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松宮園生です。
まず前回(その1)の復習です。
日本語の「食育」はいろんな意味がごっちゃになっているので、
ピッタリ当てはまる英語はなかなか見つかりません。
「食育」に近い英語として、
5 A Day (ファイブ・ア・デイ)
Nutrition Education(ニュートリション・エデュケーション)
Food Fight(フード・ファイト)
という言葉を前回、紹介しました。
できればこの3つは暗記をお勧めします。
では本題に移ります。
最初に書いた
5 A Day (ファイブ・ア・デイ)
とは、
「健康のために毎日5皿以上の野菜・果物を食べよう」
という意味のスローガンです。
アメリカを中心に世界に広がったスローガンです。
発祥の地アメリカでは、20年も前から連邦政府や州政府、学校、飲食店、食品企業がこのスローガンを広める全国キャンペーンを進めていました。
その結果、アメリカ人の野菜・果物を食べる量は大幅に増えました。
皆さん、日本人とアメリカ人、どっちが野菜や果物を多く食べていると思いますか?
国民1人あたりの計算で、どちらの国が野菜や果物を食べているかというと…
じつはアメリカ人のほうが野菜・果物を食べています。
昔は日本人のほうがたくさん食べていました。
ところが数年前にそれが逆転し、今はアメリカ人のほうが多く食べています。
5 A Day (ファイブ・ア・デイ)のスローガンは成功したわけですね。
野菜・果物を食べる量が増えたということは、ふつうに考えれば食事がヘルシーになったということです。
じっさい、アメリカではヘルシーなレストランが増えました。
とくにニューヨークやカリフォルニアにはベジタリアンの有名店や、マクロビオティックの有名店がたくさんあり、セレブリティの人々もよく通っています。
むかしはそのようなヘルシー志向のレストランは、食材こそ良いものでしたが、味は今ひとつ、接客も今ひとつで魅力に欠けるところがほとんどでした。
しかしセレブリティの人々がヘルシーなレストランに好んで通うようになったおかげで、レストランの質は大幅にグレードアップしています。
さて、野菜や果物たっぷりのヘルシーな食事をとるようになったアメリカ。
アメリカ人の健康状態もさぞ改善したことでしょう。
ところが、そうはなりませんでした。
たしかに野菜・果物を食べる量は増えたのですが、不思議なことに、アメリカ人の「メタボ」(メタボリック・シンドローム)は減りませんでした。
肥満の割合も、ちっとも減らなかったのです。
アメリカ政府はあいかわらず、国民のメタボ状態に頭を抱えているのです。
これはいったい、どういうことなのでしょうか?
野菜・果物は体によくないのでしょうか?
そうではありません。
野菜・果物を食べると体によい、というのは科学的にも正しいとされています。
その正しさを裏付ける医学の研究もたくさんあります。
それこそ世界中で何万もの研究が、野菜や果物の味方をしています。
ではなぜメタボは減らなかったのでしょう?
なぜ肥満も減らなかったのでしょう?
その理由はまだよく分かっていません。
ですが、僕は
「フード・ディバイド」
が原因なんじゃないかなと思ってます。
「フード・ディバイド」は勝手に作った造語です。
次回(その3)では、この
「フード・ディバイド」
のことを書こうと思います。