにそういう資格を取られた方、いらっしゃいませんか?
もしいらっしゃったら、
「なぜその資格を選んだのか」
「資格をとったあとの感想」
を教えていただけるとうれしいです。
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◆◆◆
シニア・野菜ソムリエの遠山由美です。
ご無沙汰しておりました。
相変わらず野菜消費は減少を続けておりますが、野菜・果物の話を聴きたい
とおっしゃってくださるかたは、嬉しいことに、少しづつ増えてきています。
で…この4月から、JA静岡中央会さまにスポンサーになっていただき
週1回のラジオ生番組を持たせていただいてます。
「JA 旬の食卓 メモいらず」がそれ。
まあ…9分間という短いコーナーではありますが、しっかり取材して
「今食べないと、損しちゃいますよ?」という逸品をご紹介しております。
♪ 西から、浜名湖見えたらSBS 東から、箱根を越えたらSBS ♪
というわけで、火曜日の昼下がり、静岡県内および
静岡よりの愛知県や、静岡よりの神奈川県をドライブなさる際には
(静岡県よりの山梨県…ってのは無理でしょうかね。南アルプスは標高高いから)
ぜひ、SBSラジオの「ラブラジ」(←Love Radioの略です)
にダイヤルをあわせて下さいませ。
ご興味を抱いてくださる奇特なかたはコチラでご確認を。
http://www.digisbs.com/love/tue/
ちなみに…
メモいらず、とはメモする必要もないほど簡単なオリジナルレシピのご紹介。
簡単なのって…案外難しい。
料理好きが高じて、なぜか野菜ソムリエになってしまった遠山は
ついつい、複雑なら複雑なほど、その料理に萌え?になる傾向がありますので
苦労しております。
そのほか…食育も微妙な盛り上がりを見せておりまして…
食育プロダクション、しばらくお休みをいただいておりました。
食育の微妙な盛り上がり方につきましては
どうぞこの「食育プロデュース委員会」でご確認下さい。
さて本題でございます。
「ペプシ・キュウリ風味」発売だそうです。
その名も「ペプシアイスキューカンバー」。
発売日は6月12日。6月いっぱいの期間限定ですから
とりあえず試してみたい人も多く、結構売れるかもしれません。
なんでも「ほのかに香るキュウリの風味と、コーラならではの炭酸の刺激が絶妙なバランスの爽やかな味わい」なんだそうで。
唐突な感のある「キュウリ」ですが、一昨年は「レッド」昨年は「ブルー」を出しているので今年は「グリーン」ということだそうです。
ホウレンソウやブロッコリーではなく、キュウリが選ばれたのですね…
キュウリ…野菜ソムリエ的にはひとまず納得の選択ではあります。
キュウリの販促に一役かおう!と思ってくださったのなら、なおさら歓迎です。
「キュウリの香り成分」に関心を持っていただき
キュウリの新しい魅力に気がついていただけるのなら、という思いもあります。
が「味覚教育」を掲げる方々のご意見はどんなもんでしょ。
「甘いキュウリは許せん!」でしょうか。
実は…四葉(“スーヨー”と読みます)という
お漬物に最適な独特のキュウリ品種を作り続ける地区の近くに住む遠山。
畑でとれたてのキュウリを、ポキリ→ガブリ、という仕事も多く
そのポキリの際に立ちのぼるあま?い香りはメロンそっくりだと感じております。
少し時間がたつと、スイカの香りにも感じられます。
そりゃ、そうですね。キュウリもメロンもスイカもウリ科ですから。
三者に共通な成分を含有しているのでしょう。
カボチャもウリ科で…これも丸ごと1個のものに包丁を入れると
かすかにスイカのような、メロンのような香りがします。
(切って売っているものからは香りません)
地場の特産品として、地元では「キュウリソフト(クリーム)」作成計画が密かに進行しておりますし、過去キュウリのジュースレシピをご提案した経緯もございます。
(キュウリ&キウイ、とかキュウリ&梨 など、意外なおいしさです。
お試しあれ。)
そういえば、焼酎にキュウリ、ってありますよね。
カッパならずとも、コレを好きっていう人は案外多いもの。
「キュウリペプシ」の発想はこんなところからきているのかもしれません。
