ホーム > マツミヤ倶楽部 >

2007.04.08 02:39

食育は英語で何というの? その3

スポンサードリンク


食育の仕事をしてみたい人、必見!
人気「野菜ソムリエ」と「プロダクション・チーフ」が
食育の世界にご案内します。

◆◆◆

チーフの松宮園生です。

まず前回(その2)の復習です。

5 A Day (ファイブ・ア・デイ)というキャンペーンが功を奏し、
いまではアメリカ人のほうが日本人よりも野菜・果物を食べるようになりました。
ヘルシーなレストランも増えました。

ところが、体によいとされる野菜・果物を多く食べるようになったはずなのに、
アメリカ人の「メタボ度」は、ちっとも改善しなかったのです。
肥満の割合も減りませんでした。

なぜでしょう?

その理由はまだよく分かっていませんが、僕は
「フード・ディバイド」
が原因なんじゃないかなと思ってます。
「フード・ディバイド」は勝手に作った造語です。

今回はその「フード・ディバイド」についてです。

「フード・ディバイド」を理解していただくために、
バーガーキングの話と、ベジタリアン文化の話を書きます。

<バーガーキング>

マクドナルドはアメリカで1番大きなハンバーガーチェーンですが、
2番目に大きいのはバーガーキングです。
(バーガーキングは日本にも進出していた時期がありましたね。
いまでは撤退していますが、再び日本進出するらしいというウワサがあります)

近年、アメリカのそこかしこにヘルシーなレストランが増え、野菜・果物を食べるアメリカ人が目立つようになりました。
マクドナルドも、「長いものには巻かれろ」と思ったのか、かなり豊富なメニューでサラダを出すようになりました。
ところが、そんな世の中にも関わらず、その時流に反抗するかのように、
バーガーキングは
「わが社のハンバーガーは野菜を減らし、肉の量を倍にする。脂の量も増やす!」
という発表をしました。
たしか2004年のことだったと思います(記憶があいまいですけど)。

どうなったと思います?

答。肉たっぷり、脂こってりのバーガーキングの売れ行きは倍増しました。
売れに売れて、バーガーキングの株価も高騰しました。

<ベジタリアン文化>

日本人は一般的に、野菜や魚や肉をまんべんなくバランスよく食べるのを良しとする傾向がありますが、
それに対し、アメリカ人の考え方は極端です。
日本では、「自分はベジタリアンだ」と主張する人はあまりいませんけど、
アメリカにはベジタリアンが多く、ことあるごとに「自分はベジタリアンだ」と主張しています。

アメリカのベジタリアンの数は急増しています。
これも記憶があいまいですが、現在アメリカには数百万人のベジタリアンがいるとされています。
ハリウッドのスターにもベジタリアンはたくさんいます。
健康に気をつかってベジタリアンになった人もいれば、動物愛護の気持ちでベジタリアンになった人もいるようです。

アメリカのベジタリアンは恋愛の相手にも同じベジタリアンを要求することが多く、
「ベジタリアン専門の出会い系サイト」
というのが2年ほど前に大流行していました。
人気のある雑誌に、
「ベジタリアン女性と肉食男性の悲恋」
みたいな特集が載っていたりもしました。

ベジタリアン専門の雑誌というのも売れています。
上の写真は、ちょっと古いですけど、アメリカでわりと人気のあるベジタリアン専門雑誌の表紙です。

この写真、面白いでしょう?
ウィル・スミスに少し似ているマッチョな男性が、野菜・果物をかかえてサワヤカに笑っています。
アメリカ人のベジタリアンはこういうイメージです。
つまり、早起きしてジムに行き体を鍛え、朝食にサラダを食べ野菜ジュースを飲み、それから会社に出勤。
そういうライフスタイルです。

<以上のことから何が分かるか?>

かたや、肉たっぷり、脂こってりのバーガーキングが売れた。
かたや、急増するベジタリアン。

どうなっているのでしょう?

おそらくこういうことが起きているのだと思います。

* 野菜・果物を食べない人はますます食べなくなった。→バーガーキングが売れた。
* 野菜・果物を食べる人はますます食べるようになった。→ベジタリアンが増えた。

野菜・果物を食べる人、食べない人のギャップが大きくなったわけです。
これが、「フード・ディバイド」です。

フード(Food)とは「食べ物」の意味。
ディバイド(Divide)は、区別とか差別とか、違いとか、ギャップとかを表します。

何年か前に「ディジタル・ディバイド」(デジタル・デバイドと書く場合もあります)という言葉がちょっと流行りました。
覚えている方もいるかもしれません。
「パソコンやインターネットを使いこなせる人」
「使いこなせない人」
両者のあいだに生じる、収入や財産の格差のことです。

その言葉にちなんで、「フード・ディバイド」と呼んでいます。

野菜・果物を食べない人たちがますます食べなくなった結果、メタボは減らなかった。
「フード・ディバイド」が、その理由。
僕はそう思っています。

<しめくくり>

最後に一言。
肉たっぷり、脂こってりのバーガーキング。
当時の社長は、ベジタリアンだったそうです。

人気ブログランキング ← 応援クリックおねがいします。

  • ブックマーク:
  • このエントリーを含むはてなブックマーク
  • BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク
  • この記事をクリップ!
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • この記事をChoix!
スポンサードリンク

関連記事:13件

コメントを投稿