
食育とは、「育」という字がついているように、教育の一環です。 教育の一環ですので、多くの場合「教える人」の存在が必要になります。 この「教える人」のことを「食育講師」と呼びます。
「食育講師」が「食育について教える」場面には、どのようなものがあるでしょうか?
教育というと、 「小学校→中学校→高等学校→大学」 という学校制度を思い浮かべる方も多いと思いますが、それだけではありません。
などなど、学校制度以外の場面で行われる教育もあります。
つまり、教育は、
の2種類に分けることができます。
教育の一環である食育も、同様に
の2種類に分けることができます。
このうち「いわゆる学校で行われるもの」には、
などがあります。
学校では、主に教員免許を持つ教員が「食育講師」の役割を果たします。 また、「栄養教諭」という制度が2005年に新設されておりますので、学校によっては「栄養教諭」が「食育講師」の役割を担うこともあります。
「学校以外で行われるもの」には、さまざまな場面があります。例をあげますと、
などがあります。
これら「学校以外で行われるもの」については、知識と情熱があればだれでも「食育講師」をすることができます。とくにライセンスなどは必要ありません。
日本の食育は、「何を教えるのか」という切り口でいうと
の8種類に分かれます。
「栄養教育」とも呼ばれ、国際的にも広く行われている食育です。
生活習慣病になるリスクを減らすためにどういう食生活をしたらよいのか、ということがテーマになります。主に、食べ物の栄養や機能性について学びます。
衛生的に安全な食べ物を選べるようになるために、農薬、食品添加物、トレーサビリティなどについて学ぶ食育です。
農業の大切さや大変さ、魅力などを伝える食育です。日本は食料自給率がきわめて低いとされる国であるため、農業の価値を高めることが国をあげての課題になっており、食農教育は重要だとされています。
戦後、日本人の食生活は大きく西洋化しました。その過程で、昔ながらの日本の伝統的な食文化がどんどん失われました。日本食の良さと、伝統的な食文化を見直そうというのがこのタイプの食育のテーマです。
「いただきます、ごちそうさまを言う」「箸を上手に使う」「ナイフやフォークの正しい使い方」などを学ぶことを通じ、社会性のある人間を育てよう、ということがテーマとなっている食育です。
環境に配慮した食事のありかたについて考える食育です。有機農業、フードマイレージ、地産地消、食べ残しをしない(捨てない)こと、などがテーマです。
おもに家庭料理の魅力を伝える食育です。自ら料理をする経験を通じ、偏食を改善したり、食べるものを自ら選択したりする態度を養うことがテーマです。
日本人の食生活がいかに悪化しているか、そのために生活習慣病がいかに増え、国民医療費がいかに膨大なものになっているか、食生活の悪化により日本人の精神性がどのように影響を受けているか、そうした問題を解決するために政府や自治体がどのような政策を立てているか、などについて学ぶ食育です。
食育講師タイプから、食育講師に求められる知識は主に以下のようなものになります。
1人の食育講師がこれらの知識をすべてあわせ持つのはなかなか困難です。自分の得意分野を決め、得意分野については深く知識を獲得するようにしてください。それ以外の分野については広く浅く知っておけばよいでしょう。
食育に関する書籍がいろいろ出ていますので、参考になるかと思います。比較的大きな書店で、「健康」「料理」「教育」といったコーナーで見つけられます。
食育のことを勉強する講座やセミナーも活発に行われています。主催者は自治体で会ったり、NPOであったり、企業であったりします。金額・内容等を比較・吟味したうえで、自分にあった講座があれば受講してみるのもよいでしょう。
「食育プロデュース委員会」も、食育の勉強に役立つ情報を提供していきます。
食育プロデュース委員会がお勧めする書籍は...
「未来型食育書店」
http://astore.amazon.co.jp/shokuikuprodu-22/
せっかく身につけた知識は、積極的に活用したいですね。食育の講師をしてみたくなったら、
という2つのやり方があります。
食育教室(食育セミナー)を開くには、
この3つの要素を満たさなければなりません。
多くの食育講師にとって、もっとも苦労するのが「生徒を集める」ことでしょう。 このときに役に立つのがマーケティングの知識です。マーケティングの知識を応用して、効果的な「生徒集め」を行うことをお勧めします。
誰かが主催する食育教室(食育セミナー)の場合、
を自分で行う必要はなくなります。
カリキュラムについては、
がありますので、主催者とよく打ちあわせましょう。
そうした食育教室(食育セミナー)の講師に自分が選ばれるにはどうしたらいいのでしょうか?
そのためには、普段から「食育教室(食育セミナー)を開催している人や団体」と親しくしておくのが効果的だと言われています。
自分がまずそうした教室(セミナー)の生徒となり、そこで生まれた人脈を生かして自分が講師になる、という方法もあります。