プリンにお醤油をかけるとウニの味…というのはよくききますが
ここ静岡では…キュウリにハチミツをかけるとメロンの味…といわれています…
(いえ…静岡とはいっても、中部のごく限られた地域限定の「いわれ」です。
なんといっても、静岡は日本一の「高級マスクメロン」の産地でもありますから
こんなことしてるのは、この地区だけかも…いえ、この地区どころかごく一部の
キュウリ栽培農家さんと、JA静岡市と私だけかも。
高級メロンの産地の皆様、ゴメンナサイ。)
そういえば少し前に「イチゴミルク味の魚肉ソーセージ」が売り出されたときにも
早速ためしてみましたが…飲み込むことすら困難でした…
「子供でも食べやすいように」とか「おやつ用に」とか
メーカーさんはおっしゃっていましたが
味覚教育の観点から大いに疑問ありだと感じました。
確かに味覚は個人の自由ですし
食に偏見を持っていては、新しいレシピも生まれないし
グローバルな世の中生きのびられないかもしれません。
が味覚は経験と学習により習得されるもの。
「おいしい」と感じるのは体が必要としている栄養素のサイン…
「マズイ」と感じるのは体が摂取を拒否している成分のサイン…
だと考えると、味覚は健康な体を作るうえで需要な役割を担っているのですね。
(ただ…おいしすぎて、食べすぎて、メタボ、となるとこれまた問題なわけで。
おいしいと健康の間には「脳」だの「心理」だの難しい問題が横たわっているのです)
こう考えると、味覚は個人の勝手ばかりとはいっていられません。
「正しい味覚」というものが存在することになります。
幼少期に「健康な体と味覚を結びつける訓練」をする必要が生じ
「味覚教育」が食育のひとつの分野となるわけです。
そういえば以前アメリカに行ったとき
「ダイエット・コーク・プラス」なるものをみつけました。
(おもしろかったので、カラのボトル、持って帰ってきて、手元にあります。)
のんでみたところ、普通のコークと変わらない…
栄養成分表示をみたところ
ビタミンB6、B12、ナイアシンといったビタミンB群とマグネシウム、亜鉛が強化されていました。
この秋にはアメリカでペプシコさんもビタミンB群とクロム入りの果実飲料を投入するとか。
確かに食育先進国のアメリカでは
学校付近の自動販売機には低脂肪ミルクと100%天然果汁のジュースと水しか入れてはならない、という法律のある州があるくらいですから
「不健康イメージ」の清涼飲料水メーカーさんは必死なのでしょう。
たかが清涼飲料水、されど清涼飲料水。
「味覚教育」「健康教育」。
この二つの観点から、これは十分食育の教材になるニュースなのでした…
なぜか、発売元のサントリーさんのサイトにはまだアップされていませんので
参照できるHPはありません。ごめんなさい。
(ところで…ニュース記事によって
「キュウリ味」のペプシ、としているところと
「キュウリ風味」のペプシ、としているところとがあります。
「味」と「風味」はちがうでしょ、と思う私は
…小姑っぽいでしょうか…キヲツケマス)
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◆◆◆
チーフの松宮園生です。
(注意:今回は少々カチンとくる内容ですけど、
何卒おつきあいくださいませ)
以前、ベジタリアンの階級社会について書きましたが、その続きです。
(ベジタリアンの階級社会についてはコチラをクリックしてください)
だいぶ前に受け取ったメールなのですが、
読めば読むほどムカムカするので、紹介します。
◆◆◆
松宮さんこんにちは。
パサデナに留学しているトモといいます。
大学生です。
高校のとき交換留学でサクラメントで半年過ごしました。
ほんとに素敵な半年間だと思いました。
日本に帰ってもアメリカが忘れられませんでした。
日本の大学には行かないことにしました。
パサデナのコミュニティカレッジに入学し、ふたたびアメリカに戻りました。
倉敷に同級生のボーイフレンドがいたんですけど。
でも別れました。
彼は背も高いし優しい人だったけど、ドメドメだったんです。
カリフォルニアのあの雰囲気を知ってしまったら、もう彼とはいられません。
松宮さんなら、この気持、分かりますよね?
