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松宮園生です。
「食育は英語で何というの? その4」の続きです。
ますは復習から。
「ワークサイト・ヘルス・プロモーション」とは、
ワークサイト(職場)で
ヘルス・プロモーション(健康増進)の活動をする
ことを指します。
社員が健康になればなるほど、会社の業績もあがる。
アメリカ人の社長さんたちはこういうふうに考えていますので、多くの会社がワークサイト・ヘルス・プロモーションに取り組んでいます。
「ワークサイト・ヘルス・プロモーションの専門会社」というのもできました。
アメリカ人の社長さんたちはこうした専門会社と契約し、社員の健康増進を任せるわけです。
では本題。
当初、ワークサイト・ヘルス・プロモーション専門会社が一生懸命にとりくんだにもかかわらず、社員のメタボ具合はあまり改善しませんでした。
以前書いた「フード・ディバイド」と似たようなことが起きていたのです。
健康増進に興味のある人は、ますます熱心に運動や食生活改善に取り組むようになりました。
しかし興味のない人は、あいかわらず健康増進なんて「どこ吹く風」でした。
どれどころか、ワークサイト・ヘルス・プロモーションに反発を覚え、
「健康? んなこたぁ、オレの体だ。どうしようとオレの勝手だろ。
仕事さえできてりゃいいじゃねぇか。ほっといてくれ」
と文句をいうグループまで生まれるようになりました。
こういう人たちのことを、日本風に
「てやんでぃべらんめぃ型」
と呼ぶことにしましょう。
ワークサイト・ヘルス・プロモーションの専門会社は困りました。
このままメタボが改善しなければ、契約を解除されるかもしれません。
大変です。
彼らが調査したところでは、「てやんでぃべらんめぃ型」の人たちはほぼ間違いなく、昼食をファーストフードで済ませていることが分かりました。
そこで専門会社は、あらたなキャンペーンを始めることとしました。
「イケてるファーストフード・イケてないファーストフード ガイドブック」
という意味の小冊子を作り、配布したのです。
そこには「良いファーストフード店」「ダメなファーストフード店」が実名で載っています。
同じ店の中でも、「良いメニュー」「ダメなメニュー」が実名で載っています。
ぜんぶ実名で載っているのがアメリカらしいところです。
この国は、比較広告(他社の商品をけなし、自社の商品をほめる広告)が許されている国ですので、こういうこともわりと平気で行われるのでしょう。
僕の手元にその小冊子があります。
日本円になおして400円くらいの値段がついています。
開くと、マクドナルドやバーガーキングのほか、スターバックスも載っています。
近ごろ東京(新宿)にオープンして話題になっているクリスピークリームなんかも載っています。
で、店の比較、商品の比較がこまごまと書かれています。
要は、
「あんたら(てやんでぃべらんめぃ型の人たち)、どうせファーストフードを食べるのをやめないんでしょ。
だったらせめて、そのなかでもマシなのを食べなよ」
ということですね。
さて、こうした取組みは始まったばかりですので、効き目があったかどうかはまだ分かっていません。
今後のレポート待ち、ということになります。
(今回の最後に その1)
近い将来、日本にもワークサイト・ヘルス・プロモーションが普及すると僕は考えています。
専門会社も生まれるでしょう(すでに生まれつつあると聞いています)。
(今回の最後に その2)
日本で「てやんでぃべらんめぃ型」社員がもっとも多い業界はどこだと思います?
食事指導の経験豊富な管理栄養士さんに聞いてみたところ、
「てやんでぃべらんめぃ型」が少ない業界:製造業・銀行
「てやんでぃべらんめぃ型」が多い業界:商社
だそうです。