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2007.04.29 00:41

食の世界のスーパーパワー その2

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松宮園生です。

検索エンジンで新興宗教のことを調べてみたこと、あります?
たとえば具体的な宗教団体の名前を入れて検索してみるのです。
去年、面白半分にやってみたのですが、びっくりしました。

戦争が起きていたのです。
耳にした事のある新興宗教の名前を入れて、検索してみますと…。
何万、何十万というサイトにヒットします。

そのサイトの3分の1は、
「この宗教はまともな正しい宗教だ。誹謗中傷するやつらは許せん」
という主張のサイト。

つぎの3分の1は
「あの宗教を叩き潰せ」
という主張のサイト(たいていは対立する宗教団体の書き込みのようです)。

最後の3分の1は、
「息子を返せ」
という被害者の会、または被害者の会を装ったなにものかのサイトでした。

この3者が、激しい舌戦を繰り広げていたのです。
しかも、かなり激しく強烈な言葉を武器にして。

僕はしばらく傍観者としていろんなサイトを読んでいたのですが、そのうち怖くなってこの「火遊び」をやめました。

◆◆◆

さて、アメリカにモンサントという会社があります。
農業をされている方はご存知でしょう。
この会社も陰謀論がとびかう会社です。

モンサントの名前で英語検索すると、何百万件というサイトにヒットします。
そこにも戦争がありました。

モンサントの味方をしているサイトはほんのわずかです。
ほとんどが、モンサントを攻撃しているサイトでした。

モンサントは超巨大企業です。
その巨大さを背景に、これまで社会となんども衝突してきたのです。
小さなサイトが泣こうがわめこうが、びくともしません。

しかし、小さいサイトの側も、数が膨大になると話は違います。
つまり、
「巨大企業 VS 無数の小さなサイト」
という図式の戦争が、そこで展開されていたのです。

イメージとしては、
「巨大戦艦大和 VS 米軍の小さな戦闘機の大群」
「ハチミツを狙うヒグマ VS 巣を守るミツバチ」
こんな感じです。

前者は、「小さいけど大群」のほうに軍配があがりました。
後者は、たいていヒグマが勝つそうです。

モンサントは、乱暴ですがひとことでいうと、
「遺伝子くみかえ特許を武器に、世界の農業に影響を及ぼそうとしている会社」
です。
少なくとも、世間からはそう見なされています。

具体的には、たとえば、
○ほとんどの植物を根絶やしにする強力な除草剤
○その除草剤に負けない作物品種(遺伝子くみかえにより開発)
をセットで世界中に販売したりしています。

また、あちこちで訴訟を起こしたり起こされたりしています。

たとえばモンサント社が遺伝子特許をもつ作物がどこかで栽培されており、その花粉が風にのってあなたの畑にやってきたとしましょう。
その遺伝子組み換え作物の花粉が、知らないうちにあなたの畑の作物と自然交配したとします。
翌年、あなたのところにモンサント社から手紙が送られてきます。
手紙にはこう書いてあります。
「アナタノ畑は、ワガ社ノ遺伝子特許ヲ侵害シテイルナリ。タダチニ栽培ヲヤメ、特許侵害ノ賠償金ヲ払ウナリ。拒否スレバ、訴訟スルナリ。ニンニン」

モンサントは遺伝子特許にはものすごく神経を尖らせており、どこかの畑が遺伝子特許を侵害していないかどうか、それを調査するための専門家を抱えています。
「モンサント・ポリス」と呼ばれているそうです。

誤解しないでください。モンサントはS的に農業者いじめをしているわけではありません。
無実の農業者が訴えられるという不幸な例も多くあるのですが、一方で、モンサントが特許侵害の被害者になるケースも確かにあるそうです。

われわれ日本人は特許のような知的財産の権利についてはあまり敏感ではありませんが、契約社会のアメリカでは死活問題になります。

遺伝子くみかえの是非をここで論じるのはやめておきます。際限がないので。

モンサントがこういう「戦争」状態になっているのは、遺伝子くみかえが良いとか悪いとかいうよりも、モンサント社の
「いつでもかかってきやがれ。ボコボコにしてやるからな」
という態度が反感を呼んでいるような気がします。

仲良くやろうよ。
これって、日本人的な発想かなぁ?

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