a) 分かるひとはココをクリック
b) 分からないひとはココをクリック
◆◆◆
メールはここで終わっていました。
「なんだこれ」
僕はつぶやきました。
まあ、クリックするのを期待されているのは「分かるひと」のほうでしょうから、
a) 分かるひとはココをクリック
をクリックしてみることにしました。
(皆さんがクリックしても何も起きません)
でもホントはこのメールに少しムカついていました。
ヤマト男児をつかまえて「ドメドメ」と呼ぶとは何事か。
そんなヒコクミンはシケーですシケー。
いくつか隠語が出てきたので解説します。
パサデナ:カリフォルニア州の地名。(隠語じゃねえだろ)
サクラメント:同じくカリフォルニア州の地名。(これも隠語じゃねえだろ)
コミュニティカレッジ:地元の人たちのために開かれている大学。アメリカには多いです。(これも隠語じゃないじゃん)
ドメドメ:
これは隠語です。
家庭内暴力のことを「ドメスティック・バイオレンス」と呼ぶことがありますが、
「ドメスティック」というのは「家庭内」という意味です。
この言葉にはもう一つ、「国内的」という意味もあります。
「インターナショナル」(国際的)の反対語です。
「ドメスティック」のあたまの「ドメ」を2つ並べ、「ドメドメ」といいます。
ものすごく国内的だという意味。
オレ、最近ドメドメだよ。
というと、「最近、海外に縁がないなあ」というニュアンスになります。
話を戻します。
a) 分かるひとはココをクリック
をクリックしました。
すると、文章の続きが現れました。
◆◆◆
松宮さん、再びこんにちは。
やっぱり分かってくれたんですね。
さて、パサデナに住んでみたら、サクラメントよりもっと素敵なところでした。
ここに来て、「ロハス」というのをはじめて知りました。
パサデナはロハスの町なんです。
トモも、ここで
「ビーガン・ライフ」
というのを覚えました。
トモは今ではビーガンです。
松宮さんのベジタリアン階級制度でいうと、ビーガンは第4位の好位置につけていますね。
ペスコの松宮さん。トモと仲良くしたかったら早くビーガンに昇進してね。
ご存知でしょうか、ベジタリアンの語源って、野菜じゃないんです。
活力の源、というのが語源なんですよ。
トモのボーイフレンドは年下です。
日系2世のコで、日本名が「マサヒコ」なので、「まーくん」→「マーク」。
で、マークと呼ばれてます。
松宮さんは、なんて呼ばれているんですか?
「マツミヤ」さんだから、やっぱり「マーク」?
それともマイク?
どうせ、カッコつけた名前で呼ばれたいんでしょ?
帰国とかしたとき、
1) 「マーク・マツミヤ」なんて名刺に入れて、女のコに配ってるんじゃないの?
2) マクドナルドで、「店内でお召し上がりですか?」と聞かれて、「いや、to go で」なんて答えてるんじゃないの?
3) アメリカ帰りの日本人どうしで表参道を歩くとき、日本語で話せばいいのに、わざと英語で話しているんじゃないの?
4) お茶をこぼしたとき、「あちゃー」っていえばいいのに、「ウプス!」って言ってるんじゃないの?
5) 飯島愛が芸能界引退したのを知ってるくせに、「へーそうなの? 知らなかった。オレって浦島太郎になっちゃった」なんて、うれしそうに言ってるんじゃないの?
