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2007.04.22 17:06

食育三国志 その3

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食育の世界にご案内します。

◆◆◆

チーフの松宮園生です。

前回の復習)
「食育基本法」という法律ができ、霞ヶ関の3省がそれぞれ独自に食育活動を展開しています。
その様子を、1800年前の中国を舞台にした「三国志」になぞらえて解説します。

厚生労働省は、蜀(しょく)という国に
文部科学省は、呉(ご)という国に
農林水産省は、魏(ぎ)という国に
それぞれ、ちと強引に、独断と偏見で、なぞらえてみます。

◆◆◆

今回は文部科学省の食育です。
文部科学省は、年間12億円くらいの予算で、食育を進めようとしています。

この金額は、厚生労働省より少し多く、農林水産省よりだいぶ少ないです。
農林水産省>>文部科学省>厚生労働省
という図式です。

三国志の3国の規模もこれと似ており、
魏>>呉>蜀
となっています。

つまり、文部科学省のポジショニングは、呉とよく似ています。

三国志の呉という国は、揚子江の南で勢力をのばした国です。
いわゆる南国でした。
蜀や魏がわりと冷淡というか、シニカルというか、人を小ばかにするようなところがあり、まあ中華思想的なところがあるのに対し、呉はちょっと一本気で熱いところがあります。

文部科学省の食育もある意味、熱い。
この省の食育の大目的は「しつけ」です。
それはそうですね。文部科学省というのは教育を管轄する省なのですから。

たとえば「箸の持ち方」。
厚生労働省や農林水産省にとって「箸の持ち方」はどちらかというとドーデモイイことなのですが、文部科学省にとってはそうではありません。重要なことです。

たとえば「いただきます」「ごちそうさま」を言うことの意味。
これも厚生労働省や農林水産省にとっては2次的なことですが、文部科学省にとっては大事なことです。

What time is it now? (いま何時?)
を覚えるのに、
「掘ったイモいじるな」
という語呂合わせを使うことがありますね。
同様に、ガイジンに「いただきます」を教えるとき、僕はときどき悪ふざけで
Eat a dirty mouse. (汚れたネズミを食べろ)
という語呂合わせを教えてます。
こんなふざけたこと、「文部科学省型食育軍団」に知られたらきっと処刑されてしまいます。

たとえば
「食育というのは、知育・体育・徳育と並ぶ、人間形成の基本だ」
というのも、文部科学省の食育路線です。

「食事は家族団らんで食べるべきだ。これが失われつつある風潮には問題がある」
という主張も、この路線です。

そういう性質があるため、文部科学省の食育には熱心な賛同者がいます。
さきほど、「文部科学省型食育軍団」という表現をしましたが、まさに軍団。

この軍団は、正義感にあふれています。
日本の家庭環境が昔と違ってきているのを、もっとも心配しているのもこの軍団です。
正義感に熱いという点で、三国志の呉とよく似ているのです。
岡本太郎画伯風にいいますと、「パッション」です。

さて「パッション」を重んじ「しつけ」を重視するこの軍団は、一方で「エビデンス(証拠・理由)を重視しない」という性質もあります。
エビデンス(証拠・理由)の質問をすると、たいてい叱られます。
なぜ箸の持ち方が大切なんですか?
なぜ「いただきます」を言わなくちゃいけないんですか?
なぜ家族団らんで食事をしないといけないんですか?
こういう根源的な質問は禁句です。この疑問を口にしたとたん、僕は非国民として軍団に処刑されてしまいます。
神の存在を疑った瞬間、あなたはキリスト教の信者ではなくなるのです。

箸の持ち方は大切である。問答無用。
「いただきます」を言わない人間はダメである。問答無用。
家族団らんが大事だというのは、アタリマエじゃないか。あんたは家族団らんに反対なのかね?
…これが軍団の主張です。

ま、悪ノリ(←死語)してちょっと皮肉に書きましたけど、僕も箸の持ち方はキチンとしたいと思うし、「いただきます」は必ず言ってるし、「家族団らん」の家庭に育っているので、両親に感謝しています。
ですので、お願いです、処刑しないでください。僕だけ助けて。

◆◆◆

さて、文部科学省の食育路線で食育活動をしたいあなた。
「食育軍団」は「パッション」を重んじ「しつけ」を重視していますが、食育を仕事にしたいあなたはもうすこし「今風」の路線をとることをオススメします。
というのは、パッションとしつけ、ではお金になりにくいからです。

仕事として食育をする場合、文部科学省の路線でいくなら、ポイントはずばり、
Food Fight (フード・ファイト)
です。
Food Fight (フード・ファイト)については「食育は英語で何というの? その1」をご覧ください。

つまり
「成績をあげる食べ方」
「競争に勝てる食べ方」
「成功する食べ方」
これです。
このプログラムを作れたら、あなたの食育は有名になります。

プログラムができたら、ぜひご連絡ください。
商品化のお手伝い、いたします。

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