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2007.04.23 11:03

ターザン栄養学 その2

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松宮園生です。

前回の復習)
ポルトベロー・マッシュルームのソテーを愛し、サプリメントを毎日山のように飲む内科医チイタッタ博士。
博士の日常を見ているうちに、僕は日本とアメリカの栄養学の違いを考えるようになりました。

◆◆◆

チイタッタ先生は、疾病予防と治療の両方を行っています。
患者さんのことを患者さんと言わず、クライアントと呼んでいます。
どんな予防や治療を行っているかというと、
「サプリメントを適切に飲むことによる疾病予防」
「サプリメントを大量投与する治療」
をしています。

Orthomolecular Medicine (オーソモレキュラー・メディスン)というそうです。
なんでも、ノーベル賞を2度受賞したライナス・ポーリング博士の理論からきているとのこと。
詳しいことは僕は専門家じゃないのでよく分からないんですけど。

アメリカには、チイタッタ先生みたいにサプリメントを主役に予防や治療を行う医師が、7万人くらいいるそうです。
この数字は数年前の数字なので、今は増えているのではないかと思います。

「サプリメントを適切に飲むことによる疾病予防」
と書きましたが、この「適切に」というのがアメリカ流で、チイタッタ先生の場合はそれが30粒もの数になるわけです。

毎食後に、30粒のサプリメントです。
30粒というとちょっとびっくりしますが、ひと粒あたりの大きさも、日本のものよりひと回り大きいです。
そんな大きさのものを30粒飲むわけです。

「喉につまったりしないんですか?」
「いや全然」と、チイタッタ先生はなにごともなく言います。
「サプリメントを喉につまらせて死んだ人とか、いないんですか?」
「聞いたことがないね。そんなことより、オマエも飲め。オマエの分も用意してある。オマエにはどんなサプリメントが必要かだいたい分かるから、処方箋も作っておいた。いっとくけど有料だぞ」
「ひぇー」 (←死語)

で、ターザン栄養学の話ですが…。

ターザンがサプリメントを飲んだらどうなるか。
ターザンは大自然のなかに住み、食べたときに食べ、眠りたいときに眠り、サラリーマンみたいなストレスもなく、ある意味とても健康な生活をしています。
そのターザンは、サプリメントを飲む必要があるのでしょうか?

日本人は、
「ターザンにサプリメントは不要だ。むしろ健康を損なうだろう」
と考えます。

チイタッタ先生をはじめとするアメリカ人は、
「ターザンがサプリメントを飲んだら、もっと健康になる」
と考えているようです。
つまり自然の状態に手を加える(ターザンがサプリメントを飲む)ことにより、人工的に「より高いレベルの健康」を得られると考えているのです。
この、「人工的に作り出すより高い状態」のことを、
Optimal Health (オプティマル・ヘルス)
といいます。

日本でもときどき「オプティマル・ヘルス」という言葉が使われたりしますが、日本で使われているときの意味はわりとアイマイです。
「なんとなく、個人個人に最適なすごくヘルシーな感じ」
みたいな意味合いだったりします。

しかしチイタッタ先生に言わせると、「オプティマル・ヘルス」には厳密な定義があり、要は
「自然に得られるいちばんヘルシーな状態を、人工的にさらにアップさせた極限値」
ということのようでした。

自然と共存してきた農耕民族の日本人と、自然を征服してきた狩猟民族のアングロサクソンとの違いが、こういうところにも出ているわけです。

どっちが正しいのかは分かりませんけど。

今回はここまで。
次回はアメリカのサプリメントの歴史について、ちょこっと書きます。


(追伸)
サプリメントを喉につまらせて命に関わった例って、ホントにないのでしょうか?
日米問わず、そういう例をご存知のかたがおられたら教えてください。
今のところ、誰に聞いても「ない」という答えなのですが、ホントかな…。

 

 

 

 

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