そういうの、10年たって思い出したら、死ぬほど恥ずかしいですよ。
◆◆◆
なんだこの人。
文章の途中ですが、やっぱりものすごくムカついたので、以下次号にします。
「to go」とか「ウプス」とかの解説も次号に回します。
(というわけで、以下次号)
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◆◆◆
チーフの松宮園生です。
(前回のあらすじ)
アグリドラゴンという勇ましい名前の会社に部長として就職したガングロ葉竹氏。
就任した初日、葉竹氏の歓迎会が催されました。
ほろ酔い加減でそろそろ誰かが裸踊りでもしそうな頃合いに(←昭和か)、突然トラブルが飛び込んできました。
売上の半分を占めるいちばんのお得意先から電話がかかってきて、
「おたくの商品は全部国産のはずだよな。それがなんだ、中国産のものが混じっているじゃないか。
どうなっているんだ。ただちに責任者が説明に来い。今すぐ来い。2時間以内に来い」
というものだったのです。
◆◆◆
就任初日とはいえ、責任者といえば葉竹氏しかいません。
葉竹氏は、ひとりでお得意先の事務所に向かいました。
呼びつけられたところは横浜の大黒埠頭にある物流倉庫です。
大黒埠頭というのは横浜港の一角にある埋立地で、貨物船がばんばん横づけするところです。
そのために物流倉庫も密集しています。
酔いもさめた葉竹氏がタクシーを降りてふと目をやると、夜であるにもかかわらず近くで大きなコンテナ船がバナナの荷降ろしをしているところでした。
暗がりに明かりをつけて荷降ろしをするコンテナ船は、まるでチョウチンアンコウのようです。
「横浜といえば、メキマンが上陸したって、いってたな…」
つぶやく葉竹氏。
ふいに甘酸っぱい気持ちがこみあげてきました。
「いやいや、自分には関係のないことだ」首を強く横に振り、甘酸っぱい感情をかき消すように、葉竹氏は早足で歩き始めます。
お得意先の事務所で、葉竹氏は飛んで火に入る夏の虫。
さんざんに絞られました。
「見ろよアンタ、これを」
広い倉庫の中。
先方の部長さん(わりと日焼け)が指さす先には段ボール箱が山積み。
ホウレンソウだのネギだのが入っています。
問題はその箱でした。
書かれている文字が、漢字だらけなのです。
みるからに、中国語です。
「これ全部、オタクから届いたんだよ」
「秋葉原からですか?」
「そのオタクじゃねえよ。アンタの会社から届いたっていってんだよ」
「はあ」
「ウチは日本の農家としかつきあっておりません、って言ってたよな、あんたのとこの若いの」
「はあ」
過去の事情を知らない葉竹氏には、「はあ」という以外に言葉がありませんでした。
「こういうのをね、羊頭狗肉(ようとうくにく)っていうんだよ」先方の部長さんは嫌味たっぷりに続けます。「またの名を、詐欺という」
「ヨートークニクって、なんですか? 学校、行ってないんで…」
「羊頭狗肉も知らねえのかよ。あきれた人だねあんた。それじゃ大学、受からんぞ」
「いや、ですから学校、行ってないんで…」
「羊頭狗肉ってのはな」その部長さんは言いました。「ヒツジ頭にイヌの体をしていることをいうんだ」
「はあ」
「またの名を、嘘つきという」
これ、口グセのようでした。
つーか部長さん、羊頭狗肉の説明、わけわかりません。
「とにかくだな」長々と説教をしたあと、その部長さんは言いました。「オタクの責任で、つっても秋葉原って意味じゃねえぞ。アンタの会社の責任で、これ全部回収すること。代わりの国産野菜をすぐに集めてくること」
そういうことになりました。
◆◆◆
翌朝、葉竹氏がこの取引を担当していた若手社員(色白)に事情を聞いてみると…
「なーんだ、そんなことだったんですかあ」
あっけらかんと、その社員は言いました。
「産地なんて、ぜんぜんチェックしてませんでしたあ。どこから中国産が混じったんでしょうかねえ? ま、たまには中国だっていいぢゃないですかあ。中華料理うまいし。バレなきゃ」
ひぇー!
葉竹氏はこころのなかで叫びました。
こころのなかでバンザイの姿勢もしました。
あまりのことに、怒りさえわいてきません。
この会社、アグリドラゴンは、モラルもなければ、責任者も不明な会社だったのでした。
(けっこう深刻な状態で、次号につづく)
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◆◆◆
チーフの松宮園生です。
このテーマを書くのは久しぶりです。
前回(その7)をご覧になりたい方はここをクリックしてください。
◆◆◆
食育の仕事に関連して、
日本にもあるようでないような、アメリカの職業の話です。
Health Educator (ヘルス・エデュケーター)
という職業があります。
就職活動中の学生さんにも人気の職種です。
その証拠に、
「ヘルス・エデュケーターになりたい人のための就職マニュアル本」
というのが本屋さんに置いてあります。
雑誌なんかで
「将来有望な職種トップ100」
という特集があると、たいがい上のほうにランキングされます。
米国労働省の試算では、ヘルス・エデュケーターの求人は毎年増加すると見られています。
現在、年間8千人くらいの求人があります。
つまり、毎年8千人の新規採用があるということです。
2010年にはこれが年間1万人を超えると言われています。
就職先はこんなところです(=こういうところが求人広告を出してます)。
* 自治体
* コミュニティ
* 「健康プログラム」を商品にしている企業(ベンダーと呼ばれます)
◆◆◆
ヘルス・エデュケーター。
無理やり日本語に直すと、
Health (ヘルス)= 健康
Educator (エデュケーター)= 教育者
ということで、
ひとよんで「健康教育者」。
なんかしっくりこない訳語だな…。
昭和の香りのするネーミングっつーか…。
しかしほかにグッとくる訳語、思いつかないし。
「健康指導士」という訳しかたもありますが、日本にはたしか「健康運動指導士」というホンチャンの資格があるので、この訳語ではごっちゃになってしまいますね。
ということで、仕方ねえ、翻訳はあきらめましょう。
カタカナのままで我慢しておくんなせえ。
◆◆◆
ヘルス・エデュケーターは、資格名ではありません。
仕事の名前です。
資格ではないので、知識とスキルさえあれば誰でもできる仕事です。
(ただし、CHS という名前の検定試験があり、この試験をパスすると就職に有利)
資格名ではないので、企業の求人広告のセリフは
「ヘルス・エデュケーターを募集します!」
ではありません。
仕事名ですので、
「ヘルス・エデュケーターのポスト空いてます。誰かやらない?」
という言いかたになります。
(この違い、なんとなくお分かりでしょうか?)
ヘルス・エデュケーターの仕事は、収入、悪くないです。
平均年収で4万2千ドルくらいだそうですので、日本円に換算すると500万円くらい。
アメリカの生活物価の水準を考えると、実際には日本で600?700万円くらいもらっている感覚に近いです。
◆◆◆
具体的になにをする仕事かというと…。
この国には「健康プログラム」を商品にしている企業がたくさんありまして、
会社や、自治体や、コミュニティなどに「健康プログラム」を売っています。
「健康プログラム」という商品は、多くの場合、
「仕組み」
「人材」
がセットになっています。
「仕組み」というのは、たとえば
* ヘルシーメニューを社員食堂で手軽に食べられる仕組み
* 自分の健康に社員がもっと関心を持つような仕組み
* 健康をテーマにしたいろんな社内イベント
「人材」というのは、たとえば
* ヘルシーメニューについての社員の質問に答える人材
* 自分の健康に社員が関心を持つような企画を実行する人材
* 社内イベントを実行する人材
です。
この「人材」の部分を担う人を
ヘルス・エデュケーター、ひとよんで健康教育者
というわけです。
したがってこんな仕事をします。
* 社員食堂のシェフを口説いてヘルシーメニューを作ってもらう
* 社内誌に記事を書く
* 社内で健康セミナーを開き、自分も講師をする
* 健康ポスターを作り、社内のあちこちに貼る
* 健康イベントの指揮監督をする
ここまでは、日本でいう「食育の仕事」のイメージに近いですね。
子供の食育ではなく、大人の食育ですけど。
こういう仕事がちゃんと
「求人広告に出る」
ように、日本もならないかなあ…。
ヘルス・エデュケーターの仕事には、さらにこういうのも含まれます。
* 会社が「健康プログラム」に来年もお金を出してくれるように、日頃から社長さんや重役をヨイショする
* 「健康プログラム」を支援する補助金を自治体が出す場合があり、その補助金を獲得するための申請書を書いたり、審査員の前でプレゼンテーションをしたりする
↑
このへんは、ヘルスケアというよりもビジネスマンの仕事に近いですね。
ま、ここまでやるんだったら、たしかに給料もよくないとね。
日本で言うと、
* 栄養士さんの仕事
* ライターの仕事
* 講師の仕事
* ポスターなどのツール制作の仕事(広告代理店や企画会社のような仕事)
* イベントの仕事
* ビジネスマンの仕事
を全部足して因数分解して微分して割って、よく練ってコショウをふって電子レンジで10分チンしたような感じでしょうか?
個人的には、
「プロフェッショナルな食育の仕事」
って、ひとつにはヘルス・エデュケーターみたいな形もありなんじゃないかなあ、と思います。
仕事の内容も面白そうだし。
年収だって悪くないし。
将来有望だっていうし。
今回はここまでとさせていただきます。松宮
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◆◆◆
チーフの松宮園生です。
(前回までのあらすじ)
21世紀の世界にありながら、あまりにイナカであるために今も「江戸か」とツッコミたくなるような生活をしているテケテケ村。
忍者もいたりします。
それなのになぜか村ではサプリメントを作っています。
マツオ少年は携帯電話を持っています。
そのマツオ少年ですが、長老に言われてある日ふらりとアメリカに旅に出ました。
◆◆◆
ロサンゼルス空港に到着したマツオ少年。
とりあえずさっさと入国手続きを済ませ、ハーツレンタカーでフォードのエクスプローラというわりと大型のクルマを借りました。
(ハーツは米国最大手のレンタカー会社です)
「さてどこに行こうか」
路肩にクルマをとめてマツオ少年は考えました。
そりゃそうですね。ノーヒントでカリフォルニアに来たわけですから。
持参した「地球の歩き方」を読んでも、さっぱり何も出てきません。
そのとき、あるニオイがただよってきました。
サプリメントのニオイです!
鼻のきく野性児マツオ少年は、ニオイがどこから来ているのか、だいたいの方向と距離がわかりました。
で、さっそくそこに GO!
着いたところは、世界最大の自然食品店、ホールフーズ・マーケットです。
マツオ少年もテケテケ村でサプリ修行をしていただけのことはあり、この店の名前だけは聞いたことがありました。
なかに入ると、少年は野菜売場も無視、寿司コーナーにも目をむけずに、サプリメント売場に直行しました。
ニオイの元が、ここにありました。
◆◆◆
ホールフーズマーケットは自然食品店ですが、程度のよいサプリメントも多数取り揃え、皆様をお待ちしております。
(セールスマンか)
マツオは適当に10品ほど買いました。
自分でも飲むつもりですが、どんなメーカーが作っているのかとか、どんな作り方をしているのかとか、いろいろ調べてみたかったからです。
選んでいるときに少し驚いたことがありました。
サプリメントの種類が、細かいのです。
日本で聞いたこともないサプリメントももちろんありました。
でもそれはまあ、国が違えば品物が違うのは想像がつくので、驚くにはあたりません。
そうではなくて、マツオが驚いたのは、
たとえばマグネシウム。
ミネラルの一種です。おそらくカルシウムの次にメジャーなミネラルでしょう。
そのマグネシウムですが、日本ではたいてい「マグネシウム」として売っています。
原料のマグネシウムにはいろいろありますが、商品としては「マグネシウム」一本です。
ここでは違いました。
「酸化マグネシウム」
「硫酸マグネシウム」
「アスパラギン酸マグネシウム」
などの区別がありました。
それぞれ別々の品物として売っているのです。
つまり、マグネシウムを買いにきたお客さんは、
酸化マグネシウムを選ぶのか
硫酸マグネシウムを選ぶのか
アスパラギン酸マグネシウムを選ぶのか
を自分で決めなければならないのでした。
逆にいうと、アメリカ人でサプリメントを買う人は、そういうことを
「自分で決めている」
わけですね。
「なんだ、そんなの店員に聞いて決めればいいじゃん」
と思うかたもいらっしゃるでしょう。
「すみませーん。ボク、胃腸が弱いので下痢しにくいマグネシウムを選びたいんだけど、どの品物がいいですかあ?」
(註。マグネシウムは重要なサプリメントですが、人によっては量が多いと下痢をします)
聞くほうは気軽に質問するんですけど、店員がどう答えるかはビミョーです。
というのは、答え方を間違えると法律違反になるからです。
このへんの詳しい話は後日、します。
◆◆◆
ホールフーズで購入した品物を、マツオはしげしげと眺めました。
とくにラベルを。
ラベルの書き方は細かい法律が複雑にからんでいるので、カンペキなラベルを書くのはけっこう大変なのです。
ラベルを読んで、アラさがしをするのがマツオを含むテケテケ村民の趣味でした。
しかし敵もさるもの、なかなか尻尾を出しません。
感心したマツオは、サプリメントの製造元を訪問しようと思いました。
ラベルの下のほうに、問合わせの電話番号が載っています。
初めての英語の電話です。
ドキドキしながらマツオが携帯電話を開こうとしたとき…
電話が鳴りました。
「ハロー」江戸譲二の声でした。「アナタ、そんなところに電話してもダメネ」
「えっ、なんで行動がわかったの?」
「アナタの行動、読めるネ。ラベルに載ってる製造元は、ホントの製造元じゃないヨ」
「えっ、そうなの?」
「ホントの製造元を知りたかったら…」
(以下次号)
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◆◆◆
チーフの松宮園生です。
(前回のあらすじ)
広告代理店に勤める姉から
「サラリーマン部長さんに自分を認めさせる3つの魔法」
を教わったA子さん。
今では企業スポンサーがつき、お金の心配もなく、イキイキと食育活動をしています。
3つの魔法とは何だったのか?
そのひとつは
「雑誌 WEDGE を読め」
というものでした。
◆◆◆
2つめは何でしょう?
リビングでくつろぐ姉妹の会話を聞いてみましょう。
「人を動かす秘訣は、やっぱりサプライズなんじゃない?」
姉は言いました。
「いろんなサプライズがあるけど、たとえばさ、食育に関係のあるサプライズがいいんじゃないの?」
「食育に関係のあるサプライズ…」
「そう。サラリーマンがピクピクするような」
「ブレゼントとか、持っていくってこと?」
「サプライズはブレゼントだけとは限らないんじゃない?
ま、全粒粉のクッキーでも焼いて『皆さんでどうぞ』というのは喜ばれるかもね。
ピクピクするかどうかは分かんないけど」
そのとき、姉の携帯が鳴り、姉はリビングがら出て行きました。
しばらくして姉は戻ってきて言いました。
「急に打合わせが入ったから行くよ」
青い顔をしています。
仕事上、なにか良くないことが起きたようです。
妹のA子さんが知るかぎり、姉がこんな表情をするのは、2年前にメキマンが来日したとき以来でした。
バタバタと着替えを始めた姉を、A子さんはあわてて呼び止めました。
「ちょっとお姉ちゃん。サプライズの答、教えてよ」
「あ、そうだったね」姉も早口で言いました。「CSR」
「え? いま何て言ったの?」
「CSR」
そう言い残し、姉はピューと家を飛び出していきました。
「まるでどら猫を追うサザエさんみたい」
と、ひとり残されたA子さんはつぶやきました。
「CSR」
姉は確かにそう言い残しました。
なんのことでしょう?
こんなアルファベット3文字のどこが、サプライズなのでしょうか?
「聞き違いかなあ。ひょっとしたらCSRじゃなくてCSAなのかも」
と思ったりもします。
CSAというのは、農業関係の言葉です。
A子さんは、悪名高い
「松宮園生の、売れる食育講師 養成講座 基礎コース」
に泣く泣く通っていたことがあり、そのときにこの言葉を習ったのです。
(CSAについての説明はコチラ)
とはいえ、CSAがサラリーマン部長のサプライズになるとは、ちょっと思えません。
「CSRってなんなのよー!」
叫ぶA子さん。
イライラしてリビングを歩き回ります。
そのとき、忘れものにようやく気づいた愉快な姉が、はき忘れた靴と、持ち忘れた財布を取りに帰ってきましたが、A子さんはまったく気づきませんでした。
(以下次号)
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◆◆◆
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(前回のあらすじ)
使えない室長までもが逃げ去ったテケテケ商事。使えない人がいなくなったんなら返ってよかったじゃん、と思うヒマもなく、メキマンの影が忍び寄る…
◆◆◆
バナナは「大量生産・大量消費」型の果物です。
レモンやグレープフルーツも同様です。
バナナは、海外の産地(台湾とかフィリピンとか中南米とか)から運ばれるときは、巨大なコンテナ船でやってきます。
コンテナ船はどのくらい大きいかというと、
船体の重さは3万トン。
長さ120メートル。
高層ビルが横倒しになった感じです。
意味不明ですが、この船のBMIを計算してみましょう。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)ですので、
30,000,000÷120÷120=2083
つまり、この船は BMI が2083。
メチャクチャ肥満です。
ひょっとしたら確実にメタボです。
この巨大なメタボ船は、多いときは 1000個ちかいコンテナを運んでいます。
1個1個のコンテナは学校の教室3つ分くらいの大きさで、そのなかに箱詰めバナナが満載されています。
気が遠くなるような数のバナナが、巨大なコンテナ船のなかに積み込まれているわけです。
船を荷物で満載することを、貿易用語で「満船」といいます。
満船となったバナナ船が何隻も何隻も、次々と日本にやってきます。
横浜とか神戸とか名古屋とか、大きな港の埠頭あたりに遊びにいくと、こういう巨大なバナナ船が荷おろしをしているところを見れることがあります。
あの船がバナナでいっぱいになっているかと思うと、日本人の胃袋の闇というか、大きさを実感しますね。
まさに食料自給率40パーセントの国です。
◆◆◆
メキマン上陸。
おおぜいの社員が逃げてしまったテケテケ商事ですが、忠誠心の強い数名の社員は逃げずに居残りました。
メキマン上陸の知らせを受け、テケテケ社長はただちに居残った社員を集めて作戦会議をしました。
作戦会議で決まったことは以下です。
社員はふだんどおりの仕事を続けること。
松宮(僕)はキトキト物産の調査を続けること。社員に知られているので、もはやゴクヒ調査ではなくなったが、肩書は相変わらず「ゴクヒ調査課長」のまま変えないこと。
テケテケ社長はウルトラ警備隊またはガッチャマンに救援を求めること。
有意義な会議でしたが、残念なことがひとつありました。
「メキマンの正体を教えてください。人間ですか? 怪獣かなにかですか? なぜ我々をねらっているのですか?」
僕のこの質問に、誰も答えてくれませんでした。
みんな、頬を染めて下を向き、もじもじそわそわするばかり。
というわけで、僕はフラストレーションを抱えつつ、次の行楽地、静岡に移動しました。
出がけに社長の執務室をのぞくと、テケテケ社長はウルトラ警備隊やガッチャマンの電話番号を調べるためにタウンページと格闘していました。
我々は無言で固い握手を交わし、それぞれの任務にとりかかったのでありました。
◆◆◆
最新の情報によると、横浜に上陸したメキマンは時速500メートルというゆっくりした速さで東京に向かっているようでした。
ゆっくりとはいえ、本気になったカタツムリより、かなり早いスピードです。
時速500メートルということは、電車に乗ったわけではないらしい。
このスピードだと、メキマンが東京に到着するより先に僕の調査は完了します。
よっしゃ。
何がよっしゃなのか分からないけど、ガッツポーズ(←死語?)をする僕。
メキマンもそれを察したのか、なんと僕の携帯に牽制メールを打ってきました。
差出人:メキマン
件名:はじめましてメキマンです
本文:いつもお世話になりありがとうございます。例